アフリカ・エジプトの写真|古都メンフィス(Memphis)とラムセス2世の涅槃像 |
メンフィス(Memphis)とは
メンフィス(Memphis)は、初代ファラオ・ナルメル王(※1)によって築かれたエジプト最古代の首都(B.C.3000年頃)です。 メンフィス市は、カイロの南20
km(12マイル)、ナイル川の西岸にあります。 古王国時代、メンフィスは8つ以上の連続した王朝の間古代エジプトの首都になりました。 この都市は、創造と芸術作品の神であるプタハの崇拝の中心地として、第6王朝の下で名声の頂点に達しました。そして、職人の守護神であるプタハ神の保護下にあると信じられていました。 その偉大な寺院、ハットカプタハ(「プタハのカの囲い」を意味する)は、市内で最も有名な建造物の1つでした。 旧首都の遺跡は、その過去の断片的な証拠を残しています。 ギザのピラミッド複合施設とともに、1979年から世界遺産に登録されています。この場所は野外博物館として一般に公開されています。
Memphis was the ancient capital of Aneb-Hetch, the first nome of Lower
Egypt. Its ruins are located near the town of Helwan, south of Cairo.
According to legend related by Manetho, the city was founded by the pharaoh
Menes around 3000 BC. Capital of Egypt during the Old Kingdom, it remained
an important city throughout ancient Mediterranean history. It occupied
a strategic position at the mouth of the Nile delta, and was home to feverish
activity. Its principal port, Peru-nefer, harboured a high density of workshops,
factories, and warehouses that distributed food and merchandise throughout
the ancient kingdom. During its golden age, Memphis thrived as a regional
centre for commerce, trade, and religion.
※1:ナルメル(Narmer)は、B.C.32世紀の古代エジプトのファラオである。セルケト(「さそり王」)の後継者で、エジプト第1王朝の創始者であると考えられている。ナルメルは「荒れ狂うナマズ」という意味である。ナルメルの妻は、下エジプトの王女ネイトホテプと考えられている。彼女の名が刻まれた碑文がナルメルの後継者であるホル・アハやジェルの墳墓から発見されていることから、彼女はホル・アハの母もしくは妻だったのではないかと思われる。
メンフィスの果物屋 |
メンフィス道端のバナナ売り |
メンフィスの三輪自動車 |
ご他聞にもれずバナナは熱帯域を中心に世界の広い範囲で栽培されています。 東アフリカや中央アフリカでは主食とされる重要な作物であるが、小規模農家が多く、正確な生産量はわかっていないのが現状です。
また、昼夜の寒暖の差が大きい地域で生産されたバナナの方がでんぷん含有量が多くなる。
世界で生産されるバナナの約3分の2はデザート用、約3分の1が調理用で、アフリカ諸国には、個人の摂取カロリーのうち半分をバナナに依存する地域も存在する。
子供たちが買っているバナナは主食かな。 でもパンもエジプト人は大好きです。
メンフィス博物館
メンフィス博物館Menphis Museum(マトハフ・ミト・ラヒーナ)にはラムセス2世の巨像が展示され、トトメス王のアラバスター製のスフィンクス、聖なる牛アピスをミイラにして葬った神殿セラペウムがあります。 今はのどかな農村地帯ですが、ここにも多くの遺跡が眠っています。 博物館と言っても、ラムセス2世像にちょっとした屋根がついているだけで、あとは野ざらしになっています。
ラムセス2世像は博物館があるところにあったプタハ神殿に建てられていたもので、2体が1対になっていたものです。 この博物館には、足が破損してしまい、15mもの横たわっているラムセス2世像があります。 メンフィスは創造神プタハ信仰の地として重要な役割を担ってきました。 このラムセス2世の像は2体で1対となっていたもので、もう1体はカイロ市内のラムセス中央駅前に立っています。
ラムセス(Ramses)は、古代エジプトの人名で、「ラー神の創造した者」を意味するラーメスのギリシア語表記。
■カルトゥーシュ (cartouche) は、古代エジプトで使われていたヒエログリフ(hieroglyph(聖刻文字、神聖文字)は、古代エジプトで使われた文字の1種。)の文字(記号)の1つで、ファラオの名前を囲む曲線。古代エジプトではシェヌと呼ばれる文字であり、シェンを細長く伸ばしたものである。現在でも壁画などに描かれたファラオの名にカルトゥーシュを確認することができる。 カルトゥーシュは粋な感じ。
■アラバスターのスフィンクスは、ギザのスフィンクスについで国内2番目の大きさで、全長8m、高さ4.25m。新王国時代のアメンヘテプ2世(在位B.C.1453-B.C.1418年)が作ったとされています。継ぎ目無しの一枚岩。
■ラムセス2世の立像はほかのファラオのを流用したそうです。 建築王と言われるのはそんな所からも善悪含めて感じられる。
■Rameses II flanked by Ptah and Sekhmet.(石像):プタハとセクメトに隣接するラムセス2世 創造神プタハ、その配偶者セクメト、およびその息子ネフェルトゥムからなるメンフィスの三つ組の石像は、市民の崇拝の的でした。
メンフィス博物館の遺物 Rameses II flanked by Ptah and Sekhmet.(石像) |
スフィンクスの前面 |
アメンヘテプ2世のアラバスター(雪花石膏)製のスフィンクス |
アラバスタースフィンクスは、街のかつての権力と名声の記念碑 |
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メンフィス博物館(メンフィス、Mit Rahina Museum) |
メンフィス街中の |
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■博物館のトイレはラムセス2世の涅槃像が入った建物裏手にありました。ガイドさんからは汚いので利用するなと注意をされました。
■アラバスターは、大理石の一種。 かなり柔らかな石で光を透過する独特の質感を持っています。磨くと非常に美しいため、古くから採掘され、古代エジプトでは王朝時代にはいってから盛んに用いられ,ツタンカーメン王の墓から出土した壺をはじめ,香油瓶(びん),装飾工芸品などすぐれたものが多い。 硫酸カルシウムの二水和物。単斜晶系。モース硬度:2。和名は雪花石膏。水に難溶。二水石膏は加熱(160〜170℃)により水分を失い、半水石膏に変化する。天然には、温泉作用や蒸発岩の一種として生じる。蒸発岩としては陸地に閉じ込められた海水が干上がることによって、溶解度の関係から炭酸カルシウム(石灰岩)、硫酸カルシウム(石膏)、塩化ナトリウム(岩塩)の順で沈殿し、それぞれの地層をつくる。石膏は難溶ではあるが、0.2g/100cc程度の溶解度を有するため、石膏の地層が広く露出した地域では長年月の間に雨水による溶解が進行し、石膏カルストが発達する。
天然には単結晶のほかに結晶集合体が生じ、透明のものを透明石膏(セレナイト、selenite)、繊維状のものを繊維石膏(satinspar)、細かい粒状のものを雪花石膏(アラバスター、alabaster)と呼ぶ。セレナイトは窓用として、アラバスターは彫刻の素材として古来より用いられてきた。
アラバスターは古代からエトルリア人に装飾された石棺を作るために活用されていました。中世に衰退してしまいましたが、イタリアルネサンスから見直され、十八世紀に芸術作業だけではなくインテリアにも利用されてきました。
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