世界の手工芸品・タペストリーやラグ・布・レース・刺繍 ・テキスタイル 等の切手
世界の手工芸品・タペストリー(タピストリ、刺繍布)や雑貨のラグ・布・レース(Lace)・織物、刺繍 ・テキスタイル 等の切手です。 タペストリー (Tapestry) は織物の一種で、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物。スペイン・ジローナ(Girona)大聖堂の「天地創造の刺繍布(タペストリー)」は圧巻です。タペストリーは英語で、仏語のタピストリーからきている。 製織の技術では日本の綴織(つづれおり:平織の一種で、太い横糸で縦糸を包み込むことで、縦糸を見えなくして横糸だけで絵柄を表現する織物)に相当するものである。 しかし、規模、用途、材料、様式などは東洋のものとはかなり異なり、完成までに3年を要する作品もある大変に高価な物であった。最盛期は中世末期であり、現在では、ゴブラン織とも呼ばれる。 ラグは小型の模様が綺麗な敷物で、小型の敷物の総称。一畳から三畳未満のものを指す(一畳未満はマット)。 ラグやジュータンは昔のペルシャ、今のイランが有名です。 レースはハンガリーのハラスレース含めてヨーロッパ諸国が有名です。日本では紅型も掲載、伝統工芸品は別ページで。 実際の刺繍切手も掲載。 最後にはエジプトの古代ピラミッドで有名なサッカラで見た子供達のジュウタン作りの写真も掲載。
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■タペストリー (Tapestry) は織物の一種で、壁掛けなどに使われる室内装飾用の織物。京都にも多数のタペストリーがあります。最盛期は中世末期であり、現在では、ゴブラン織とも呼ばれる。 |
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スペイン・ジローナ(Girona)大聖堂の「天地創造の刺繍布(タペストリー)」 クリックで拡大 |
アナトリアの動物のタペストリ |
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■スペイン・ジローナ(Girona)大聖堂の「天地創造の刺繍布(タペストリー)」とは、スペイン、カタルーニャ地方のジローナ大聖堂には、11 世紀後半に作られたたとされる一枚の刺繍布が残っています。創造主を中心とした円環部に天地創造場面が描かれ、月暦や四方の風など、中世の曼荼羅とも言えるロマネスク期の逸品です。フランス《バイユーのタピスリー》と並んで、大きな刺繍作品としては、ヨーロッパで最古。 |
アナトリア半島は、小アジア(半島)とも言い、西アジアの一部で、現在トルコ共和国領土のアジア部分を構成している。1400年頃のタペストリ。 |
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■『キリスト教絵画を見る為の旧約聖書(創世記、出エジプト記)と新約聖書(福音書ほか)』 : |
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ユニコーンと婦人 |
黙示録 |
タペストリー |
「月と牡牛」(フランス) |
15世紀のタペストリー |
14世紀のタペストリー |
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黙示録(apocalypse、フランス,1965年)のFDC(初日印カバー) |
リョーデンイェのタペストリー(スウェーデン、1971年) |
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龍とライオンのタペストリー |
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■綴織の歴史は古く、エジプト第18王朝のトトメス3世の墓からも鮮やかな麻の綴織が出土している。タペストリーはヘレニズム時代にはすでに存在しており東西交易で広く流通している。紀元前3世紀から紀元前2世紀に作られた古代ギリシア風のタペストリーの一部が、中国西部のタリム盆地から発見されている。タペストリーは14世紀初頭のヨーロッパで新たな発展を遂げた。最初はドイツやスイスで盛んに製造されていた。次第に生産地はフランスやベルギー、オランダへと拡大した。16世紀までにフランドルがヨーロッパのタペストリー生産の中心地となった。西洋のタペストリーに描かれている絵柄は、伝統的な書物がもとになっている。特に『聖書』と、オウィディウスの『変身物語』は人気のある題材だった。宗教的な絵柄や神話的な絵柄以外では、ユニコーンや狩りのシーンが室内装飾用のタペストリーの題材には好まれた。 |
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フランドルのタペストリ(マルタ,1978年)、 |
14世紀のstafafell教会の聖母子のタペストリ(アイスランド、1974年) |
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画家ルーベンスによってデザインされたタペストリ(マルタ、1977年) |
Vigdis Kristjansdottirのタペストリ(アイスランド、1974年) |
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ロココ時代のタペストリー(スペイン、2009年) |
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■18世紀の遊びを描くロココ時代のタペストリー2種(いずれも王室コレクション)を収める。上「ボール遊び」:宮廷画家となる以前、王立タペストリー工場の下絵画家時代のゴヤの絵画をもとに制作された(1779年)、パルド宮の皇太子(カルロス4世)夫妻の寝室用タペストリー。下「ボウリング」:宮廷画家アントニオ・ゴンザレス・ベラスケス(1723-93)の庶民の生活と風俗を描くシリーズの絵画。 |
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ラグ |
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■ラグ:ヨーロッパにおける敷物はトルコ、カフカズ、トルキスタン、ペルシアなどの遊牧民族のアイから起こった。そのカーペットは、砂漠地の人々に慰安を与える花模様や幾何学模様の色彩的な美しいものであった。中世の文化が北方に栄えてからは、住居の室内は板床が一般となったが、初めはそれに敷物を敷く風習がなかった。十字軍の遠征によって東方の文化と交渉が開ける様になってから、カーペットが移入され、珍重品として扱われた。それ以来、しきりに東方民族の民芸品としてのカーペットやラッグが買い荒れされ、広く愛用される様になった。 |
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ラグ(アルジェリア、1968年) |
ラグ(アルジェリア、1970年) |
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ラグ(モロッコ、1968年) |
モロッコの手織りのラグ、伝統的な模様が素晴らしい |
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ペルシアン・ラグ(イラン) |
ペルシアン・ラグ(イラン) |
ペルシアン・ラグ(イラン、1986年)・・世界ハンドクラフトの日 |
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ペルシアン・ラグ(イラン、1978年) |
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■イランの遊牧民によって作られている伝統的な織物「キリム」:キリムは、ヒツジやヤギの毛などを平織りにしたもの。敷物や壁掛け、塩を運ぶ袋など、遊牧民の生活に欠かせない家財として、現在も広く使われている。 丈夫で色あせが少なく、長持ちするのが特長で、百年以上前に織られた布が使われることは珍しくないという。柄は自然をモチーフにしたものや幾何学模様などさまざまで、同じ柄はないといわれる。 他にギャッベと呼ばれる遊牧民が使うラグもある。 |
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その他手工芸品・布製品(レース、刺繍、更紗・・・) |
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■レースはハンガリーのハラスレース含めてヨーロッパ諸国が有名です。レース(lace)は、手芸の一分野で1本または何本かの糸を撚り合せ、すかし模様にする技術の総称である。フランスでは、1533年、アンリ2世と結婚したフィレンツェのカトリーヌ・ド・メディシスによってイタリアのレースが紹介され、さらに姪のマリー・ド・メディシスがアンリ4世と結婚し、レースの需要が高まった。雪国では女性の内職でもあるようです。レース(lace)は、手芸の一分野で1本または何本かの糸を撚り合せ、すかし模様にする技術の総称。ニードルレースとボビンレースを指し、これはヨーロッパを中心としたレースの伝統をもつ地域では一般的である。またレースは、刺繍レース、鉤針編みレース、棒針編みレース、タティングレース、フィレレースなどを含み、これは主に19世紀以降にレース技術が伝わった地域で一般的である。ニードルレースとボビンレースは、中世ヨーロッパでは「糸の宝石」と呼ばれるほど珍重され、貴族がこぞって買い求めた。 |
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スペインのレース(スペイン) |
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■スペインのレース編み:16世紀にはカタルーニャ、トレド南部、アンダルシアでレースは生産されていた。16世紀末、金糸銀糸で作成されたことで有名なポアン・デスパーニュは、当時金銀の保有高がヨーロッパで最も高かったスペインが、発祥であるとされている。当時の奢侈禁止令によりフランスを始め多くの国で貴族以外の社会階級にレースを禁止したが、それによりレースを宝石以上のステータスシンボルとなった。 |
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ブロンドレースはボビンレースであり、網目が大きくデザインが単純であり、比較的短期間で作れたため、孤児院や慈善施設の子供が主に生産し、5歳位から仕事として学んだ。多くはクリーム色の絹糸で作成され、レースの名前の由来となっているが、黒い絹、色絹、金属糸でも作られた。大きな網目に造花の枝やリボンを通す |
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スイスのレース(lace)編みの切手 |
レースに関する書籍類 |
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スイスはレース編みで世界的にも有名な国です。 |
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ラップランドの手工芸品(ノルウェー、1973年) |
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葉っぱ模様、テキスタイル模様、3次元模様 ■ラップランド(Lapland)はスカンジナビア半島北部からコラ半島に渡る地域で、伝統的にサーミ人が住んでいる地域を指す。スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・ロシアに4カ国にまたがっているが、ソ連崩壊と国際化の進展に伴って、既存の国境は重要ではなくなってきており、国境を越えた協力が重要視されている。これはこの土地に住む、サーミ人・非サーミ人を問わずに、考えられている。ちなみに、ラップランドはフィクション作品などでサンタクロースが住んでいる場所とされることがある。 |
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タイの各種織物(fabric)のデザイン(タイ、1991年) |
民芸品・キルトのバック(アメリカ、1978年) |
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■タイの織物は、染織の原料は全て手紡ぎ綿やシルク、そして自然から得られる天然染料が使用されており、手仕事の優しさや温もりが感じられる素敵な一品です。 |
■アメリカはいわずと知れたパッチワーク・キルトを育てた国です。キルトとは布と布との間に綿をはさみ縫い合わせたものです。古代エジプトの時代からこの手法です。 |
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農場風景の刺繍をデザイン(家庭生活改善、USA、1964年) |
キルトのフルーツバスケット(感謝祭、USA、2001年)) |
ルンド文化史博物館100年、レースのリボン(スウェーデン、1982年) |
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ハンガリーのハラスレース(Halas Lace) |
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ハラスレース(ハラシレース)の色々な模様(ハンガリー、1960年) |
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鳥と植物 |
蔓草と雛鳥 |
花 |
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水鳥 |
孔雀 |
ハラスレース(ハラシレース)の色々な模様 |
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ハラスレースの歴史(ハンガリー,2002年) 鹿のテーブルクロス(1916年)、白鳥のテーブルクロス(1930年)、JancsiとLlusuka(1935年) |
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ポーランドのレース刺繍 |
■ポーランドのベスキト・シロンスキ地方は、ポーランドのレース編み文化のメッカです。木綿の糸をカギ針で編み、透かし模様を施したコースター、テーブルクロス、ブラウス、レースカーテン、襟飾り、装飾品が作られ、また最近ではコニャクフ、イステブナで作られたレースの下着が人気で、ポーランドを遠く離れた国々でも有名になっています。コニャクフのレース編み博物館には、この世のものとは思えないほど美しい作品の数々が展示されています。 (ポーランド政府観光局 ) |
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デンマークのトゥナーレース刺繍 |
■デンマークのユラン半島に位置するトュナーでは、古くからスレスリックレースと呼ばれるレースがつくられていました。このレースはクリスチャン4世にことのほか愛され、保護されました。19世紀になって、ヨーロッパの他の国々のデザインが固定化してきたころ、トュナーでは北欧らしいおおらかな空間をもたせた、斬新で自由な図柄や技法が考案されるようになりました。 |
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デンマーク 1980年トゥナーレース3種 |
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トュナーレースはチュールレースに分類されますが、ニードル・レースとは異なり、完全にボビンレースで作成されます。18世紀フランスの「妖精のレース」は失われましたが、トュナーレースはボビンレースの最高峰として、その美しいパターンを現代に残しました。 |
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東ドイツの花模様のレース編み(1966年) |
当時さかんに作られていたレース編み模様のデザイン |
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東ドイツの花模様のレース編み(1974年) |
プラウエンのレース |
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タイのシルク(2010年) |
フランスのレース編み |
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タイシルク製の孔雀と金属箔 |
レース編み(フランス、1989年) |
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タイシルクは、主にタイ東北地域の家々で野生の蚕の糸を紡いで作られる伝統的な家内工芸品。野蚕の糸は太く独特の光沢を生むため、シルク特有のつやがより美しく出るのが特徴。 |
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アメリカ合衆国の花模様のレース編み(1987年) |
ハンガリー・マチョー刺繍 |
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ハンガリーは刺繍が盛んであり、その代表的な地域の一つ、マチョー地域の中心地であるメズクベシュディ市で製作されたものです。18世紀にエプロンに施された刺繍の模様を1981年に複製されました。 所蔵:メズクベシュディ市マチョー民族工芸コレクション |
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マカオの四季の切絵 |
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■切り絵(きりえ)は、白黒に染め分けた下絵を黒い紙に固定し、不要な部分を切り抜いて絵を作り上げていく絵画の手法のひとつ。切り絵は中国を起源とするお守りであり、日本でも古より神様の儀式に使われ、今も飛騨高山などでは奈良時代以来と伝えられる伝統的な様式が残っている。その後は染物師が使う染の型紙として発達した。 |
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terra-cotta(テトラコッタ、素焼きの土器) |
「アイヌ文様」 |
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イランの水差し |
パキスタンの牛車 |
トルコの人面 |
「アイヌ文様」(日本) |
■アイヌ文様は、アイヌ民族が使用する衣類や道具などに施されたモレウと呼ばれる渦巻き型のものに代表される独特の文様で、家族によっても独自のものがあり、祖父母から父母、そして子供たちにと受け継がれた伝統があります。その形状、図案や色彩は、印象深い美的価値を含んでおり、文化的にも秀でているものです。 |
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日本(紅型)他 |
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■紅型(びんがた)とは、沖縄を代表する伝統的な染織技法の一つ。14世紀の紅型の裂が現存しており、技術確立の時間を考慮すると、その起源は13世紀頃と推定されている。 「紅」は色全般を指し、「型」は型絵染めの型紙を指している。この定義をしたのは鎌倉芳太郎が最初とされている。 |
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紅型(日本、1975年) |
紅型 |
鶴に竹文様の刺繍 |
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■鶴と竹は、吉祥を表す日本の伝統的文様です。切手の鶴に竹文様の刺繍は、ハンガリー・日本友好協会会長Judit Vihar(ヴィハル・ユディット)氏が所有する着物に用いられているものです。 |
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紅型 |
紅型 |
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ラオスの女性の民族衣装とテキスタイル |
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糸巻き(spinning)他 |
刺繍切手 |
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糸巻き作業(ルーマニア、1946年) |
フォアアールベルク地方の |
リンドウの刺繍 |
エーデルワイスの刺繍 |
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刺繍切手/プチポワン |
プチポワンは18世紀ロココ時代のウィーンで生まれた刺繍技法です。 プチポワンとはフランス語で“小さい点”という意味で、その名のとおり1センチ四方の中に100から200以上の小さな点の刺繍を拡大鏡を使用して一針一針丁寧に刺して、絵画、宮廷の人々、舞踏会の情景、田園風景、花などを絵画のような細密さで表現する芸術的な刺繍です。 マリア・テレジアをはじめ、オーストリア・ハプスブルク家の女性たちに愛され、フランスに嫁いだマリー・アントワネットによって他のヨーロッパの国々へも広まったとされています。 |
インド更紗 |
■更紗(さらさ)は、インド起源の木綿地の文様染め製品、及び、その影響を受けてアジア、ヨーロッパなどで製作された類似の文様染め製品を指す染織工芸用語。英語のchintzに相当する。木綿は耐久性や保温性には優れているが、染料の色が定着しにくい素材。 |
無目打切手の中央に |
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エジプト・ジュウタンを作っている子供達(学校) |
サッカラのエジプト・ジュウタンを作っている子供達(学校) |
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■サッカラは古代エジプトのピラミッドと同じ位にカーペット(絨毯)の産地としても有名です。エジプト・ジュウタン(絨毯)はシルクが最高素材で、シルク100%だと向きを変えるだけで色が変わる。本当に驚きでしたが、30cm四方のサイズで2万円、高すぎて購入断念。大きな絨毯は一人で織るのではなく、写真のように複数の人間で織っていきます。サッカラの「CARPETS SCHOOL」で名産品のエジプト絨毯を見学。 とても人なつこく可愛い子供たちですが、カーペットの織り方を教える学校が多いのは、環境が大きく影響しています。親が学校に行かせないので、文字の読み書きができません。文字が読めないと大人になってから就職をすることができず路頭に迷います。このような子供たちが将来仕事に就けるように小さいうちから技術を学んでいくために設けたということです。 2005年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は71.4%(男性:83%、女性:59.4%).。 |
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サッカラのエジプト・ジュウタン |
エジプト・ジュウタン |
エジプト・ジュウタンを作って |
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説明の補足ではフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を利用させていただきました。 |
世界の手工芸品・タペストリーやラグ・布・レース・刺繍 ・テキスタイル 等の切手 |
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