美術切手|キリスト教絵画を見る為の旧約聖書(創世記、出エジプト記)と新約聖書(福音書ほか)
美術切手|キリスト教絵画を見る為の旧約聖書(創世記、出エジプト記)と新約聖書(福音書ほか)について。 多くの聖書からの主題が絵画に描かれている。昔は文字の読めない人々が多かったので、キリスト教を教えるために絵画が描かれた。
旧約聖書(きゅうやくせいしょ)は、ユダヤ教およびキリスト教の正典である。また、イスラム教においてもその一部(モーセ五書、詩篇)が啓典とされている。『旧約聖書』という呼称は旧約の成就としての『新約聖書』を持つキリスト教の立場からのもので、ユダヤ教ではこれが唯一の『聖書』である。 そのためユダヤ教では旧約聖書とは呼ばれず、ヘブライ語聖書と呼ばれる。その大部分はヘブライ語で記述され、一部にアラム語が用いられている。 [約』は神と人間の約束の意味です。 紀元前からごく最近の絵画や美術品を見るにつけ、旧約聖書とモーセに係わる分は知っておく事が必要と痛感し、整理をしてみました。 何かの参考になれば幸いです。 旧約聖書や新約聖書に出て来る人物には、ほとんどすべてにアトリビュートがあると、言ってよいです。 アトリビュート(attribute)は、西洋美術において伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。 新約聖書では、よく知られている物では、マリアは、青と赤の服、ペテロは、鍵を持っている、ヨゼフは、羊の服や、十字架を持ってます。 また、イエスは、脇腹に傷がない時は,布教活動中で、傷がある時は、復活後(よみがえり後)です。 ビーナスは、貝や海の近くいたり、いつも天使のキューピットがいたり、酒の神様バッカスは、葡萄の房を頭にかざってます。 イコンなどの宗教画においては、聖人の生涯、職業、使命を表すためにアトリビュートが用いられます。 絵画の内に描かれている女性がオルガンなどの楽器を手にしていればセシリアであろうし、車輪とともに描かれていればアレクサンドリアのカタリナであると見分けることができる。 また、シュロの葉は殉教者(致命者)に共通するアトリビュートである。 ページ数が多く、このページは全体の索引ページとなっています。
■『キリスト教絵画を見る為の旧約聖書(創世記、出エジプト記)と新約聖書(福音書ほか)』の目次 |
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■『キリスト教絵画を見る為の旧約聖書(創世記、出エジプト記)と新約聖書(福音書ほか)』 : [ トップ|旧約聖書・『創世記』と三大預言書|旧約聖書・『出エジプト記』と女司祭、巫女(女予言者)|新約聖書・『マタイによる福音書』、『マルコによる福音書』|新約聖書・『ルカによる福音書』、『ヨハネによる福音書』、『ヨハネの黙示録』 他|聖人、聖職者、神学者|その他(外典、奇跡 ほか) ] |
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■『キリスト教絵画を見る為の旧約聖書(創世記、出エジプト記)と新約聖書(福音書ほか)』の主な内容 |
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1.旧約聖書・『創世記』と三大預言書:『創世記』は、多くの系図が含まれておりイスラエル周辺部族の縁起等も語られている。他、預言書。 |
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2.旧約聖書・『出エジプト記』と女司祭、巫女(女予言者):『出エジプト記』(Exodus)は、旧約聖書の二番目の書であり、『創世記』の後を受け、モーセが、虐げられていたユダヤ人を率いてエジプトから脱出する物語を中心に描かれている。女預言者「シビュラ」(Sibyl,
sibylla)なども「巫女」と訳される。 |
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3.新約聖書:紀元1世紀から2世紀にかけてキリスト教徒たちによって書かれた文書で、『旧約聖書』とならぶキリスト教の正典。27の書が含まれるが、それらはイエス・キリストの生涯と言葉(福音と呼ばれる)、初代教会の歴史(『使徒言行録』)、初代教会の指導者たちによって書かれた書簡からなっており『ヨハネの黙示録』が最後におかれている。 『マタイによる福音書』、『マルコによる福音書』、『ルカによる福音書』、『ヨハネによる福音書』、『ヨハネの黙示録』 他 |
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7.聖人、聖職者、神学者:『ヒエロニムス』、『聖トマス』、『聖ペテロと聖パウロ』、『聖カタリナ』、『聖カシルダ』 他 |
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8.その他(外典、奇跡 ほか):『ユディト記』、『サムエル記』、『ダニエル書補遺』、『トビト記』、『ルードの泉(ルルドの奇跡)』 他 |
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システィーナ礼拝堂の天井の装飾の中心をなすのは、『創世記』に取材した9つの場面 |
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ルーベンス画 (拡大○) |
ハールレム 『旧約聖書、ロトと彼の娘達』、ソドムとゴモラ DIX |
レンブラント 『イサクの犠牲』 |
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『アダムとイヴ』、『ノアの方舟』、『バベルの塔』、『ソドムとゴモラの物語』、『イザヤやエレミヤ、エゼキエルなど救世主・キリストの出現を予言する大預言者』、『天使とヤコブの戦い』 |
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2.旧約聖書・出エジプト記と女司祭、巫女(女預言者) |
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システィナ礼拝堂側壁のフレスコ画から、『モーセの試練』の部分 左側 ボッティチェッリ |
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コジモ・ロッセリ |
『モーセの試練』 ボッティチェッリ バチカン 拡大○ |
コジモ・ロッセリ |
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『十戒』、『モーセ』、『シナイ山』、『ヘブライ人』、『エジプト』、『ファラオ』、『トーラ』、女司祭、巫女 |
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3.新約聖書 |
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新約聖書は、紀元1世紀から2世紀にかけてキリスト教徒たちによって書かれた文書で、『旧約聖書』とならぶキリスト教の正典。27の書が含まれるが、それらはイエス・キリストの生涯と言葉(福音と呼ばれる)、初代教会の歴史(『使徒言行録』)、初代教会の指導者たちによって書かれた書簡からなっており『ヨハネの黙示録』が最後におかれている。 |
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3.1 新約聖書・『マタイによる福音書』、 |
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デューラー『東方三博士の礼拝 (Die Anbetung der Konige)』 拡大○ |
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ウフィツィ美術館 |
未来のユダヤの王イエスの降誕に際し、東方の三博士が星に導かれ幼子キリストの下を訪れ礼拝と黄金、乳香、没薬の3つの贈り物を捧げる場面。100×144cm ウフィツィ煮術館とアカデミア美術館 |
■初期のデューラーが手がけた祭壇画の代表的な作品『東方三博士の礼拝』。ウフィツィ美術館が現在所蔵する本作はフリードリヒ賢明公の依頼を受け制作されたもので、背景に描かれた小屋や、円形アーチの建築物によって強調される遠近法を用いた空間処理など、1494年から1495年までのヴェネツィア留学の成果が随所に表れている。キリスト教の祭壇画において最もポピュラーな主題のひとつ。 |
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ジョット 『エジプトへ』 |
『漁師の奇跡の受容』 |
ギルランダイオ 『最初の使徒たちのお召し』 システィーナ 拡大 |
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『山上の垂訓』、『オリーブ山の説教』、『マグダラのマリア』、『東方の三博士の礼拝』、『エジプトへの逃避途上の休息』、『慈悲の七つのおこない 』、『貢の銭(Pagamento del tributo)』、『最後の晩餐』、『聖体祭儀(ミサ)』、『聖ペテロへの天国の鍵の授与』、『聖三位一体(Trinity)』、『サロメ』、『レギオン(Legion)』、『荒野の誘惑』、『奇跡の漁』、『幼児虐殺』、『ヨセフとキリスト』 |
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3.2 新約聖書・『ルカによる福音書』、 |
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レオナルド・ダ・ヴィンチ作 『受胎告知』 ウフィツィ美術館(フィレンツェ) (拡大○) |
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コレッジョ |
フアンデフランドル |
藤田 嗣治 『キリストの洗礼』 |
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『ピエタ』 |
『エマオの晩餐』(1992年) |
『ヨハネの黙示録の四騎士』 |
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『受胎告知』、『無原罪の御宿り』、『キリストの降誕』、『羊飼いの礼拝』、『洗礼者聖ヨハネ』、『カナの結婚式』、『イエスの洗礼』、『最後の審判』、『聖家族』、『キリスト降架』、『ピエタ』、『キリストの復活』、『エマオの晩餐』、『聖母戴冠』、『聖母の神殿奉献』、『放蕩息子』、『黙示録の四騎士』、『大天使ミカエルと竜』、『我に触れるな』 |
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7.聖人・聖職者・神学者 |
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ロレンツォ・ロット 『聖母子と聖カタリナ、聖トマス』 拡大○ |
コレッジョ |
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『切った梨を持つ聖母子』 |
『執筆する聖ヒエロニムス』 |
『聖トマス』 |
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『聖母マリア』、『聖アンナ(Saint Anne)』、『ヒエロニムス』、『聖トマス』、『聖ペテロと聖パウロ』、『聖カタリナ』、『聖カシルダ』、『聖セシリア(Cecilia)』、『聖セバスチャン』、『ジャンヌ・ダルク』、『ヤコブス・デ・ウォラギネ』、『レゲンダ・アウレア』(黄金伝説)、『聖ゲオルギウス』、『聖母の結婚』、『聖ビルギッタ』、『アッシジの聖フランチェスコ』 |
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8.その他(外典、奇跡 ほか) |
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ボッティチェッリ 『ホロフェルネスの遺骸の発見』、『ユディットの帰還』 二連画 ウフィツィ美術館資料より 拡大○ |
クラナッハ 『ユディト(ある婦人の肖像)』(エルミタージュ美術館) |
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ダビデ像 |
ハールレム 『バテシバの入浴(Bathsheba in her Bath)』 |
ブリューゲル |
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フランスのルルドの泉と少女ベルナデッタ・スビルー、ローマ法王 聖地ルルド |
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『ユディト記』、『ダビデ(サムエル記)』、 『スザンナ (ダニエル書)』、『トビトとアンナ』、『ルードの泉(ルルドの奇跡)』、『バテシバ(ソロモンの母)』、『聖母の被昇天』、『生神女就寝』、『エステルの化粧』、『聖母戴冠』 |
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ミケーレ・ロッカ 『旧約聖書』のSamsonとSamsonの髪を切って裏切った愛人デリラ(delilah) |
『エステルの化粧(『エステル記』)』 シャセリオー |
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『旧約聖書』(「士師(しし)記」16章)の登場人物。デリラ(delilah)は、サムソンが愛したペリシテ人の女。ペリシテ人の領主たちから銀1100枚を得る条件で、サムソンの怪力の秘密を探る。サムソンは三度うそをつくが、デリラの執拗(しつよう)さに負け、毛髪を剃(そ)り落とせば力が去るという秘密を漏らしてしまう。デリラは彼を裏切り、ペリシテ人に引き渡した。 |
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■『原罪(げんざい、peccatum originale)』は、エデンの園において人類の始祖であるアダムとイヴが最初に犯したとされる罪、およびその罪が人間の本性を損ね、あるいは変えてしまったため、以来人間は神の救い・助けなしには克服し得ない罪への傾きを持つことになったという、キリスト教の多くの教派において共有される思想。 原罪の概念は『創世記』のアダムとイヴ(エバ)の物語に由来している。『創世記』の1章から3章によれば、アダムとイブ(エバ)は日本語で主なる神と訳されるヤハウェ・エロヒム(エールの複数形)の近くで生きることが出来るという恵まれた状況に置かれ、自然との完璧な調和を保って生きていた。主なる神はアダムにエデンの園になる全ての木の実を食べることを許したが、中央にある善悪の知識の木の実(いわゆる禁断の果実)だけは食べることを禁じた。しかし、蛇は言葉巧みにイヴ(エバ)に近づき、木の実を食べさせることに成功した。アダムもイヴ(エバ)に従って木の実を食べた。二人は突然裸でいることが恥ずかしくなり、イチジクの葉をあわせて身にまとった。主なる神はこれを知って驚き、怒った。こうして蛇は地を這うよう定められた呪われた存在となった。 |
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■『たとえ話』の最も有名な源泉は『聖書』であり、特に新約聖書の福音書には、多数のたとえ話が登場する。イエスのたとえ話は、多くの典拠で検証され、広く歴史的事実であると見なされているが、ジョン・P・マイヤー(John
P. Meier)ら研究者たちは、それがヘブライ語の諺、格言などを意味する表現であるマーシャル/マシャリムに由来するものと考えている。イエスのたとえ話の例としては、「善きサマリア人」と「放蕩息子のたとえ話」がある。旧約聖書由来のマシャリムには、ナタンがダビデに語る「小羊のたとえ話」(サムエル記下12:1-9:
2 Samuel 12:1-9)や、「テコアの女」のたとえ話(サムエル記下14:1-13: 2 Samuel 14:1-13)などがある。 |
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■ベツレヘム(「肉の家」、「パンの家」の意)は、パレスチナ自治区ベツレヘム県に位置する都市です。 |
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■美術工芸や本ページ作成する上で参考にしているページ |
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1.Web Gallery of Art, (英語) |
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4.キリスト教絵画の参考文献 |
千足伸行・石鍋真澄『すぐわかるキリスト教絵画の見かた』東京美術、2005年) |
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キーワード:創世記、山上の垂訓、マグダラのマリア、東方の三博士、受胎告知、キリストの降誕、聖アンナ、聖母子、聖ヨハネ、イエスの洗礼、最後の審判、サロメ、聖家族、最後の晩餐、ダビデ、スザンナ、アダム、イヴ ・・・ |
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Genesis, Sermon on the Mount, Mary Magdalene, the Magi, Annunciation, the
Nativity, St. Anne, Virgin and Child, St. John, the baptism of Jesus, Judgement,
Salome, Holy Family, the Last Supper David, Susanna, Adam, Eve. |
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