世界の衣装(コスチューム・ファッション)の切手 アメリカ大陸編
世界の衣装(コスチューム・ファッション)・民族衣装(ethnic costume、Folk costume)の切手のアメリカ大陸編です。矢張り各国の女性の衣装や髪形は艶やかですね。中南米のスリナムも追加しました。残念ながら北米の民族衣装は特に特徴も無いですね。中南米の中でももっとも原住民であるインディヘナの人々が伝統的な暮らしをしている国グァテマラ、田舎に行けばいまだに村人皆が民族衣装なんてことも珍しくない。またその民族衣装のクォリティは中南米の中でもダントツ。特に女性の衣装のために用いる刺繍や織物の模様の細かさや鮮やかさは世界一だろう。との意見もあります。ではアメリカ文化なるものの中に民族衣装はあるか?については、アメリカ大陸の先住民族はアメリカインディアンで、これらの人々には当然素晴らしい民族衣装があります。でも残念ながら今のアメリカはこれらの先住民族が支配する国ではありません。ではやはりアメリカの民族衣装はないのか?いえあるのです。世界中からの移民(大半はヨーロッパからの)の国で、しかも230年しか経っていない国で、伝統民族衣装がある?そんなの聞いた事がない?それは何かと言いますと、「GパンとTシャツ」、それと「短パンとスニーカー」なのです。そうです、これこそ実にアメリカの民族衣装なのです。中南米は民族衣装が多いです。南アメリカの先住民の衣装では、貫頭衣であるポンチョが代表的である。イヌイットが着ていたアノラックは現代の衣装にも影響を与えている。また、アフリカから奴隷として連れてこられたため、アフリカの衣装の影響も受けている。
参考:『Folk costume』、『世界の民族衣装一覧(Wikipedia)』
■衣装・仮面・舞踊関連の切手の索引 [ 衣装切手のトップ (アジア編|オセアニア編|アフリカ大陸編|アメリカ大陸編| |
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アメリカの代表的な民族服・民族衣装 : ポンチョメキシコ:ウイビル サラベ ケチケミトル / パナマ:ポリエラ / アルゼンチン:ソンブレロ カミサ ボンバチャ / チリ:ポンチョ / ペルー:マンテイーヤ / グアテマラ:レファヨ ウィピル ペラッヘ スーテ / ボリビア:ポリェラ / アメリカ:アノラック(イヌイット) / |
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北米の民族衣装(ethnic costume) |
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アメリカ・インディアンの民族衣装 |
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■アメリカ州の先住民 (Native Americans) の中で、エスキモーやアレウト族を除く民族を、インディアンまたはインディオと呼ぶ。類の遺伝的系統図から言えば東アジアの諸民族に最も近い。コロンブスが新大陸を「発見」した当時、現在のアメリカ合衆国部分には200万人以上のインディアンが存在したと考えられている。かれらの生活様式・住居・政治組織・経済機構・言葉は部族によって多様であるが、宗教や自然への対応という点では一定の共通性をもっていた。宗教が深く根を降ろした生活を送るインディアンにとって、人間は自然の一部にほかならなかった。彼らは自然の中で自然と一体となって生活していたのである。しかし、白人の到来によってインディアン独自の生活には終止符がうたれた。 |
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アメリカインディアンの踊り(アメリカ、1996年) 仮装舞踊、チョウの踊り、伝統舞踊、カラスの踊り、輪の踊り |
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カナダ・インディアンの民族衣装 |
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■ファースト・ネーションズ(先住民族インディアン):遠い太古の昔に遡る歴史をもつインディアンは、カナダ社会で重要かつ独特の地位を占めている。1492年にアメリカ大陸にやってきたクリストファー・コロンブスが、そこをインドと思い違いし、住民を"インディアン"と呼んだのが、名前の由来である。カナダで現在、インディアンと登録されているのは約54万人、カナダ国民のほぼ1.8%である。ざっと605のファースト・ネーション(部族集団)が居住している。 |
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イロコイ族の魚と川の図 |
イロコイ族の夫婦 |
ツィムシャン族の酋長 |
カチン族の儀式服 |
■イヌイット (Inuit) は、カナダ北部などの氷雪地帯に住む先住民族のエスキモー系諸民族の1つで、人種的にはモンゴロイドである。エスキモー最大の民族である。イヌイット」はカナダのエスキモーのことで、アラスカでは「エスキモー」は公式な民族名。カナダではしばしば、アルゴンキン語族などのインディアン系諸民族と合わせてファーストネーションズピープル (Fiest Nations People) と呼ばれる。カナダ北海岸の諸州であるユーコン準州、北西準州、ヌナヴト準州、ケベック州、ニューファンドランド州、アメリカ合衆国のアラスカ州、デンマーク領のグリーンランドに住む。 |
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カナダ・インディアンの酋長・ロンドンの服装(カナダ、2010年) |
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アメリカの民族衣装やインディアンに関する書籍 |
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中南米の民族衣装(ethnic costume) |
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■南アメリカの先住民の衣装では、貫頭衣であるポンチョが代表的である。イヌイットが着ていたアノラックは現代の衣装にも影響を与えている。また、アフリカから奴隷として連れてこられたため、アフリカの衣装の影響も受けている。 |
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スリナムの民族衣装 |
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■スリナム共和国はオランダ領ギアナとして知られており、南アメリカで唯一のオランダ語を公用語とする国である。オランダ人は黒人奴隷を使ってコーヒー、カカオ、サトウキビ、綿を栽培したが、オランダ人奴隷主の待遇は劣悪であり、多くの奴隷がプランテーションから脱走し、熱帯雨林に住むインディオの助けを得てボスネガー(英語ではマルーン)となった。現在もサラマカ、パラマカ、ンドュカ(アルカン)、クウィンティ、アルク(ボニ)、マタワイなどのボスネガー部族が存在している。国土の大部分はギアナ高地に位置している。民族は、インド系(印僑)が27%、スリナム・クレオール(白人と黒人の混血)17%、マルーン系15%、インドネシア系(ジャワ人が多い)15%、混血12%、先住民(インディオ)、華人、白人、その他と続く。クレオールとは、黒人と白人が混血した人々(ムラート)のこと。スペイン語圏ではクリオーリョ(criollo)ということもある。 |
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ジャワ人の少女/森林の中の黒人の少年/中国人の少女/クレオールの少女/インディアンの少女/ヒンドスタンの少年(1980年) |
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スリナムの民族衣装 ジャワ人/森林の黒人/中国人/クレオール人/アボリジニ・インディアン/ヒンドスタン人(1978年) |
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スリナムの民族衣装(1979年)ジャワ人、森林地方(Bushman)の黒人、中国人、クリオール人(Creole)、原住民のインディアン、インド人 |
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■スリナムはかつてオランダの植民地だった国だが、奴隷として連れてこられた黒人と、奴隷制廃止後に労働力として連れてこられたインド人や東南アジアからの人たちが暮らしている。もちろんオランダ人をはじめとして白人もいるし、中国人やわずかながら先住民の子孫もいる。まさに人種のるつぼ。アジア系が半数以上を占めているのでかなりアジアの匂いがする国なのだが、そこに黒人のリズムが加わってかなり面白い国になっている。オランダっぽい町並みがそんな人たちで埋まっているのだから、街をふらふら歩いているだけでも飽きることはない。屋台で食べるナシゴレンも本場の味だしサテーも懐かしの味。ビール片手に(屋台でビールを頼んだら1Lのボトルを渡された)午前中から食べまくる。運良く今日はCarifesta(Caribbean Art Festival)の初日。それぞれの民族衣装を着た人たちがPalmentuin公園に集まっている。スリナムに来て何十年も経っているだろうに、それぞれの国民性が残っていて、見ていて面白い。 |
スリナムの花嫁衣裳(1988年) |
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原住民の結婚衣装 |
ヒンドゥー教の結婚衣装 |
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スリナムの花嫁衣装(1988年) |
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ジャワ人の結婚衣装 |
ブッシュマンの結婚衣装 |
中国人の結婚衣装 |
クリオール人(Creole)の結婚衣装 |
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ジャマイカの民族衣装 |
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■ジャマイカは西アフリカから奴隷として連れてこられたアフリカ系の諸部族民が住民となった。鉱業がジャマイカの経済を支えていると言える。ボーキサイトは世界第4位の生産量(1312万トン、2002年)である。ボーキサイト以外の鉱物資源は金、塩のみである。ジャマイカン・チェックの民族衣装も良いですね。指輪やピアス、ブレスレット、髪飾りお洒落です。現在の国民は、アフリカ系が大部分(90.9%)を占め、インド系1.3%、白人0.2%、中国系0.2%、ムラート7.3%である。現在は中国、南アジア、コロンビア、及びその他のカリブ海諸国から移民が流入している。 右はジャマイカの民族衣装を着た女性。(BBC-NEWS) |
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I.M.ベリサリオが描いたジョン・カヌー黒人舞踊団 クリスマス祝賀舞踏の石版画 |
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ジョー・ボーン |
フレンチ・セット・ガールズ |
レッド・セット・ガールズ |
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■ジャークチキンはジャマイカで最も有名な料理です。チキンをスパイスやハーブなど様々な調味料をミックスしたものに漬け込んでから焼いたものです。好みによりペッパーやケチャップをかけて食べます。ジャークチキンはフェスティバル(砂糖入りのコーンミールを揚げたもの)と共に食べるのが一般的です。夜の街角やイベントなどがあるとジャークチキン屋の屋台が並び、ドラム缶を加工して作られた手作りの屋台が特徴です。 |
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クー・クー(少年俳優) |
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メキシコの民族衣装 |
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何故かメキシコの女性の衣装 |
■ラム酒はジャマイカの特産品のひとつとして知られています。ラム酒はサトウキビを原料としたカリブ諸国が原産の蒸留酒で、強い香りと深みのある風味が特徴です。ダークラム、ホワイトラムそれぞれに種類も様々あり、また、バナナやコーヒーの風味を加えたフレーバーラムも人気があります。 |
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■メキシコ女性のリボンの色はメキシコ国旗の5色を多く使います。カップルダンスでこの女性のスカートを振りながら踊ります、その足さばきが サパティアードとも呼ばれて独特のものです。エプロンもつけています。素晴らしく情熱的です。 |
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メコシコの民族衣装(結核防止キャンペーンのシール切手、1962-3年) |
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バハマのクリスマス・カーニバル、「ジャンカヌー」の民族衣装 |
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バハマのクリスマスでは、12月25日と12月31日の深夜に、「ジャンカヌー」というクリスマス・カーニバルが催されます。 |
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「ジャンカヌー」は、英国植民地時代、アフリカからバハマに連れて来られた奴隷達が、仕事から解放されたクリスマス休暇に、故郷のアフリカを懐かしみ、夜を徹して音を奏で、踊り続けたことが、起源だと云われています。 |
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軍服(英領アンティグア) |
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■アンティグア・バーブーダは、コロンブスによりアンティグア「発見」. 1632年, アンティグアが英国植民地となる。カリブ海の東部の小アンティル諸島に位置するアンティグア島、バーブーダ島、無人のレドンダ島からなる英連邦王国の一国である立憲君主制国家。島国であり、海を隔てて南にフランス領グアドループ、南西にイギリス領モントセラト、西にセントクリストファー・ネイビス、北西にフランス領サン・バルテルミーが存在する。主要産業は観光。 |
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ブラジルの女性・民族衣装 |
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ブラジルの民族衣装は特に無いようです。 |
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ブラジル女性と日本の芸者(ブラジル、1968年) ジャポニカ |
ブラジルの民族衣装 女優 |
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サンバの踊り子(男性) |
サンバの踊り子(女性) |
ブラジル発見、500年の歴史、色んな民族服(ブラジル、1999年) |
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ブラジリア、路上パレード |
サンバのドラマー |
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アフリカ産のOrixasの民族衣装 lemanja、Xango、Oxumare(ブラジル、1982年) |
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南米・チリのインディオの歴史的な民族衣装(1996年) |
南米・アルゼンチンの民族衣装(1992年) |
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馬を連れた2人の男、子供をつれた2人の女性 |
男女と男の民族衣装(アルゼンチン、1992年) |
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■アルゼンチンの民族衣装 : 日本の着物のように正装にもなるアルゼンチンの民俗衣装はありません。男性の民俗衣装としては、ガウチョ(アルゼンチンのカ−ボ−イ)の服装をさす場合が多い。 |
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馬に跨る2人の男 |
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パラグアイの女性・民族衣装 |
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ダンスでもよく使用されるパラグアイの民族衣装 ニャンドゥティ。ニャンドゥティはパラグアイの原住民言語グアラニー語で 「蜘蛛の糸」という意味です。全て手刺繍でとても手の込んだ美しいレースの民芸品です。民族衣装だけでなく敷物でも使われます。 |
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パラグアイの民族衣装の女性(1973年) 裸同然の人も居ます |
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■中南米の民族衣装で特筆は、中米グアテマラの民族衣装・USEDです。グアテマラは民族衣装の宝庫。それぞれの村々で異なる民族衣装をまといます。 ウィピル メキシコ国境のウエウエテナンゴ県(グアテマラ西部)にあるコロテナンゴ村のUSEDウィピル(民族衣装)は、赤や茶系の生地を基調として、シンプルな幾何学模様のデザインがちりばめられている可愛い民族衣装です。 |
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中南米・ニカラグアで発行されたパリ・コレやNY ファッション |
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Brazil - Each region has its own traditional costume / Canada - Tuque,
Anorak, Ceinture flechee |
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説明の補足ではフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を利用させていただきました。 |
世界の衣装(コスチューム・ファッション)の切手 アメリカ大陸編 |
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