Kunioの世界の切手紹介と海外写真集

Kunioの世界の切手紹介と海外写真集
衣装・仮面・舞踊の切手|世界の民族舞踊の切手:舞踊を描く世界最初の切手はネパールで発行されたシバ神を描いたもの インドの4大舞踊他

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世界の民族舞踊の切手(アジア系のダンスも含めた舞踊を民族舞踊と便宜的にしています)

 世界の民族舞踊の切手です。舞踊とダンスの区分は、東洋的な衣装を着ての踊りを舞踊に、西洋的なフォークダンスや普段着を着ての踊りやフラダンスをダンスとしました。 アジア系のダンス・舞踊を民族舞踊と定義しましたが、実際にはなかなか区別がつかないです。シンプルに考えます。 人間の喜怒哀楽を表すのに適した音楽的な動きであり、舞が専門的技能を有する少数で演じられるのに対し、素人が群れをなす場合が多く、場も特殊な舞台等は必要としないという特徴があるのを舞踊若しくはダンスと定義。 衣装の頁で民族舞踊に関係する民族衣装を採用している関係から、民族舞踊はそちらを中心としていますが、一部この頁にも重複しない分を入れてます。その範疇に入らないダンスやバレエ・ショー等の世界の切手を採用しました。アイスダンス(フィギア・スケート)はスポーツとの兼ね合いありますがこちらに。珍品としては中国文化大革命時代にバレエ切手が多数出来ています。今では殆ど入手困難な切手です。舞踊を描く世界最初の切手はネパールで発行されたシバ神を描いたもので1907年に発行されてます。 インドの4大舞踊。 舞踊に関しては民族衣装の頁でも紹介しています。 最新ニュースではバレエ・舞踊会・民族舞踊の情報を表示しています。
参考:『Folk costume』、『世界の民族衣装一覧(Wikipedia)』
 


■衣装・仮面・舞踊関連の切手の索引 [ 衣装切手のトップアジア編オセアニア編アフリカ大陸編アメリカ大陸編
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 舞踊(衣装のページと重複しない民族舞踊も含む)

■日本では、坪内逍遥の「新楽劇論」(1904年(明治37年))でdanceの訳語として舞踊(ぶよう)が初めて使われた。 舞踊とは、坪内逍遥と福地桜痴による造語で、日本の伝統的なダンスである舞(まい)と踊り(おどり)をくっつけたものである。

世界最初の舞踊切手・ネパールのシバ神(1907年)

■民族舞踊(フォークダンス、Folk dance)とは、世界各地で踊られる土着の踊りの総称。日本における盆踊りや各種神事、祭事において踊られるものもフォークダンスと言える。民族(民俗)舞踊(舞踏)と訳される。神楽(かぐら)は、神道の神事において神に奉納するために奏される歌舞。

ネパールの民族舞踊

世界最初の舞踊切手・ネパールのシバ神(1907年)

■シバ・シヴァは、ヒンドゥー教の3最高神の一柱。創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌに対して彼は破壊を司る。切手の図案はシバ神(女神)舞ってる姿です。歌舞音曲を愛したと言われています。

ネパールの民族舞踊

インドネシアの踊り ダサムカの踊り、ハマヌーンの踊り他

中国成立30年(1979年) 

インドネシアの踊り ダサムカの踊り、ハマヌーンの踊り他 中国成立30年(1979年)慶祝の踊り


中華人民共和国(中国)
成立30周年の「慶祝の踊り
民族衣装」

■神々が住む島、インドネシアのバリ。そこではいつもどこかで、神に感謝してささげられるお祭りが繰り広げられている。お祭りアイランド・バリで欠かせないのが、バリ舞踊とその伴奏を務めるガムラン音楽。たいていのバリダンスにはラーマヤーナやマハーバラータなどのインドの叙述詩やバリの王朝史のストーリーがある。バリの人々が神々と深くかかわってきた歴史物語が、神秘的かつ華麗に演じられている。

傘踊り
(インドネシア、1954年)

ジャワの踊り子
(インドネシア、1954年)

バリ島のダンサー(踊り子、インドネシア、1970年)

傘踊り(インドネシア、1954年) ジャワの踊り子(インドネシア、1954年) バリ島のダンサー(踊り子、インドネシア、1970年)

1961年発行(観光)。バリのガムランの踊り子と演奏家。

1961年発行(観光)。バリのガムランセット。

■ガムラン (gamelan) とは、インドネシアの各地で発達している伝統的な器楽合奏音楽の総称です。ジャワ島のガムランの楽器に使われる原材料は、青銅が主であり、具体的には青銅製の鉄琴、銅鑼などの類となる。青銅製ではなく、鉄製のものなどもあるが、青銅製のものが最も音が美しいとされている。ただし、インドネシアでは青銅の元となる錫はほとんど産出されず、ほとんどがマレーシアから運ばれたものであり、かつての青銅文化であるドンソン文化がマレー半島を経由してインドネシアに伝わったことを体現している。 バリガムランはガンサ、クンダン、レヨン(トロンポン)、ゴングの種類があります。    アジアの旅行写真|神々が住む島インドネシアのバリ島(Pulau Bali)旅行

インドネシアの伝統的な民族舞踊 Popuputi Cengke、Tempayan(カリマンタン)、Turi Cawan(スマトラ)、Legong Karaton(バリ) 他

インドネシアの伝統的な民族舞踊 Popuputi Cengke、Tempayan(カリマンタン)、Turi Cawan(スマトラ)、Legong Karaton(バリ) 他 インドネシアの伝統的な民族舞踊 Popuputi Cengke、Tempayan(カリマンタン)、Turi Cawan(スマトラ)、Legong Karaton(バリ) 他 インドネシアの伝統的な民族舞踊 Popuputi Cengke、Tempayan(カリマンタン)、Turi Cawan(スマトラ)、Legong Karaton(バリ) 他

写真 バリ島 ウブド伝統舞踊(バロンの踊り)・女性ダンサー バリ島 ウブド伝統舞踊の仮面

バリ島 バロンの踊りのバロン

ウブド伝統舞踊(バロンの踊り)・女性ダンサー バリ島  バロンの踊りのバロン バリ島

バリの宮殿で踊られる宮廷舞踊レゴン・クラトン・ラッサム

獅子の踊りバロン・ダンス

ケチャクダンス
(インドネシア、切手、1986年)

■インドネシア バリ島の ケチャクダンスは、別名モンキーダンスとも呼ばれ、数あるバリダンスの中でも最も有名な踊りです。松明の火を囲んで、サロンを巻いただけの男達が、ケチャケチャと叫び声をあげて踊ります。その迫力に見る側は圧倒されてしまいます。

■バリ島の祭礼や儀礼には、必ず舞踊が伴う。そうした舞踏・音楽芸能についていえば、舞踊芸術のケチャやレゴン、バロン・ダンス、憑依舞踊のサンヒャン・ドゥダリ、そして、これらの伴奏にも使われるガムランやジュゴグ(竹のガムラン)がよく知られている。

バリの宮殿で踊られる宮廷舞踊レゴン・クラトン・ラッサム 獅子の踊りバロン・ダンス ケチャの踊り

JAWA Tengah、Ponorogo、JAWA Barat、Barong Bali 等 各種のバリの祭り(インドネシア、1984年)

JAWA Tengah、Ponorogo、JAWA Barat、Barong Bali 等 各種のバリの祭り(インドネシア、1984年)JAWA Tengah、Ponorogo、JAWA Barat、Barong Bali 等 各種のバリの祭り(インドネシア、1984年)

インドネシア・バリ島の伝統的な民族舞踊 バリ島のダンサー

インドネシア・バリ島の伝統的な民族舞踊


有名な「ケチャダンス」から「バロン・ダンス」、「レゴン・ダンス」、「トペンダンス」、「歓迎の踊り(ウェルカム・ダンス)」などなど、バリ島にはたくさんの伝統舞踊・ダンスがあります。バリ島ダンスの中にはストーリー性のあるものが多く、ダンスと言うよりも、劇に近い感じがします。

カンボジア王立舞踊団のコスチューム(1967年)・・・クメール文化の華と呼ぶにふさわしい「カンボジア王立舞踊団」

カンボジアの民族舞踊 カンボジアの民族舞踊 カンボジアの民族舞踊 カンボジアの民族舞踊 カンボジアの民族舞踊

カンボジアの民族舞踊と女性の民族衣装(カンボジア、2005年)

■カンボジアの民族舞踊は、九世紀から一四世紀のアンコール王朝時代に、アンコールワット遺跡群で、神々と王に捧げるために儀式の中で踊っていた舞踊が始まり、踊りそのものは、指先・足先をそらせること、ポーズや手の印の形、きらびやかな衣装、高い塔を持つ冠、ラーマーヤナ物語を元にした話が多いことなど、タイやラオスの舞踊と大変似ています。テップ・マノローム(天上界の踊り)、ロバム・ブナリー(天女の花)他。

カンボジアの民族舞踊と民族衣装(カンボジア、2005年)

ベトナムの少数民族の踊り(民族舞踊、1972年)

天女・キンナリー(kinnari) 
カンボジア

ベトナムの踊り  ベトナムの踊り 円盾の踊り、笠踊りと木琴の伴奏、太鼓踊り、馬の早駆け踊り、米搗き踊りほか。 ベトナムの踊り  天女・キンナリー(kinnary) カンボジア

ベトナムの少数民族の踊り 円盾の踊り、笠踊りと木琴の伴奏、太鼓踊り、馬の早駆け踊り、米搗き踊りほか

ベトナムの少数民族の踊り(民族舞踊、1972年)

ベトナムの踊り  ベトナムの踊り  ベトナムの踊り  ベトナムの踊り 円盾の踊り、笠踊りと木琴の伴奏、太鼓踊り、馬の早駆け踊り、米搗き踊りほか。 ベトナムの踊り 

■ベトナムの住民はベト人(越人、京人、キン族)が85%から90%、その他にホア族(華人)3%、タイ人(ターイ族、タイー族)、クメール人(クメール族)、ムオン族、メア族、モン族(ミャオ族)、ザオ族、チャム族などの53の少数民族がいる。切手では、少数民族の民族舞踊を紹介。
■ベトナムの民族衣装、アオザイは、日本でも結構有名。あのノン・ラ(すげ笠)も、ベトナムを象徴するものとしてよく知られています。 でも、細かいことはあまり知られていないかもしれません。ちょっとご紹介しましょう。
1.アオザイ:チャイナ襟で裾の長いブラウス様の上着と、クァンと呼ばれる太目の裾広がりのパンタロン風パンツの組み合わせの総称。女性の美しさを最大限に引き出す衣装で、上半身部分がフィットしてこそ美しい仕上がりとなるため、上半身だけで10ヵ所以上の採寸が必要で、ほとんどがオーダーメイド。生地の色も数え切れないくらいあるが、男性用はレディメードで青一色。
2.ノン・ラ:日除けのための椰子の葉でできた三角笠。

ラオスの伝統舞踊 1000k Tangwai、1500k Khabthoume、Luangprabang、
2000k Lao Lamvong、2500k Salvan  いずれも衣装を着て踊る男女 

 

■踊りとシャーマニズム(個人的な見解):シャーマニズム(英: Shamanism, シャマニズムとも)は、シャーマン(巫師・祈祷師)の能力により成立している宗教。トランス状態に入って霊(超自然的存在)と交信する現象を起こすとされる。この現象自体や現象に基づく思想をシャーマニズムと呼ぶこともある(ミルチャ・エリアーデなど)。トランス状態云々よりも、リピータブルなリズムやメロディは、異次元に誘うキーワードを思う。同じメロディを繰り返し何度も聞いていると、不思議と自分以外の陶酔した自分を客観的に見れる瞬間や、あたかも自分が其の中心である錯覚に陥る瞬間がある。踊りは不思議です。理性を超えた世界・トランス状態の世界に入る事が出来ると思う。見た目でなく、、身に着けた衣装も然り、踊る動作も然り、自分が主人公になりきる事である種、自己陶酔し心が開放される瞬間、トランス状態なる事が踊りの本質と思う。

沖縄の伝統舞踊(琉球舞踊)を踊る女性二人

琉球舞踊「加那ヨ-天川」 

■沖縄の伝統舞踊(琉球舞踊)を踊る女性二人を描いています。 この舞は古典舞踊の女踊の中の一つで、その所作は優美であり慶事などで多く踊られます。原画作者: 濱田台児(日本画家)
■琉球舞踊は、琉球王朝が中国と交易のあった18世紀初め頃、中国の冊封使を歓待するための宮廷舞踊として始まったと言われています。中でも、海外の賓客をもてなすための余興芸能としての古典舞踊と、明治以降庶民生活をテーマにした雑踊りがよく知られています。
琉球舞踊の代表的な雑踊り「加那ヨ−天川」は、泉のほとりで楽しくじゃれ合う恋人同士の明るく大らかな恋を雑踊りで表現しています。

沖縄の伝統舞踊(琉球舞踊) 琉球舞踊「加那ヨ-天川」 

徳島・阿波踊り

北野恒富・「阿波踊」

徳島・阿波踊り

■阿波踊り(あわおどり)は徳島県(旧・阿波国)を発祥とする盆踊りである。日本三大盆踊りのひとつ。約400年の歴史があり、夏季になると徳島県内各地の市町村で開催される。なかでも徳島市阿波おどりは国内最大規模で最も有名であり、四国三大祭りに数えられる。近年では全国各地で行われるようになってきている。

北野恒富・「阿波踊」 絵画

■阿波踊り(あわおどり)は、三味線、太鼓、鉦(かね)、横笛などの2拍子の伴奏にのって踊り手の集団(「連」)が踊り歩く。 「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々…」と唄われるよしこので知られる。しかし、よしこのは大手の有名連以外はあまり使われず主に「ヤットサーヤットサー」という掛け声のほうが多用されている。
■大江幸若舞は、福岡県大江天満神社にて毎年1月20日に五穀豊穣を祈って奉納されます。幸若舞は中世芸能として伝統があり、日本芸能の原点とも言われています。 室町初期に武士道精神を身につける舞曲として始まり、天明7(1787)年に現在の福岡県瀬高町大江に伝わったと言われています。

大江幸若舞・
福岡県大江天満神社

大江幸若舞・福岡県大江天満神社

タイの山岳民族のお祭りの時の衣装(1977年) 太鼓踊り、Dip nets ダンス、収穫の踊り、KANダンス

タイ 民族衣装 女性タイ 民族衣装 女性

韓国の舞踊(仏領ポリネシア) 花冠舞

国際文通グリーティング(日タイ修好120周年記念)のタイ舞踊
微妙に表情や色使いが違います。

中国の舞踊(仏領ポリネシア) 国際文通グリーティング(日タイ修好120周年記念)のタイ舞踊 国際文通グリーティング(日タイ修好120周年記念)のタイ舞踊

(日本)

(タイ)

■タイの民族舞踊は、地方ごとの人々の生活を表現した「ラム」と呼ばれる舞踊です。お祭りなどに踊られることが多いそうです。
タイ舞踊を練習するときの掛け声は「ノニノニノーイ」「トッティンティン、トッティンティン」。タイ舞踊には、タイの逸話・神話や、インドの叙事詩(ラーマーヤナ)を題材に、きらびやかな衣装と仏塔をかたどった冠をつけて踊る古典舞踊と、地方の人々の生活を表現した民族舞踊とがあります。

■ラオスの伝統舞踊には、神々へ捧げるもの、客人を歓迎しもてなすもの、王族のためだけに踊られるものなど様々ありますが、いずれも独特なリズムにのせて優雅に、そしてしなやかに踊るのが特徴です。

■インドの世界遺産他 [ インドデリー Delhiジャイプル Jaipurアーグラ Agra ]

ダホメー(ベニン、1964年)

ラオスの民族舞踊

ソンボ(Sombo)ダンス
ダホメー(ベニン、1964年) ソンボ(Sombo)ダンス

ラオスの民族舞踊

インド 民族舞踊「バーラット・ナティアム」と古典舞踊劇「カタカリ」

■民族舞踊「バーラット・ナティアム」は南インドの舞踊で、インドの代表的な舞踊のひとつです。
古典舞踊劇「カタカリ」は、インドの四大古典舞踊のひとつで、世界三大化粧劇のひとつとも言われています。世界最古の演劇クリヤッタムや武術の要素が加わって1500年頃に成立しました。「カタ」は物語、「カリ」は舞踊を表します。

民族舞踊バーラット・ナティアムと古典舞踊劇カタカリ インド

インドの4大舞踊、バラタナティヤム、マニプリ、オリッシィ、カタカリほか。(インド、1975年)

インドの4大舞踊、バラタナティヤム、マニプリ、オリッシィ、カタカリほか。(インド、1975年)   インドの4大舞踊、バラタナティヤム、マニプリ、オリッシィ、カタカリほか。(インド、1975年)

■インドには四つの主な舞踊流派が残存し、古典舞踊としてその真価がみとめられています。
1.カタカリ : 南インドのマラバール沿岸に伝わる伝統的な古典舞踊で、カタは踊り、カリは音楽を意味しています。技巧が極度に困難で、身体の各部が独立した動きや表情を要求され、また、日本の歌舞伎のように赤や青などといった原色のメークアップを施し、特に顎の横を紙でひろげ大きな顔につくり、美しく飾った冠をつけて踊ります。
2.バーラタナッティアム : 南インドのマドラスを中心とした古典舞踊で、四大古典舞踊のうちでは、その起源は最も古く、寺院において神々に奉仕する女性のみにより受け継がれ、人々の前で踊るようなことはまったくありませんでした。一般に人々の前で踊られるようになったのは19世紀も末からのことで、今日の古典舞踊の基礎となり、神々に奉仕する目的から、芸術的表現へと本質的な転換が行われました。バーラタ・ナッティヤムの舞踊形式には種々ありますが、ただ、その内容はやはり宗教的で、主として神話を題材に選び、女性の魅力を舞踊の型の中に表現するものとして広く称賛されています。目・眉・首・胸・腕・足など、身体各部を連続的に動かし叙述所作舞踊として音楽のリズムに合わせ演劇的内容を表現します。
3.カタック : 北インドのラクナウ及びジャイプールを中心として踊り継がれてきたもので、本来はイスラム王朝の王宮で踊られた西アジア系の踊りであったものに、インド古来の舞踊(ヒンズー神話)を加味して新たに作り出され、踊りの各要素の起源や歴史は古いものの、カタックとして総合され盛んに踊られるようになったのは11、12世紀頃からのことで、ムガール朝以後はまったく宗教性を離れ庶民の間に広まって行きました。
4.マニプリ : 東北インド、アッサム地方の民族舞踊から生まれた古典舞踊です。マニプリは元来女性の群舞で、その美しい二重のスカート、優美な手の動きなどによって広く親しまれていますが、技巧的には他の古典舞踊に比べ少し単純です。アッサム地方の住民は日本人同様、蒙古系の人種で、その踊りの動きの中には日本の舞踊と共通した要素も見受けられ、全体に激しい動きがなく、足でステップを踏むような複雑な脚足運動はまったくありません。

インドの4大舞踊、バラタナティヤム、マニプリ、オリッシィ、カタカリほか。(インド、1975年)
インドの4大舞踊、バラタナティヤム、マニプリ、オリッシィ、カタカリほか。(インド、1975年)

トルコの民族舞踊(1981年)

トルコの民族舞踊(1981年)

■トルコの民族舞踊は、踊りの多くが集団で踊られます。男女が混じって踊る事はほとんど無く、同じ場にいても男女別のグループで踊ります。

ステップは多様で、日常生活や動物などの動作を表象するものと、特に意味の無いものがあります。 地域によって踊り方や衣装が異なりますが、いくつかのパターンがあります。集団でしっかり手をつなぎ列になるもの(ホロン、ハライ)、集団で一人ずつが両手を挙げるもの、2列になって相対し踊るもの(カルシュラマ)などがあります。

シンガポールの踊り

剣の舞(中国系)、インドの古典舞踊(バハラータ・ナティヤン)、傘踊り(スマトラ系)、ろうそくの踊り(スマトラ系)、騎馬踊り(ジャワ系)

シンガポールの踊り シンガポールの踊り 剣の舞(中国系)、インドの古典舞踊(バハラータ・ナティヤン)、傘踊り(スマトラ系)、ろうそくの踊り(スマトラ系)、騎馬踊り(ジャワ系) シンガポールの踊り シンガポールの踊り 剣の舞(中国系)、インドの古典舞踊(バハラータ・ナティヤン)、傘踊り(スマトラ系)、ろうそくの踊り(スマトラ系)、騎馬踊り(ジャワ系) シンガポールの踊り 剣の舞(中国系)、インドの古典舞踊(バハラータ・ナティヤン)、傘踊り(スマトラ系)、ろうそくの踊り(スマトラ系)、騎馬踊り(ジャワ系)

■シンガポールの住民は、華人(中華系)が76.7%、マレー系が14%、インド系(印僑)が7.9%、その他が1.4%となっている。華人、マレー系、インド系からなる複合民族国家のため、公共メディア、文化一般に3系統の文化が共存するが、共生しながらもそれぞれ異なるコミュニティーを形成している。その為、民族毎に多様な踊りがあります。 シンガポールの民族舞踊である“CIMO CIMOダンス”があります。 ちなみに、CIMOとはChina、India、Malaysia、Othersの頭文字をとっており、中国、マレーシア、インド、その他というシンガポールに住む民族の総称を意味するそうで、鮮やかな衣装は非常に綺麗です。

民族舞踊やバレエ、ダンスに関する書籍類

モンゴルの民族舞踊の踊り子達(1977年) モンゴル伝統歌曲「サロール・タル(燦爛たる草原)」

現代のモンゴルの踊り子

13世紀の衣装

西モンゴルの踊り

モンゴルの踊り子達(1977年) 13世紀の衣装 モンゴルの踊り子達(1977年)  モンゴルの踊り子達(1977年) 西モンゴルの踊り

■モンゴル民族は中国の北から北東地方の大草原を拠点として生活しています。遊牧民族です。モンゴル舞踊の特徴:抖肩(肩を震わせ)、展臂(身のはばたき)圧腕(手首を使う)馬歩(馬のような歩き、走り、ジャンプ);それぞれの振り使って草原と馬を愛している気持ちを表現するが多い。

    

"Ekachi"(馬の踊り)

"Bielge"(西モンゴルの酔っ払い踊り)

モンゴルの踊り子達(1977年) "Ekachi"(馬の踊り) モンゴルの踊り子達(1977年) "Bielge"(西モンゴルの酔っ払い踊り)

韓国の民族舞踊(韓国、1975年) 女性の優雅な踊りや仮面をつけた道化師

韓国の民族舞踊(韓国、1975年)

韓国の民族舞踊(韓国、1975年)

韓国の民族舞踊・楽器 農楽

韓国の民族舞踊(韓国、1975年) 韓国の民族舞踊

韓国の踊り(秋の祭礼) 花冠舞

韓国の踊り

■民族音楽、ダンス、劇などの芸能から社会的慣習として伝承のかたちで残されている様々な儀式、祭礼、文化空間、伝統工芸技術などがその無形遺産の対象になります。韓国では3つの無形遺産があります。昔の儀式がそのまま残されている宗廟祭礼と宗廟祭礼楽、皆が一緒に楽しめる祭の江陵端午祭、それでいつでも楽しめるパンソリーその三つは各々楽しみ方が違い、多様な雰囲気を味わえるのです。参考:「韓国舞踊

韓国の民族舞踊(2009年)

韓国の民族舞踊(2009年)

■韓国舞踊と一口に言っても、その種類はとても多彩です。
1.プチェチュム(扇の舞): 韓国舞踊といえば、これ!
 華麗な花扇を両手にかざして多彩な変化を表現する民族舞踊。韓民族の情趣と美的感覚があますことなく表現されています。
2.チャンゴチュム(長鼓舞): 農民の祝祭には必ず登場する最も人気のある民族舞踊のひとつです。
 伝来の代表的な打楽器であるチャンゴ(長鼓)を肩にかけて打ちながら舞い、祝祭の楽しい雰囲気を一層引き立てます。
3.三鼓舞: 三面の太鼓を女性が打ちながら舞う、力強くも優雅さを秘めた太鼓舞です。
4.ヒャンバルム(ヒャンバル舞): 両手にヒャンバルというカスタネットのような金属製の楽器を持ち、リズムを打ちながら舞うオリジナル創作舞です。現代的にアレンジした音楽にもご注目ください。
5.花冠舞: 花かんむりとカラフルな宮廷衣装をつけて舞う宮中舞踊形式の踊りです。厳かに優雅に舞います。
6.サムルノリ(四物戯):ケンガリ(鉦、銅鼓)、ジン(ドラ)、チャンゴ(長鼓)、プク(太鼓)の4種類の打楽器の演奏。パーカッション。
 洋楽のドラム演奏を連想させますが、おもむきはまるで違います。 サムルは、韓国の庶民の生活と深く関わりを持ち親しまれ農村でのお祭り事には必ず登場します。一見素朴で単純とも思えるこれらの楽器がサムルノリの手になるとき、絶妙で力強い無限の空間が繰り広げられます。
7.農楽: ソンバン(立戯)である農楽は古代から伝わる農民の音楽と踊りで打楽器を打ちながら舞う集団舞踊。
 内容形式が多様で芸術価値が高い民衆伝統芸能。サンモ、ヨルトゥバルとサムルの楽器が自然と交歓するかのように躍動感を持って空間を走り抜けます。
※サンモとヨルトゥバルとは、帽子の先にとても長い紙のリボンをつけて廻すのが「ヨルトゥバル」で、もう少し短いリボンをつけて廻すのが「サンモ」です。 「ヨルトゥ(=12)バル」とは両手を広げた長さ(=だいたい身長と同じくらい)の12倍という意味で、それだけの長さのリボンということ。実際には、そこまでの長さのリボンは使わないこともあります。

中国の民族舞踊と民族衣装(中国成立50周年、1999年)    56の民族 

中国の民族舞踊と民族衣装(中国成立50周年、1999年)
中国の民族舞踊と民族衣装(中国成立50周年、1999年)

■中国政府は、民族区域自治という少数民族政策を取っている。国民を、漢族と55の「少数民族」とに区分し、その民族ごとに集住地域を「区域自治」の領域として指定した。そこでは、「民族の文字・言語を使用する権利」、「一定の財産の管理権」「一定規模の警察・民兵部隊の組織権」「区域内で通用する単行法令の制定権」などを行う事を認めている。 中国の民族衣装といえば、いわゆるチャイナドレスは、清朝を支配した満州民族の民族服が元になっているんだそうです。 少数民族の民族衣装はそれは綺麗です。
■具体的な少数民族とは
アチャン族(阿昌族) 、イー族 、ウイグル族(維吾爾族) 、ウズベク族(烏孜別克族) 、エヴェンキ族(鄂温克族、オウンク族) 、オロチョン族(鄂倫春族) 、回族(ホイ族、フイ族) 、カザフ族(ハザク族) 、キルギス族(クルグズ族) 、高山族 、コーラオ族 、サラ族(撒拉族) 、ジーヌオ族 、シェ族 、シボ族(錫伯族、シベ族) 、ジン族(京族、越族、ベトナム族) 、スイ族(水族) 、タジク族(塔吉克族) 、タタール族 、タイ族(ダイ族) 、ダウール族 、チベット族(蔵族) 、チャン族 、朝鮮族 、チワン族(壮族) 、チンプオ族(景頗族) 、トウ族(土族) 、トゥチャ族(土家族) 、ドアン族(旧称パラウン族) 、トーロン族(独龍族) 、トンシャン族(東郷族) 、トン族 、ナシ族(納西族) 、ヌー族(怒族) 、ハニ族(哈尼族) 、バオアン族(保安族) 、プーラン族(布朗族) 、プイ族(布依族) 、プミ族(普米族) 、ペー族 、(白族) 、ホジェン族(赫哲族、ホーチォ族) 、マオナン族(毛南族) 、満州族 、ミャオ族(苗族) 、メンパ族(門巴族) 、蒙古族 、モーラオ族 、ヤオ族(瑶族) 、ユグル族(裕固族) 、ラフ族 、リー族(黎族) 、リス族 、ローバ族(珞巴族) 、オロス族 、ワ族
 の55族

 中国の京劇の衣装やくまどり

1980年T45京劇のくまどり

隈取【くまどり】とは京劇や日本の歌舞伎独特の化粧法【けしょうほう】・メイクアップです。主に時代物【じだいもの】に登場する人物に使われます。



@孟良、A李逹、B黄盖、
C孫悟空、D魯智深、E廉頗、
F張飛、G賽爾敦

中国 京劇 くまどり 舞台 特殊なメイクアップ

■京劇武生京劇(きょうげき)とは中国の伝統的な古典演劇である戯曲(歌劇の一種のこと)の1つ。 清代に安徽省で発祥し北京を中心に発展したので京の名が付き、主に北京と上海の二流派がある。唱腔は板腔体を基本とし、声腔は西皮と二黄を主要なものとする。このため京劇に代表される西皮と二黄を総称して皮黄腔ということがある。 清末になると「四大名旦(4大名女形)」と呼ばれた梅蘭芳、程硯秋、尚小雲、荀慧生の4人の俳優が上海での近代演劇を取り入れた演劇に触発されながら、京劇に一層の洗練がなされた。この4人は独自の流派を作るほど、京劇に革命をもたらした。また梅蘭芳は初めて京劇の海外公演を日本で行った。 近代において一番京劇に悪影響を与えたのが文化大革命による弾圧で幹部俳優が排斥されたり、古典劇の上演が禁止されるなど停滞した。この弾圧は江青が現代劇の俳優出身で、京劇を目の敵にしていた事が原因と言われる。その後、中国の伝統文化として見直され「国劇」と呼ばれるように至った。

京劇 女役 中国 T87

1983年T87京劇の女役

@孫玉○、A陳妙常、B白素貞、C十三妹、D秦香蓮、E楊貴妃、F崔鶯鶯、G○桂英

  AJARA

昆曲(ユネスコ無形文化遺産) 浣紗記、牡丹亭、長生殿(玄宗皇帝と楊貴妃) 台湾、2010年

香港の大衆演劇「広東オペラ」

昆曲(ユネスコ無形文化遺産)浣紗記、牡丹亭、長生殿(玄宗皇帝と楊貴妃) 台湾、2010年

■崑曲(こんきょく、ピンイン)とは中国の古典的な舞台演劇である戯曲の一形式、あるいは戯曲に使われる声腔(楽曲の曲調や演奏法、歌い方などの体系)の1つである。前者の意味で崑劇(こんげき)、後者の意味で崑腔(こんこう)とも言われる。現代ではもっぱら前者を指すことが多い。後者は明・清代の戯文や伝奇で用いられた。

■崑曲は、明と清の時代において、音声を主体とする演劇の中で、最も多くの作家と作品を有する芸術だった。京劇、川劇、湘劇、越劇、黄梅劇など多くの演劇の形成と発展に直接的な影響を与えた。
■広東オペラとは、京劇に代表される中国の伝統劇のひとつで、広東語では「粤劇(ユッヘイ)」「大戲(ダイヘイ)」と呼ばれています。京劇が普通語(北京語)で行われるのに対し、粤劇は香港の公用語である広東語で行われます。真っ白な顔にピンクの頬紅、煌びやかな衣装、カンカンと賑やかな音楽、甲高い歌声…。香港では、お祭りの際に各地で特設ステージが作られ、広東オペラが上演されることがあるため、旅行中に街角で目にしたことがある、という方もいるのでは?声色、繊細な表情、指の先まで神経を集中させて行うパフォーマンスは、伝統芸能に興味のある方なら言葉はわからずとも十分に楽しむことができるはずです。


世界の民族舞踊の切手(アジア系のダンスも含めた舞踊を民族舞踊と便宜的にしています)

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