西洋美術切手 ディエゴ・ベラスケス(Diego Rodriguez de Silva y Velazquez)
ディエゴ・ベラスケス(Diego Rodriguez de Silva y Velazquez, 1599年6月6日(洗礼日) - 1660年8月6日)はバロック期のスペインの画家。ディエゴ・ベラスケス(1599年-1660年)は、17世紀スペインバロック期に最も活躍した宮廷画家。マドリードを初訪問,翌年24歳のとき早くもフェリペ4世の宮廷画家となる。その間カラヴァッジォ,リベラなどセビリア派の感化を受け,すでに18歳の作『三聖王のキリスト礼拝』は,自然主義の影響を受けた写実傾向を実大人物画に十分表現している。その後も王家一族の肖像を描き続け,この分野で彼は古今を通じて最も傑出した肖像画家の一人となった。 印象派のマネが「画家の中の画家」と呼んだベラスケスは、スペイン絵画の黄金時代であった17世紀を代表する巨匠です。掲載の絵画は、殆どがスペイン・プラド美術館蔵。
■巨匠の絵画切手 [ ボッティチェッリ|ダ・ヴィンチ|ラファエロ|ミケランジェロ|デューラー|ティツィアーノ|ルーベンス|ベラスケス|アングル|エル・グレコ|レンブラント|カラヴァッジオ|フェルメール|ダイク|ドラクロワ|ゴヤ|ゴッホ(no.1|no.2)|ルノワール|マネとモネ|セザンヌ|ゴーギャン|マチス|ピカソ|ダリ|葛飾北斎|安藤広重|クリムト|シャガール|モディリアーニ|ミュシャ ] |
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ディエゴ・ベラスケス(Diego Rodriguez de Silva y Velazquez) |
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『ウルカヌスの鍛冶場 (Fragua de Vulaco) 』プラド美術館 |
『バッコスの勝利(酔っ払いたち)(Triunfo de Baco |
『アラクネの寓話(織女たち)(Leyenda de Aracne |
『ブレダの開城(槍)(Rendicion de Breda (Las Lanzas))』 |
ベラスケス画 『バッコスの勝利(酔っ払いたち)』プラド美術館、『ブレダの開城(槍)』、不朽の名作『ラス・メニーナス(女官たち)』、 |
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ベラスケス画 『ベラスケスの自画像』、『聖母戴冠 (Coronacion de la Virgen)』プラド美術館、『イソップ(Aesop)』、 |
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■『聖母戴冠 (Coronacion de la Virgen)| プラド美術館(マドリッド)』は、復活した聖母が再び昇天し、父なる神と神の子イエスから戴冠を受ける場面を描いた≪聖母戴冠≫で、本作は伝統的な構図を用いながらも、ベラスケス特有の写実性と豊かな色彩によって、心地よく充実感をもった感動を与えている。 |
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『Maria Aptrickaiaの肖像』「マリア・デ・アウストリア」プラド美術館 |
不朽の名作『ラス・メニーナス |
『マリア・テレーサ王女の肖像』 |
『十字架のキリスト』 |
ベラスケス画 『』(ルーマニア) |
ベラスケス画 『』(ルーマニア) |
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『ピアノを弾く女性』 |
『王女マリア・テレサ』 |
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マルガリータの姉マリア・テレサ王女の肖像 ルイ14世妃 |
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ベラスケスの絵画(スペイン) 自画像や不朽の名作『ラス・メニーナス(女官たち)』 |
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ベラスケス画 |
ベラスケス画 |
ベラスケス画 |
ベラスケス画 『3人の演奏家』 |
ベラスケス画 |
ベラスケス画 『卵を料理する老婆』から少年の顔 |
ベラスケス画 『』 |
ベラスケス画 |
■『セビーリャの水売り』は、ベラスケスが修行時代を過ごしたセビーリャの地で師パチェーコから学んだ写実描写と厳しい明暗対比が特徴的な作品。セビーリャで水売りをしている身なりの貧しい初老の男と、それを買いにきた少年、その背後には水を飲む男が画面の中で一定のリズムを保ちながら描かれており、この重要な風俗画の大きな要素となっている。また身なりの貧しい初老の男が持つ二つの水瓶と、少年が手にするグラスの極めて写実的な描写にはベラスケスの早熟な才能が存分に発揮され、圧倒的なリアリズムが見られる。 |
ディエゴ・ベラスケス 「マリア・テレーサ王女の肖像」 1653年 | ウィーン美術史美術館 拡大 |
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『ラス・メニーナス(女官たち)』(1656年、プラド美術館) |
『セビーリャの水売り (Aguador de Sevilla)』(土候国AJIMAN) |
不朽の名作『ラス・メニーナス |
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■スペインバロック絵画の巨匠ディエゴ・ベラスケス最大にして不朽の名作『ラス・メニーナス(女官たち)』。当時のスペイン国王フェリペ4世の娘である皇女マルガリータを中心に、数人の女官たちを描いた集団肖像画である本作は19世紀頃に、描かれる内容から≪ラス・メニーナス(女官たちの意)≫と呼称されるようになったが、制作された当初は≪家族の絵≫もしくは≪王家一族≫と呼ばれていた。 |
『ラス・メニーナス(Las Meninas、 |
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ディエゴ・ベラスケス『白衣の王女マルガリータ・テレサ』 |
『青いドレスのマルガリータ王女』(1659年、ウィーン美術史美術館)と『ラス・メニーナス(女官たち)』(1656年、プラド美術館) スペイン |
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■ディエゴ・ベラスケス『白衣の王女マルガリータ・テレサ』 1656年頃 油彩、カンヴァス ウィーン美術史美術館蔵(実物、画像は、撮影禁止で国立新美術館サイトより、クリックで拡大) ■『青いドレスのマルガリータ王女』(1659年、ウィーン美術史美術館) |
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■「ラス・メニーナス(女官たち)」(1656年、プラド美術館):「女宮たち」また「宮廷の侍女たち」とも呼ばれるこの作品は、5歳のマルガリータ王女を中心に宮廷の女官たちとベラスケス自身を描く作品。ベラスケスの代表作にして最高傑作。マネやピカソをはじめ多くの画家たちが称賛し、美術評論家たちも古典絵画の傑作として認めてきた作品であり、今なお人々を魅了し続けている不朽の名品。クリックで拡大 |
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■肖像画『青いドレスのマルガリータ王女』(Infanta Margarita a los ocho anos)は、ベラスケスが没する一年前に制作された。国王フェリペ4世と2番目の妻マリアーナ・デ・アウストリアの第1子として生まれた後、1666年ハプスブルク家のレオポルト1世と結婚したマルガリータ・マリア・テレサ王女の8歳の姿を描いたもので、マネやルノワールなど印象派の画家の技法を思わせる自由闊達に動く筆跡や色彩によって省略される王女の纏う衣服の表現など晩年まで変化していったベラスケスの画風を示している。1666年ハプスブルク家のレオポルト1世と結婚し、最初の后となった。 |
『ラス・メニーナス(女官たち)』 |
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■世界の三大名画は、以下の3作品を言います。 |
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■『アラクネの寓話(織女たち)(Leyenda de Aracne (Hilanderas))』 1657年頃、プラド美術館(マドリッド)は、戦いと芸術(技芸)を司る女神アテネ(女神ミネルヴァ)と、アテネの弟子でリディアの娘アラクネとの織物勝負の場面を描いたものであると解釈されている。 |
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『鏡の前のヴィーナス』、『アラクネの寓話(織女たち) |
『ウルカヌスの鍛冶場 (Fragua de Vulaco) 』プラド美術館、 |
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■『ウルカヌスの鍛冶場』(プラド美術館)は、ベラスケスの1629年から1631年までの第一期イタリア滞在中に描かれたとされる。主題は、火と鍛冶の神で、ウェヌス(ヴィーナス)の夫でもあるウルカヌスの代表的な神話≪ウルカヌスの鍛冶場≫を描いたもので、ベラスケスらしい写実描写性の中にも、イタリアで学んだ視覚効果を重要視した明暗法や、古典主義の研究に基づく画面構成によって、神話画というより、むしろ風俗画に近い表現をおこなっているのが大きな特徴である。 |
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『鏡を見るヴィーナス(ロークビーのヴィーナス)(Venus del espejo)』1648年頃 ロンドン・ナショナル・ギャラリー(ベラスケス) |
『鏡を見るヴィーナス』、 『ウルカヌスの鍛冶場 (Fragua de Vulaco)』1630年頃 プラド美術館(ベラスケス) |
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ベラスケス画 『白衣の王女マルガリータ・テレサ』、『』、 |
ベラスケス画 『セビーリャの水売り』、『王子フェリペ・プロスペロ』、『ウルカヌスの鍛冶場 (Fragua de Vulaco)』(キルギスタン) |
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■『鏡のヴィーナス』(西: Venus del espejo、英: Venus at her Mirror)は、スペイン黄金世紀の巨匠であるスペイン人画家のディエゴ・ベラスケスが描いた絵画。ロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵で、英語圏では『ロークビーのヴィーナス (The Rokeby Venus)』と呼ばれることが多く、諸外国では他にThe Toilet of Venus、Venus and Cupid、La Venus del espejoor、La Venus del espejo などと呼ばれている。1647年から1651年にかけて、ベラスケスがイタリアに滞在していたときに描かれたものといわれ、ローマ神話の女神であるヴィーナスが裸体でベッドに横たわり、彼女の息子である愛の神キューピッドが支える鏡に見入っているという構図の絵画。カトリックの伝統の強い当時のスペインでは珍しい裸婦像である。1914年、暴漢によって背中から尻に渡る7箇所がナイフで傷つけられた。現在もかすかに修復の痕が見える。『鏡のヴィーナス』はベラスケスが描いた裸婦画で唯一現存している作品で、厳格なカトリック教国であった当時のスペインにおいて17世紀に異端審問によって徹底的に弾圧の的となった裸婦を描いたスペイン絵画で残っている非常に数少ないものの一つ。 |
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ベラスケス画 『鏡を見るヴィーナス』、『教皇イノケンティウス十世 (Papa Inocencio X)』(セント・トーマス) |
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■ベラスケスが残した肖像画の最高傑作のひとつ『教皇イノケンティウス十世』。二度目のイタリア訪問時に描かれた本作は、当時のキリスト教圏内の絶対的な支配者であった≪教皇イノケンティウス十世≫で、本作を見た教皇自ら「この絵は現実過ぎる、全てにおいて余りにも正確だ」と言わしめたほど、対象の内面まで深く掘り下げられた写実的描写は、肖像画家としても名を馳せていたベラスケスの最も優れた作品のひとつとして多くの研究者から認められている。 |
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ベラスケス画 『』(スペイン) |
ベラスケス画 『』(スペイン) |
ベラスケス画 『』(スペイン) |
ベラスケス画 『白衣の王女マルガリータ・テレサ』(スペイン) |
ベラスケス画(コロンビア) |
ベラスケス画 『朝食』(ソ連) |
ベラスケス画 『オリバーレス公伯爵ガスパール・デ・グスマーン』 |
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ベラスケス画 |
ベラスケス画 『聖母戴冠 (Coronacion de la Virgen)』 |
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■宗教画作品『聖母戴冠』は、のちにマドリッドの新王宮を経てプラド美術館に入った。本作の主題は、復活した聖母が再び昇天し、父なる神と神の子イエスから戴冠を受ける場面を描いた≪聖母戴冠≫で、本作は伝統的な構図を用いながらも、ベラスケス特有の写実性と豊かな色彩によって、心地よく充実感をもった感動を与えている。 |
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■バロックについて、17世紀初頭にはヨーロッパ全土で激烈を極めた宗教戦争などあらゆる闘争が起こり、国家や社会が分裂した。その不安な時代において、連続的な運動と永続的な秩序との間にしかるべき関係を見出そうとする努力がなされ、そこから独特な心情的表現が生まれた。これが「バロック」である。強い激烈な印象を与える変化と対比など、これらすべては、動的で変化に富む自然と人間の感情から見出された新しい表現であった。 調和・均整を目指すルネサンス様式に対して劇的な流動性、過剰な装飾性を特色とする。 |
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「永遠の相のもと」がルネサンスの理想であり、「移ろい行く相のもと」がバロックの理想である。ルネサンスからバロック初期はイタリアが中心であったが、バロック後期には文化の中心はフランスへ移ってゆく。 |
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ベラスケス画 『フェリペ4世の肖像(シルバー・フィリップ、Filipe IV)』、『』(コート・ジボアール) |
ベラスケス画 『スペイン王フェリペ4世の騎馬像』 1628年頃 |
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ベラスケス画 『バルタサール・カルロス王子騎馬像』、 |
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◎王の画家ベラスケスが王のために描き続けた、王のための肖像画『フェリペ4世の肖像』。その身に纏う衣装から≪シルバー・フィリップ≫とも呼ばれる本作は、ベラスケスが一度目のイタリア訪問より帰国した頃に描かれた作品で、スペイン国王フェリペ4世の国王としての気品と威厳を保ちながらも、軽やかで自由に動く生き生きとした筆跡によって、それまでの公式的な肖像画の概念からの逸脱を示している。国王一家を始め、多くの宮廷人、知識人を描いた肖像画家としても有名。没後、一時期、その評価は落ちていたが、19世紀の写実主義の台頭により再評価されるようになる。確実に帰属が判明している作品数は約120点、素描が数点残されているのみ。 |
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ベラスケス画(ガーナ) |
ベラスケス画 『バッコスの勝利(酔っ払いたち)(Triunfo de Baco (Los Borrachos)』1628年頃 プラド美術館(ドミニカ) |
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■『バッコスの勝利(酔っ払いたち)』は、国王フェリペ4世付の画家となり、王の画家にして画家の王と呼ばれた巨匠ルーベンスとの交流をおこなう最中に描かれたもので、ルーベンスの神話的絵画様式とリベラによるピカレスク(騎士道小説の理想主義への反動で辛辣に社会を風刺する悪漢小説)的様式の融合によって生み出されたと考えられている。 |
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その他美術関係の切手・写真(切手が主体) |
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掲載のバロック絵画と17-18世紀の風俗画の主要な画家一覧: |
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Diego Rodriguez de Silva y Velazquez (Spanish pronunciation:June 6, 1599
- August 6, 1660) was a Spanish painter who was the leading artist in the
court of King Philip IV. He was an individualistic artist of the contemporary
Baroque period, important as a portrait artist. In addition to numerous
renditions of scenes of historical and cultural significance, he painted
scores of portraits of the Spanish royal family, other notable European
figures, and commoners, culminating in the production of his masterpiece
Las Meninas (1656). |
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バロックの絵画 ディエゴ・ベラスケス(Diego Rodriguez de Silva y Velazquez) |
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