バロック時代のピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)の絵画切手
フランドル地方(フランドル(仏:Flandre)は、旧フランドル伯領を中心とする、オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域)出身のバロック時代の画家 ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter
Paul Rubens)の絵画切手です。 ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens, 1577年6月28日 - 1640年5月30日)は、バロック期のフランドルの画家及び外交官です。 ドイツ西北部のノルトライン=ヴェストファーレン州ジーゲンに生まれた。 1600年イタリアでの宮廷画家を振り出しに、アルブレヒト大公・イサベラ公妃に仕え語学が堪能故に外交官としても活躍した彼は1630年イギリス国王チャールズ1世よりナイトの位を授かり、又1631年にはスペイン国王フェリペ4世からもナイトの位を授かっています。 私生活では1609年10月に最初の妻イサベラ・ブラントと結婚生涯に1500点もの作品を残していますが、肖像画が大部分を占めており作品には宮廷画家らしく格式があり威厳のある作品の多いなか家族や友人を描いた作品も数多くこの頃の作品、すいかずらの茂みのルーベンスとイサベラ・ブラントには仲むつましい2人の姿が描かれています。 ベルギーに住居があった関係でベルギーで切手の発行が多い。 二番目の妻エレーヌ・フールマンを描いた作品も多く、総作品数は約1200点と膨大な数です。王の画家にして画家の王と呼ばれ、諸外国までその名声を轟かせたバロック期を代表する画家ピーテル・パウル・ルーベンス。
■巨匠の絵画切手 [ ボッティチェッリ|ダ・ヴィンチ|ラファエロ|ミケランジェロ|デューラー|ティツィアーノ|ルーベンス|ベラスケス|アングル|エル・グレコ|レンブラント|カラヴァッジオ|フェルメール|ダイク|ドラクロワ|ゴヤ|ゴッホ(no.1|no.2)|ルノワール|マネとモネ|セザンヌ|ゴーギャン|マチス|ピカソ|ダリ|葛飾北斎|安藤広重|クリムト|シャガール|モディリアーニ|ミュシャ ] |
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バロック時代の画家 ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)の絵画切手 |
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◎ルーベンスの画家としての優れた才能や洗練された友好的な態度によってイザベラ大公妃を始め、フランス王妃マリー・ド・メディシスやフェリペ四世など当時の権力者とも交友関係を築き、使節として国交の正常化に尽力を尽くすほか、歳の離れたスペインバロックの巨匠ベラスケスとも交流を持つ。 |
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『少女とルーベンスの息子達(ベルギー、1963年) 少女、ニコラス2歳、フランツ、ニコラス6歳、アルベルト』 エッチング |
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『キリスト他』 |
『ルーベンスの肖像画』 |
ルーベンス 『イザベラ・ブラントの肖像』 1620年頃 |
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『聖母子』(フランス,1977.) |
『聖母子』(チェコスロバキア) |
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『Portrait of Susanne Fourment ("Le Chapeau de paille"). c.1625. 』(ベルギー、1939年) |
『ルーベンスの肖像画』 |
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』1610年(ベルギー、1939年) |
『キリストの降架(Descent from the Cross)』 |
ロンドン・ナショナルギャラリー |
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『ルーベンス自画像』 |
『4人の中産階級の市民』(The Four Philosophers.) |
『ルーベンスとイザベラ・ブラント』(Rubens and Isabella Brant in the Bower of Honeysuckle.)1610年 |
ルーベンス |
モルジブ発行 |
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『ヘレナ・フォーメント』 |
『ヘレナ・フォーメント』 |
『私を忘れないでの聖母子』(Rubens、ベルギー、1961年) |
『ライオン狩』(ソ連、1977年) |
『ライオン狩』(The Lion Hunt) 1620年頃 |
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『2人の使徒』 |
『キリストの降架』 |
『式服を受けるイルブフォオンスス』(英領ドミニカ、1978年) |
『聖母被昇天』 ルーベンス |
リヒテンシュタイン、1976年 『ルーベンスの息子アルベルトとニコラス』、『唄う天使』、『セクロップスの娘達』 |
ルーベンス(パナマ) |
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マリー・ド・メディシスの生涯・9図 |
マリー・ド・メディシスの生涯の場面から(土候国、FUJIERA) |
■マリー・ド・メディシスの生涯:ルーベンスは1622年、パリに赴き、当時のフランス皇太后マリー・ド・メディシスの注文による、彼女の生涯を題材とした連作の制作にとりかかる。マリー・ド・メディシスはその名が示すとおり、フィレンツェのメディチ家の出身で、フランス王アンリ4世の妃であり、ルイ13世の母である。マリー・ド・メディシスは、その権勢欲の強さから、息子である国王ルイ13世と対立し、ついには王宮から追放されてしまう。この連作は、そのマリーが、リュクサンブール宮殿に飾るために注文したものであった。偉大な業績を残したわけでもなく、ドラマ性に乏しいこの女性の一代記を絵画化するにあたり、ルーベンスは古代神話の神々や寓意の人物像などを巧みに画面に取り入れて、壮大な作品に仕立て上げている。現在はルーブル美術館に収蔵されている。下はマリー・ド・メディシスの生涯の絵画。 |
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10図・『アンリ4世とマリー・ド・メディシスのリヨンの対面(The Meeting at Lyons. )』 |
『三美神、マリーの教育 (Marie's Education. 1621-1625. )』 |
『The Destiny of Marie de' Medici. 1621-1625.』 |
7図・『肖像画の贈呈』 |
『ルーベンスとその家族』 |
『The Birth of Marie de' Medici. 』 |
11図・『ルイ十三世の誕生』 |
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『The Destiny of Marie de' Medici. 1621-1625.』 |
8図・『マリーの結婚式』 |
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『聖なる家族』(中央アフリカ) |
『マリー・ド・メディシスの生涯』(The Landing at Marseilles. ) |
ルーベンスの『マリー・ド・メディシスの生涯』から |
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『画家の息子(Artist's Sons Albert and Nicholas. )』 |
『ネプチューン』・ルーベンス |
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『Virgin & Child』(象牙海岸、Ivory Coast、1978年) |
『St. George and the Dragon. 1606-1607. 』 |
『Head of a Girl. 1618.』 |
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『Annunciation』 |
『ルイ13世の誕生(The Birth of Louis XIII. 1621-1625. )』 |
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『王の礼拝』ルーベンス |
『聖母子』ルーベンス |
ルーベンス 『Head of a Girl. 1618.』 |
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『王の礼拝』の一部 |
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国際ルーベンス年・ルーベンスの自画像(ベルギー、1977年) |
『Marchesa Brigida Spinola Doriaの肖像』(ブータン、3D切手) |
『Marchesa Brigida Spinola Doriaの肖像』の実際の写真(拡大○) | |
『ルーベンス自画像』 |
ルーベンス(拡大○) |
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『麦わら帽子(シュザンヌ・フールマンの肖像)』 1622年頃、『ルーベンスとイザベラ・ブラント』、『Marchesa Brigida Spinola Doriaの肖像』・ドリア公爵夫人、『Portrait of Susanne Fourment ("Le Chapeau de paille"). c.1625. 』、 『エレーヌ・フールマンと子どもたち』 他(グレナダ発行) |
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■ルーベンスの代表的な肖像作品『麦わら帽子(シュザンヌ・フールマンの肖像)』はルーベンスが最初の妻イザベラ・ブラントと死別した数十年後に再婚した、二番目の妻エレーヌ・フールマンの姉であるシュザンヌ・フールマンを描いたもので、本来はフェルト帽を被っているのであるが、18世紀末より『麦わら帽子』との愛称で呼ばれてきた。良き友人であったシュザンヌ・フールマンの内面的特徴を良く理解し描いており、それは女性としての柔らかさや優しさだけではなく、ひとりの人間の凛とした力強い眼差しを以って示されている。 |
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『Laekenの農場にて』(ルーベンス、コンゴ、1976年) |
『国王たちの崇敬』(ルーベンス、ザイール、1977年) |
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『聖シモン』(ルーベンス) |
『レルマのデューク』 |
『聖母と聖徒』(ルーベンス) |
『ルーベンスと |
『Ceres』エルミタージュ美術館 |
■ルーベンスが描く裸婦像の最も典型を為す代表的作品のひとつ『三美神』。本作の主題はルネサンスの巨匠ラファエロやボッティチェリの≪春(ラ・プリマベーラ)≫でも描かれた、古代より描かれ続けてきた美と優雅の女神たちであるタレイア(花のさかり)、エウプロシュネ(喜び)、アグライア(輝く女)の≪三美神≫を描いたもので、ルーベンスの裸婦像の大きな特徴である豊満な肉体表現と輝く肌の質感は、この古典的主題においても如何なく発揮されている。 |
『三美神 (The Three Graces. 1628-1630. )』プラド美術館 |
『ヴィーナスの化粧』(ガーナ) |
『マルスとレア・シルビア』(ブータン、(ルーベンス)) |
■ルーベンスの代表作 |
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『エレーヌ・フールマンと子どもたち』 『アルモルの騎士』 |
『3人の中産階級の市民』 |
『風景』 |
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モーリタニア、1977年 |
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ルーベンス 『マルスとレア・シルビア』 |
『Triumphant entry of Constantine into Rome』、コンスタンティヌス |
ルーベンスの『息子』 エッチング |
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『鏡の前のヴィーナス』(Venus at a Mirror. c.1615. オーストリア) |
『ヴィーナス』 |
『王の礼拝(adoration)』(カメルーン、1976年) |
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『聖グレゴリーと聖人達』 |
『聖ネーレウスとドミティッラ、アキレウス』 (ウガンダ、1990年) |
キリスト・イースター |
ピエタ ルーベンス |
■聖ネレオと聖アキレオとは兄弟で、ローマ軍隊の兵士。聖ペトロの手から洗礼を受けた。この二人は、聖女フラヴィア・ドミティッラの家につかえていて、彼女とともに殉教した。 |
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(東ドイツ発行 ドレスデン美術館のルーベンス絵画) |
パラグアイ発行 |
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ルーベンス |
『酔っ払ったヘラクレス』 |
『真鍮細工を持った老婦人』 |
『エレーヌ・フールマン |
■古代イスラエルのダビデ王は水浴をする人妻バテシバを一目見て恋に落ち、夫である将軍ウリヤを戦地に送り戦死させ、自らの妻にしてしまいます。神がそのことを善しとせず、ダビデ王の子どもの命を次つぎと奪います。悔い改めたダビデ王は退位し、バテシバとの第2子ソロモンに王位を譲るという話です。(旧約聖書) |
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『マーキュリーとアルゴス』と『狩猟から戻ったディアナ』 |
『自画像』・ハンガリー発行 |
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『ルーベンスとイザベラ・ブラント』 |
『カルバリの丘への道』 |
『Helene Fourment au Carosse』(ルーベンス、ルーブル美術館) |
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『出エジプト』、『王の崇敬』(タークス・ケイコス諸島) |
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エレーヌ・フールマン(Helene)はルーベンスの2番目の妻 |
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■『三美神』(1630年代中頃、プラド美術館)、『ペルセウスとアンドロメダ』(1639-40、プラド美術館)、『鏡の前のビーナス』(1615、リヒテンシュタイン美術館)、『戦争の惨禍』(部分・1637-38、ピッティ美術館)。地に『隠者と眠るアンジェリカ』(ウィーン美術史美術館)『レダと白鳥』(Stephen Mazoh, New York City)とルーベンスの肖像。(サントメプリンシペ、2008年) |
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旧約聖書 『バテシバの入浴』 |
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■三美神 (The Three Graces) 1630年代中頃| プラド美術館(マドリッド) |
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『聖母子』(チャド、1977年) |
『聖母子と2人の寄付者』 |
『羊飼いの礼拝』 |
『王の礼拝』 |
『金のネックレスをつけた自画像』(ダホメー、1969年) |
『Hendrickje Stoffels の肖像』 |
『悔悛するマグダラのマリアと姉マルタ』(実物、(拡大○) ) |
『ルーベンス自画像』 |
『羊飼いの礼拝』(オートボルタ(ブルキナ・ファッソ)、1983年) |
ルーベンス 『聖母子』 |
『麦わら帽子(シュザンヌ・フールマンの肖像,Portrait of Susanne Fourment ("Le Chapeau de paille")). c.1625. 』(ガーナ)他 |
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『東方の三博士の礼拝』 |
ルーベンス『スザンヌと長老』 |
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■『フランダースの犬』において主人公のネロが見たがっていた絵画(アントウェルペン大聖堂にある「キリストの昇架」と「キリストの降架」)の作者としてルーベンスは有名です。 ネロが祈りを捧げていたアントウェルペン大聖堂のマリアも、ルーベンスの作品(「聖母被昇天」)。 但し、『フランダースの犬』の話は、現地の人にはあまり知られておらず、ゆかりの地を訪ねてやってくる観光客はほとんど日本人だそうです。 アントウェルペンはベルギーのフランデレン地域・アントウェルペン州の州都。別名、アントワープ。ハントシェーンマルクトのアントウェルペン大聖堂(アントトワープ大聖堂、聖母大聖堂)。低地地方最大の大聖堂であり、ルーベンスの三連祭壇画がある。現在も市内最大の建造物。 |
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ルーベンス画 『楽園のアダムとエヴァ』 1600年以前、『鏡を見るヴィーナス』、『レウキッボスの娘達の掠奪』 |
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■『レウキッボスの娘達の掠奪』:ボルクスとカストールが、二人の王女を掠奪するという神話が題材となっている。掠奪するものとされるものとが動的な対角線構図の中にその肉体を躍動させる。官能的な主題、生命力と動感に満ちた画面、明るい色彩を抑揚づける光と色彩の対照。典型的なバロック絵画である。神話画『レウキッポスの娘たちの略奪』。本作は、白鳥に姿を変えた主神ユピテルとスパルタ王レュンダレオスの妻レダとの卵から孵った双子カストルとポルックスの二人が、叔父レウキッポスの娘で既に婚約者もあったヒラエイラとポイベを誘拐し、それぞれの妻とした場面が語られる神話≪レウキッポスの娘たちの略奪≫を典拠に描かれているもので、ヒラエイラとポイベ誘拐する双子のダイナミックな運動性と、美しき娘のエロティックな表現が見る者を惹きつける。 |
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『鏡を見るヴィーナス』 |
『楽園のアダムとエヴァ』 |
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『三美神 (The Three Graces. 1628-1630. )』プラド美術館 |
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ルーベンス『アドニスとビーナス』 |
『レウキッボスの娘達の掠奪』 |
『三美神 (The Three Graces. 1628-1630. )』プラド美術館 |
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■アドニス(Adonis)はギリシヤ神話に登場する絶世の美男。 |
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ルーベンス 『アドニスとビーナス』 |
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「ルーベンスと妻エレーヌ・フールマンと息子ピーテル・パウエル」|ピーテル・パウル・ルーベンス メトロポリタン美術館 |
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ルーベンスの協力者・後継者(After Rubens) |
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■ルーベンスの大工房からは後継者も生まれた。アンソニー・ヴァン・ダイク Anthony van Dyck (1599年-1641年)だ。 |
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『聖家族』(ヴァン・ダイク) |
『聖ジョンと聖なる家族』、『聖母子』、『聖母子と2人の寄贈者』 |
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■聖家族とは、キリストと母マリア、父ヨセフ、祖母アンナ、洗礼者ヨハネ、その母エリザベトを意味している。 |
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その他美術関係の切手・写真(切手が主体) |
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ピーテル・パウル・ルーベンス(Peter Paul Rubens)の絵画 |
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