マイセン等の世界の美術工芸品(宝物)の切手
世界の美術工芸品(宝物(トレジャー)や至宝・財宝も含みます)に関する切手です。美術に関しては別に絵画や宝石等は別にそれだけを中心に整理していますので、物と言うか古くより各国で愛用され・高価な取り扱いを受けている物や宝飾品に限定してみました。焼き物がどうしても多くなっています。ヴァチカン市国の至宝ではエトルリア時代(紀元前8世紀
- 紀元前1世紀ごろにイタリア半島中部にあった都市国家群)の素焼きものが多いです。クレムリンのイースターエッグも興味深いです。日本の文化庁では「建造物,絵画,工芸品,彫刻,書跡,典籍,古文書,考古資料,歴史資料などの有形の文化的所産で,我が国にとって歴史上,芸術上,学術上価値の高いものを総称して有形文化財と呼んでいます。このうち,建造物以外のものを総称して「美術工芸品」と呼んでいます。」との定義がありますが上記の取り扱い判断で掲載をしています。
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世界の工芸品 |
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18-20世紀のマイセン(東ドイツ、1979年) |
ハンガリーGoldsmiths' Art 1440年製の聖杯(Chalice) |
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18-20世紀のマイセン(東ドイツ、1979年) 25f:オウム、35f;お酒を飲む男、 |
ハンガリーGoldsmiths' Art 16世紀のゴブレット(Nadasdy Goblet) |
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ベドガー(ドレスデン磁器の陶芸家)生誕300年(西ドイツ1982年) |
トルクメニスタンの2世紀の |
韓国の8世紀の観音胸像 |
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銀製のコーヒーポット |
Earthenware Bowl,Skarpsalling |
陶磁器(porcelain) |
19-20世紀の陶磁器・ |
クレムリンの宝物(treasury、ソ連、1964年) |
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黄金製のヘルメット |
乗馬用の鞍 |
黄金製のひしゃく |
金銀で出来たボウル |
■イースター・エッグ(英語:Easter egg)とは、復活祭(イースター)の休日もしくは春を祝うための、特別に飾り付けられた鶏卵の事で、卵を飾る習わしは、キリスト教および復活祭よりもかなり古くから存在しています。 |
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トルコの出土品(1983年) |
クレムリン美術館のイースター・エッグ(ロシア、1995年) |
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紀元前14世紀「双頭のアヒル」 |
2世紀の「マーカス・アウレリウスと彼の妻」の胸像 |
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■イースター・エッグは、スラブ諸国の民間伝承では新しい命のシンボルとして広く一般化している。ピサンカとして知られるバティック模様の装飾は、複雑にきらきら輝く卵を作り出す。27フィート(9m)のピサンカの彫刻が、カナダのアルバータ州ヴェグレヴィル(Vegreville)にある。ウクライナなど、生の卵に装飾をする地方も存在する。名高いファベルジェの工房では、見事な宝飾品のインペリアル・イースター・エッグをロシア宮廷のために作製した。 |
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トルコの16世紀のお茶セット |
韓国・新羅時代の瓦 |
セラミックの米びつ(韓国) |
竜の水差し(韓国) |
スウェーデン王室の宝物(1971年) |
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グスタフ・バサ王の剣(1500年代)、モーリック14世のシャク(1561)、同・王冠(1561)、同・宝珠(1561)、カール9世の塗油用角(1606) |
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古代の宝物(礼拝用青銅像、金のカラー、硬貨、青銅製祭具) スウェーデン、1995年 |
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ブルガリアの金の宝物(1966年) |
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鹿の頭の金製酒盃 |
アマゾンの首の金製水差し |
ラムの頭の金製酒盃 |
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スウェーデンのデザイン(1994年) |
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アイリスのついた花瓶/壁紙の前の机と椅子/キャビネットよ織物/花火を飾ったグラス/銀製の水差しとコーヒーポット/スプーンとフォーク |
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オーストラリアの海からの引き上げ物(1985年) |
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Bataviaからの古代ギリシャの天体観測器(astrolabe)、1629年 |
Draeckからのドイツのひげ男の水差し、1656年 |
Bataviaからの木製糸巻きとZeewijkからのハサミ、1727年 |
Zeewijkからの銀製のバックル |
タイの焼き物(1980年) ベンジャロン焼き |
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■ベンジャロンは古代サンスクリット語の「ベンジャ」と「ロン(グ)」を語源とし、「五色(多色)」を意味するタイの伝統的磁器です。アユタヤ王朝後期の16世紀末から17世紀前半頃、中国(当時の明)より、白い磁器に多色の上絵具を焼き付ける技法が伝えられました。中国を起源する(景徳鎮窯が有名です)、日本でも有田焼(伊万里)・九谷焼で有名な「五彩」と同じ、素焼きの後、釉薬を掛けて1300℃近くの高温で本焼きした白い磁器に、上絵具で文様を色付けし、800℃前後の低温で再度焼き付ける色絵磁器と言われるものです。ベンジャロンは王室御用達としてだけでなく、貴族・商人の生活にも浸透していき、タイを代表する高級磁器となっています。タイの三大やきもの(陶磁器)は、ベンジャロン焼き、セラドン焼き、ブルー&ホワイト(染付或いは青花とも言います)ですが、ベンジャロン焼きは、元来が王室専用に製造されていたという歴史もあり、金彩を施し、繊細で緻密な絵付けがされており、圧倒的に豪華且つ高価なものです。 |
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タイ王室の道具類(タイ、1996年) |
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金箔のタンツボ若しくは灰皿 |
ビンロウジを食べる道具類 |
王室の装飾水壷 |
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タイ・ウィマンメーク宮殿(Vimanmek Teak Mansion) の芸術品(タイ、2002年) |
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ビロウ・ナッツ入れ、お椀(ボウル) |
ウィマンメーク宮殿(Vimanmek Teak Mansion)の全景 |
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■1897年、当時の国王ラーマ5世はパドゥン・クルン・カセーム運河からサムセン運河の間の果樹園や田畑を買い取り庭園とし、、ドゥシット園と名づけた。ウィマンメーク宮殿は、1900年にドゥシット園に建てられた、ラーマ5世が実際に居住していた宮殿である。 |
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ベンジャロン焼(Bencharong) とライナムトン焼(Lai Nam Thong) の香水瓶(タイ、1993年) |
■ライナムトンは19世紀に限って用いられたものである。文様の下地に金色を用いるのでこの名称が生まれた。 |
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唐三彩(中国、1961年) |
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■唐三彩は中国・唐代につくられた低火度焼成の三彩陶のこと。陶質の素地に白化粧あるいは透明釉を掛けたのち、緑や褐色の鉛釉を加えることで三つの色が互いに入り混じり独特の文様をあらわす。コバルトの藍釉が加わったもの、緑・白,青・白といった二彩のものを含めて呼ぶことが多い。 主として洛陽・長安における貴族の葬礼及び明器(副葬品)として使われ、そのために様々な器形や人形,家財をかたどったものがつくられることとなった。その美しさと技術は渤海三彩・遼三彩・宋三彩・新羅三彩・奈良三彩・ペルシア三彩といった広範かつ長きに渡って多大な影響を与える。漠が減び、六朝時代の争乱期ののち、再び全中国を長期にわたって統治したのは唐(618−907)で、この時代を特徴づける陶磁器はいうまでもなく唐三彩である。三彩は漢代に本格化した鉛釉から発展した低火度焼成の鉛釉陶である。 |
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驢馬(ロバ) |
驢馬(ロバ) |
馬(ウマ) |
馬(ウマ) |
馬(ウマ) |
馬(ウマ) |
駱駝(ラクダ) |
駱駝(ラクダ) |
ヴァチカン市国の至宝(ヴァチカン、1983年) |
(説明は左端のブロック額面低額から) |
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1.ギリシャ時代の花瓶、イタリアの花瓶、女性の素焼き(terra-cotta)の胸像、Mracus Aureliusの胸像、鳥(フレスコ画)、Pope
Clement VIIIの法衣 |
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15世紀のベネディクト会修道院Garamszentbenedekの教会の復興の際の遺物(ハンガリー、1980年) |
16-17世紀の陶磁器(ハンガリー、1985年) |
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宝石箱(Easter Casket) |
3人のメアリー |
使徒ジェームズ (apostle james) |
水差し ディスペンサー(1609年) |
ハンガリーの三大名陶の一つジョルナイの花瓶(1984年) |
ヘレンドの陶磁器・キャンディボックス(ハンガリー、1972年) |
ヘレンドの陶磁器・花瓶 |
19世紀のモスクワの聖杯 |
■ハンガリーが世界に誇る有名な陶磁器の産地はヘレンド:ヘレンドといえば世界の高級陶磁器のブランドのひとつが真っ先に思い浮かぶ。バラトン湖北部の町ヴェスプレムの郊外にある町ヘレンドがその陶磁器の生みの親。日本でも人気のブランドなので目にした人も多いだろうが、花と蝶をあしらったビクトリア柄、ハプスブルク家ゆかりのバラをモチーフにしたウィーンのバラなど、有名なモデルも多い。 |
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ハンガリーのヘレンド磁器 |
■ヘレンド磁器:1826年にハンガリーのヘレンド村で開窯し現在に続く、伝統の職人芸が生み出すヘレンドの磁器は、世界的に有名な磁器です。 切手には、Zsigmond Kisfaludy Strobl(キシュファルディ・シュトロブル・ジグモンド)氏がデザインした有名な像である”The Old Hussar”を基とした'Hussar Examining His Blade'像とヘレンドにおいて19世紀頃製作されたデザインを基に、1970年代に完成した特殊デザイン工房で複製されたセーブル風の羊頭の取手がついた壺を主題としています。 |
ハンガリー・ティサフレドの水筒 |
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ブルガリアのフレスコ画 |
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■フレスコ画とは、アフレスコとも言う。新鮮なという意味のイタリア語で、漆喰を壁に塗り、それの乾かないうちに水性の絵の具で直に絵を描く。石灰の層の中に絵の具が染み込んでいき、漆喰は乾燥が始まると表面に固い透明な皮膜ができるために、それが絵の保護層となって非常に堅牢な画面となる。漆喰が濡れているうちに全て描いてしまわなければならないため、あらかじめその時間内に描ける部分の面積を割り出して下地を作らなければならない。 |
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マイセン等の世界の美術工芸品(宝物)の切手 |
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