美術切手&写真|ギリシア神話とローマ神話の神々
美術切手&写真|ギリシア神話とローマ神話の神々 ギリシア神話とローマ神話(ローマ神話とは、古代ローマで伝えられた神話)を調べていくうちに、共通点が多いことに気が付いた。 ギリシアもイタリアも古い国と思うがオリュンポス十二神登場人物のイメージが何故か共通している。 調べてみると、ローマ人は、紀元前6世紀から
ギリシアの影響を受けて、ローマ古来の神々をギリシア神話の神々と同一視する、いわゆる「ギリシア語への翻訳」が行われた。 その結果、下記の「主な神々」の欄に記したように、ローマ固有の神に対応するギリシアの神が決まっていったのである。 さらに、ギリシア神話の物語を積極的にローマ神話へ取り入れたため、ローマ神話はギリシア神話と密接な関係を持つようになったそうだ。 日本の神話とも何故か似通っている。
索引 【 神々|切手と写真 】
ローマ神話 |
性別 |
概 要 |
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ウーラノス |
ウーラヌス 別 ウラヌス、カエルス、ユーラナス、カイルス、ウーラノス |
男神 |
ギリシア神話に登場する天空神。全宇宙を最初に統べた原初の神々の王とされる、ガイア(大地)の息子であると同時に夫でもあり、ガイアとの間にクロノスらティーターン12神をもうける。 |
クロノス |
サートゥルヌス 別 サターン |
男神 |
ギリシア神話の大地および農耕の神。山よりも巨大な巨神族ティーターンの長であり、ウーラノスの次に全宇宙を統べた二番目の神々の王 土星の守護神ともされる。妻はオプス、あるいはレアーとされる |
ゼウス |
ユーピテル |
男神 |
オリュンポスの主神。全宇宙や天候を支配する天空神 ギリシア神話の主神たる全知全能の存在。全宇宙や天候を支配する天空神で、人類と神々双方の秩序を守護・支配する三番目の神々の王 クロノスの六番目の子 |
ヘーラー |
ユーノー 別 ユノ、 |
女神 |
ゼウスの妻。結婚、母性、貞節を司る |
アテーナー |
ミネルウァ 別 ミネルヴァ、ミネルバ |
女神 |
都市の守護、戦い、知恵、芸術等を司る 古くからギリシアの地にあった城塞都市にあって、「都市の守護女神」として崇拝されて来た |
アプロディーテー |
ウェヌス 別 ヴィーナス、ビーナス、伊:ヴェーネレ、露:ヴェネラ |
女神 |
愛と美を司る 元来は、オリエントや小アジアの豊穣の植物神・植物を司る精霊・地母神であったと考えられる。アプロディーテーは、生殖と豊穣、すなわち春の女神 |
アポローン |
アポロ 別 アポローン、アポロ |
男神 |
アルテミスの兄弟。芸術、光明を司る ゼウスの息子でオリュンポス十二神の1柱とされ、古典時代のギリシアにおいては理想の青年像と考えられた。予言と牧畜、音楽(竪琴)、弓矢の神である。太陽神でもある。 ローマ神話はギリシア神話から流用 |
アルテミス |
ディアーナ 別 ディアナ、ダイアナ |
女神 |
アポローンの姉妹。狩猟、貞潔、豊穣を司る |
アレース |
マールス 別 マルス、 |
男神 |
戦を司る ゼウスとヘーラーの息子 |
デーメーテール |
ケレース 別 ケレス、 |
女神 |
豊穣を司る |
ヘスティアー |
ウェスタ 別 ヴェスタ、ベスタ |
女神 |
竈・炉を司る |
ヘーパイストス |
ウゥルカーヌス 別 ウルカヌス、ヴァルカン、バルカン |
男神 |
炎・鍛冶を司る |
ヘルメース |
メルクリウス 別 マーキュリー、仏:メルキュール |
男神 |
伝令神。旅人や商人の守護神 |
ポセイドーン |
ネプトゥーヌス 別 ネプトゥヌス、ネプチューン |
男神 |
海と地震を司る |
ディオニューソス |
バックス 別 :バッカス、バッコス |
男神 |
ヘスティアーの代わりに十二神に数えられることがある。 |
ハーデース |
プルートー 別 プルートーン |
男神 |
冥界の神であるため一般的には十二神には含まれない |
ペルセポネー |
プロセルピナ |
女神 |
ハーデースの妻。冥界の神であるため一般的には十二神に含まれない プロセルピナはユーピテルとケレースの娘、ローマ神話に登場する春の女神、あるいは冥府の女王 |
『神統記』(しんとうき、Theogony)は、紀元前700年頃の古代ギリシアの詩人ヘーシオドス作の叙事詩である。 原初の混沌=カオスからの世界の創造、神々の系譜とそのウーラノス
- クロノス - ゼウスにわたる政権交代劇を描き、ギリシア神話の宇宙観の原典とされる。最初に カオス(混沌)が生じた 。その次にガイア(大地)とタルタロス(冥界)、そして
エロース(愛)がともに誕生した。 カオスからは エレボス(幽冥)と ニュクス(夜)が生まれ、両神が交わってニュクスは ヘーメラー(昼)と アイテール(清明な大気)を産んだ。
これらの原初の神々からは、人間のありようをめぐる概念の擬人化・神格化とも言える多数の神々が生まれたと、ヘーシオドスはうたう。ニュクスからは、夜の子供に相応しい、ヒュプノス(眠り)やオネイロス(夢)、またタナトス(死)やネメシス(復讐)、運命の三女神(クロートー、ラケシス、アトロポス)らが生まれている。 ガイアあるいはゲーは、ギリシア神話に登場する女神である。地母神であり、大地の象徴と言われる。ただし、ガイアは天をも内包した世界そのものであり、文字通りの大地とは違う存在である。 ヘーシオドスの『神統記』によれば、カオスから生まれ、タルタロス、エロースと同じく世界の始まりの時から存在した原初神である。
『我が子を食らうサートゥルヌス「黒い絵」』 ゴヤの代表作 |
■『我が子を喰らうサートゥルヌス(黒い絵)』は、天空神ウラノスと大地の女神ガイアの間に生まれた6番目(末弟)の巨人族で、ローマ神話における農耕神のほか、土星の惑星神や時の翁(時の擬人像)としても知られるサトゥルヌスが、我が子のひとりによって王座から追放されるとの予言を受け、次々と生まれてくる息子たちを喰らう逸話≪我が子を喰らうサトゥルヌス≫の場面である。 |
《ユピテル像》 大理石 紀元前1世紀 模作 エルミタージュ美術館 拡大○ |
オリンピアのゼウス像 |
■カンピドリオ (Campidoglio) は、ローマの七丘の一つである。カピトリーノ (Capitolino) ともいい、古代ローマ時代にはラテン語でカピトリヌス (Capitolinus) と言われた。 この丘は、ローマの七丘でも最も高い丘で、ローマ神の最高神であったユピテルやユノーの神殿(ユピテル・オプティムス・マキシムス、ユーノー、ミネルウァ神殿)があり、ローマの中心であり、現在もローマ市庁舎が位置する。 |
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オリンピアのゼウス像 |
「エウロペの誘拐」(3世紀のバビロン遺跡のモザイク、レバノン) |
古い絵葉書 カンピドリオ (Campidoglio) |
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ドドナのゼウス(1937年ギリシャ) |
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■「エウロペ(ギリシア神話に登場する姫の名)の誘拐」(3世紀のバビロン遺跡のモザイク)。エウローペーは、テュロスのフェニキア王アゲーノールとテーレパッサの娘で、美しい姫であった。エウローペーに一目ぼれしたゼウスは誘惑するために、自身を白い牡牛に変える。エウローペーが侍女と花を摘んでいる時に、白い牡牛を見つけその背にまたがると、その途端白い牡牛はエウローペーをクレータ島へと連れ去った。そこでゼウスは本来の姿をあらわし、エウローペーはクレータで最初の妃となった。連れ去る際にヨーロッパ中を駆け回ったため、その地域はエウローペーの名前から「ヨーロッパ」 (Europa) と呼ばれるようになった。 |
万能の神・ゼウスと鷲 |
『Danae(Argos王Acrisiusの娘;Zeusとの間にPerseusを産んだ、ギリシャ神話)』、レンブラント |
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『レダと白鳥』 |
『レダと白鳥』 |
『レダ(Leda)』ギリシア神話レダ(ユピテルの愛の物語) |
ギュスターヴ・モロー |
ウフィツィ美術館 |
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フランソワ・ブーシェ作『レダと白鳥』、 |
風車・ギリシャ・ミコノス島の風車の額面違い(1942-44年) |
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■ミコノス島はエーゲ海に浮かぶギリシャの島で、サントリーニ島とともに観光客に人気。風車が人気の観光スポット。キクラデス諸島に属しています。ギリシャ神話ではゼウスとギガス(巨人を指す言葉、巨人族)の戦いの地として知られ、島の名はアポロンの孫・ミコノスの名より取られたとされる。 |
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■『レダと白鳥』は、現存していないレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画(1515年 - 1520年)のチェザーレ・ダ・セスト(Cesare da Sesto)による模写です。 レダと白鳥 は、ギリシア神話の主神ゼウスが白鳥に変身し、スパルタ王テュンダレオースの妻であるレダ(レーダー)を誘惑したというエピソードをもとにした、西洋の彫刻や絵画などにおける題材。 |
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■ダナエ (Danae) 1553-1554年 128×178cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド):神話画連作ポエジアより『ダナエ』。このポエジアの典拠は全てギリシア・ローマ神話の≪転身物語≫によるもので、本作はアルゴス王の娘ダナエのもとに訪れる父なる存在ゼウス(ユピテル)が訪れる場面を描いた作品。ダナエを描いた作品は他にも数点残されており、中でもナポリのカポディモンテ国立美術館が所蔵するダナエが色彩、構図ともに最も優れているとされている。本作の主題≪ダナエ≫とは、ギリシャ神話でアルゴス王アクリシオスに青銅の部屋に閉じこめられた娘ダナエの下に黄金の雨と姿を変えたゼウス(ユピテル)が訪れ、彼女と交わりペルセウスが生まれたものの、父アクリシオスが怒り、母子を箱に入れて海に流したが、箱はセリポス島に漂着したとされている場面。 |
ティツィアーノの神話画連作ポエジアより『Danae(ダナエー)』(ブルガリア) |
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ダナエ (クリムトの絵画) |
『ダナエ』は、帝政オーストリアの画家グスタフ・クリムトが1907年から1908年にかけて描いた油絵。77 x 83 cmのキャンバスに描かれ、現在はウィーンのGalerie
Wurthleに所蔵されている。ダナエは昔から絵画の題材に選ばれてきています。この絵は、有名なギリシャ神話をテーマにしている。美しい娘ダナエは父であるアルゴス王アクリシオスによって青銅の塔に閉じ込められたが、ゼウスは黄金の雨になって塔に入りダナエと交わった。そうして生まれたダナエの子がペルセウスである。 |
エフェソスのアルテミス神殿 |
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アメジストのノジュール |
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■アメシスト(アメジスト、紫水晶、英: amethyst)は紫色の水晶。西洋では、アメシストのグラスでワインを飲むと悪酔いしないと信じられています。宝石名はギリシャ神話に登場する少女の名前に由来します。ある日、酒の神デュオニュソスは、ふざけて、最初に出合った人間を家来のピューマに襲わせることにしました。運悪く最初に出会ったのがアメシストという名の少女でした。彼女は月の女神アルテミスの所へ行くところでした。少女の危機を知ったアルテミスは、ピューマの牙から彼女を守るために、少女の体を硬い大理石に変えてしまいました。大理石になった少女を見た酒の神デュオニュソスは悪いことをしたと反省し、大理石にブドウ酒をかけてやりました。すると、大理石は紫色の宝石に変化しました。 |
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プラトンが言った太古のミステリー アトランティ大陸(モルジブ、1992年) |
■アトランティス(Atlantis)は、古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』("Timaios")及び『クリティアス』(Kritias)の中で記述した、大陸と呼べるほどの大きさを持った島と、そこに繁栄した王国のことである。強大な軍事力を背景に世界の覇権を握ろうとしたものの、ゼウスの怒りに触れて海中に沈められたとされている。1882年、アメリカの政治家イグネイシャス・ロヨーラ・ドネリー (Ignatius Loyola Donnelly, 1831-1901) が著書『アトランティス―大洪水前の世界』 (Atlantis, the Antediluvian World)を発表したことにより謎の大陸伝説として一大ブームとなり、更にオカルトと結びつくことで多くの派生研究を生んだ。本来古代ギリシア語の『アトランティス』という単語は、ギリシア神話のティタン族の神であるアトラス(Atlas) の女性形であり、『アトラスの娘』、『アトラスの海』、『アトラスの島』(古代ギリシア語の『海』(タラッサ)や『島』(ネーソス)は女性名詞)などを意味する。 |
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カストルとポルックス神殿 Ruins of Temple of Castor and Pollux in Valley of the Temples in Agrigento (Akragas), |
■カストルとポルックス神殿またはディオスクーリ神殿(イタリア語: Tempio dei Dioscuri)はローマのフォロ・ロマーノにある古代の建築物。紀元前495年、レギッルス湖畔の戦いの勝利への感謝を込めて建設された。カストルとポルックス(ギリシア語ではポリュデウケース)はディオスクーロイまたはジェミニ(双子)と呼ばれ、ゼウス(ユーピテル)とレーダーの双子の息子を意味する。その信仰はギリシャからマグナ・グラエキアを経由して南イタリアのギリシア文化と共にローマにもたらされた。伝説によれば、カストルとポルックスは2人の有能な騎手として戦場に現れ、ローマ側に加勢したという。また、ローマが勝利した後にもフォルム・ロマヌムのユトゥルナの泉に現れ、馬に水を飲ませたという。神殿は彼らが現れたと言われている場所に建てられた。ポストゥミウスの息子が神殿を完成させたのは紀元前484年のことだった。今日、土台には外装がなく、3本の柱とエンタブラチュアの一部が建っていて、フォロ・ロマーノの中でも最も有名な遺跡のひとつとなっている。 |
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アテナとフクロウ |
ミネルバ:ギリシャの女神.アテナの意味 |
ゼウスとレーダー |
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『騎士の夢(知恵の寓意)/スキピオの夢』 ラファエロ |
『騎士の夢』はロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵している。対画『騎士の夢(知恵の寓意)』の眠れる騎士スキピオは、ヴィーナス(快楽)とミネルバ(徳)のどちらかを選択する試練を受け、本作『三美神』では(徳)を選択した騎士に、褒美として与えられるヘスペリデスの林檎(黄金の林檎)を手にしている。ギリシャ神話における美と優雅の女神たち≪三美神≫は、通常アグライア(輝き)、エウフロシュネー(喜び)、タレイア(花の盛り)の三女神を指し、美しい若い娘の姿で表される。スキピオ・アエミリアヌス(中央。左はミネルウァ、右はウェヌス。18世紀の音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがオペラ「シピオーネ(スキピオ)の夢」を作曲(発表は1772年)した。 |
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『ラオコーン像』(伊: Gruppo del Laocoonte) 拡大○ |
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■『ラオコーン像』(伊: Gruppo del Laocoonte)は、バチカン美術館のピオ・クレメンティーノ美術館に所蔵されている大理石製の古代ギリシア彫像。ギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンとその二人の息子が海蛇に巻き付かれている情景を彫刻にした作品である。古代ローマの博物家プリニウスによると、この彫像の作者はロードス島出身のアゲサンドロス、アテノドロス、ポリュドロスの三人の彫刻家であるとしている。ギリシア神話でのラオコーンは、槍を投げつけることによってトロイの木馬がギリシア軍の計略であることを暴露しようとした後に殺される。女神アテナによって遣わされた海蛇がラオコーンを襲ったことにより、トロイア人たちがこの木馬が聖なるものであると信じ込んだためである。 八角形の中庭(ベルヴェデーレの中庭) |
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アポロンと竪琴 |
太陽神・ヘリオスとバラ、 |
トロイのApollo神殿の祭司・ |
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■バチカンのピオ・クレメンティーノ美術館 「ベルヴェデーレのアポロン」と呼ばれる彫像は、紀元前4世紀に古代ギリシャで制作されたブロンズ像を、西暦2世紀にコピーしたもの。均整のとれた美しさに加えて気品の高さも備えており、数世紀にわたって美の基準と考えられていたらしい。 ついでながら、ギリシャ神話におけるアポロンは占いが得意で、しかもスポーツにも秀でていたらしい。古代ギリシャのオリンピックで最初の金メダルを取ったなんて話もある。 |
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『健康の女神』・衛生教育175年 グスタフ・クリムト画 |
医術の祖アポローンの子である医神アスクレーピオスの娘で、古くはアスクレーピオス信仰において父神の脇侍として信仰された。父神と同様に一匹の蛇を従えた若い女性として絵画に表されることが多く、薬か水を入れたと思しい壺(または杯)を携えていることもある。この蛇と杯をモチーフにした「ヒュギエイアの杯」が薬学のシンボルに用いられることが多い。 ローマ神話において、サルースは健康と繁栄をもたらす女神として崇敬され、紀元前302年にはローマの七丘の1つ、クイリナーレの丘に神殿が建てられた。 |
バチカン ピオ・クレメンティーノ美術館 |
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■ヒュギエイア(Hygieia)は、ギリシア神話に登場する女神で、健康の維持や衛生を司る。ローマ神話ではサルース(ラテン語:Salus)の名で呼ばれる。(右へ) |
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『ヴィーナスの誕生』 |
『ヴィーナスの鏡(Venus with a Mirror)』と『ウルビーノのヴィーナス』 |
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メトロポリタン美術館 「ヴィーナスとアドーニス (Venere e Adone)」 |ティツィアーノ・ヴェチェッリオ / |
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『ヴィーナスとアドーニス』|ピーテル・パウル・ルーベンス |
ボッティチェッリ |
ボッティチェッリ |
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■『ヴィーナスとマルス (Venere e Marte)』ギリシア神話のアフロディーテと同一視される愛と美と豊穣の女神ヴィーナスと、主神ユピテルと正妻ユノの子でありギリシア神話におけるアレスと同一視される軍神マルスの蜜月関係と考えられている。 |
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ボッティチェッリ 『ヴィーナスとマルス』 ロンドン・ナショナル・ギャラリー |
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サンドロ・ボッティチェリ |
ボッティチェッリ 『ヴィーナスの誕生』 |
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■『プリマヴェーラ』(伊: Primavera)は、ルネサンス期のイタリア人画家サンドロ・ボッティチェッリが1482年頃に描いた絵画。この作品を鑑賞する流れは向かって右から左である。(春を告げる西風の神)ゼピュロスが3月の冷気を吹き飛ばし、ニンフのクローリスを拉致して自分のものにしようとしている。後に彼(ゼピュロス)と結婚した彼女(クローリス)は神の地位へと引き上げられ、春の女神(フローラ)となってバラの花を大地へと撒き散らしているのである。真紅の布をまとうマーキュリーは、荒天をもたらす雲からオレンジ園を守っている。中央にいるのは女神ヴィーナス。 |
『春(ラ・プリマベーラ、La Primavera)』 ボッティチェッリ ウフィツィ美術館 |
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ヴァザーリ 『ウルカヌスの鍛冶場』 ビーナスとウルカヌス |
ルーベンス |
『ウルカヌスに見つかったマルスとビーナス』 ティントレット |
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■アドニス(Adonis)はフェニキア(Phoenicia)王キニュラス(Cinyras)と聖処女ミュラ(Myrrha)の子とされる。 聖処女ミュラ(Myrrha)はキプロス王ピュグマリオン(Pygmarion)の血をひく。キプロス王ピュグマリオンは女神アフロディテ(Aphrodite、英語名でヴィーナス)をモデルとして彫刻を制作、ガラティアと名付ける。アフロディテはピュグマリオンが彫刻に恋をしていることを悟り、ガラティアに命を吹き込む。 |
■『ウルカヌスに見つかったマルスとビーナス』:テーマは、アポロ(光明・医術・音楽・予言を司る理知的な神)に情報を与えられたヴァルカヌス(大神ゼウスの子でローマ神話の“火の神”/噴火山、ヴァルカン半島の語源)が妻ビーナスの不倫(お相手はローマ神話の屈強な“軍神マルス”で、間抜けにも右奥のベットの下端から兜の頭が見えている)の現場に踏み込んだ瞬間の描写です(伝承ではヴァルカヌスが二人の不倫の現場に網を仕掛けたことになっている)。 |
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ロードス市2400年記念 BC1世紀水浴びのアフロディテ |
2世紀頃に作られた「うずくまるアフロディテ像」 |
ミロのヴィーナス(メーロスのアフロディーテ)、 |
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「うずくまるアフロディテ像」は紀元2世紀の作。古代ギリシャ時代の傑作をローマ時代に模倣して作られたもの。 |
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■ミロのヴィーナス:ギリシア神話におけるアフロディテの像とされ,高さは203cm。材質は大理石。B.C.130年頃に、Alexandros of Antioch によって作成されたと考えられている。 |
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下記の左の切手は世界最初の神仏切手・1861年発行の商業の神・ヘルメスかは判別出来ませんが同じ図案です。 |
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1902年に発行された商業の神・ヘルメス(ギリシャ) |
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■ヘルメス(Hermes)は、 ギリシア神話に登場する青年神である。ゼウスとマイアの子とされる。オリュンポス十二神の一柱。 旅人、泥棒、商業、羊飼いの守護神であり、神々の伝令役。能弁、体育技能、眠り、夢の神とも言われる。 特にゼウスの忠実な部下で、アルゴス暗殺など、多くの密命を果たしている。プラクシテレスのヘルメス像死者、特に英雄の魂を冥界に導く死神としての一面も持ち、タキトゥスは北欧神話のオーディンとヘルメスを同一視している。 また、アポローンの竪琴の発明者とされる。 |
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■『バッカスとアリアドネ』は古代ローマ時代の詩人カトゥルスとオウィディウスの詩文をもとにしている。神話によると、クレタの王女アリアドネはミノタウロスへの犠牲としてクレタに連れて来られたアテナイの王子テセウスに恋をする。アリアドネはテセウスの怪物退治を助け、ともにクレタを脱出するが、テセウスはアリアドネを見捨て、ナクソス島に置き去りにしてしまう。アリアドネは嘆くが、そこに2頭のヒョウが牽く戦車に乗ったバッカスが現れて、アリアドネを妻とし、アリアドネの宝冠を取って空に投げるとそれはかんむり座になった。 |
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ティツィアーノ 《バッカスとアリアドネ》 ナショナルギャラリー(ロンドン) 拡大〇 |
"Pieta(ピエタ)", "バッカス(Bacchus)", ”フィレンツェのピエタ(フィレンツェ、ドゥオーモ博物館)”(ミケランジェロ) |
ブドウを持つバッカス |
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バッカス神殿(レバノン) |
ルーベンス《バッカス》 エルミタージュ美術館 拡大〇 |
『ネプチューン』・ルーベンス |
アレクサンドリア グレコ・ローマン国立博物館 メドゥーサ(Medousa)の絵画 |
フィレンツェのヴェッキオ宮殿前の |
「ヘラクレスと半人半獣カークス像」ヴァンディネッリ作 |
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■メドゥーサ(Medousa)は、ギリシャ神話に登場する怪物。姉に当たる「力」のステンノー、「広い海」のエウリュアレーと共に「女王」メドゥーサと呼ばれる。見たものを石に変える能力を持つ魔物。海の神であるポセイドーンの愛人であり、ポセイドーンとの間に天馬ペーガソスとクリューサーオール(「黄金の剣」の意)がいる。ペルセウスによって首を切り落とされ退治された。 |
ポセイドンと自動嵐制御装置 |
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ペガサス(天馬、モナコ) |
ペガサス(天馬、イタリア) |
トレヴィの泉(英:Trevi Fountain、伊:Fontana di Trevi) 拡大〇 |
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■トレヴィの泉(英:Trevi Fountain、伊:Fontana di Trevi)は、ローマにある最も巨大なバロック時代の泉で、ローマでも有数の観光名所として賑わっている。 「トレビの泉」「トレドの泉」とも呼称されてます。 ポーリ宮殿の壁と一体となったデザインで、中央に水を司るネプトゥヌス(ポセイドーン)が立ち、左に豊饒の女神ケレス(デメテル)、右に健康の女神サルース(ヒュギエイア)が配置されている。これらはサルヴィの原案でブラッチが制作した。 |
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ラファエロ 『ガラティアの勝利 (Trionfo di Galatea)』 1511 ファルネージナ荘、ローマ(イタリア) |
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ジャンボローニャの「サビニの女たちの略奪」1580年〜1583年の作 |
古代ローマの彫像を復元 「パトロクロスを抱きかかえるメネラウス」 |
「ケンタウロス・ネッソスを打つヘーラクレース」(1599年) |
ピオ・フェンディの |
ローマ・パンテオン |
★ヘーラクレース は、ギリシア神話の英雄。ギリシア神話に登場する多くの半神半人の英雄の中でも最大の存在である。のちにオリュンポスの神に連なったとされる。ペルセウスの子孫であり、ミュケーナイ王家の血を引く。 |
狼の乳を吸うロムルスとレムスの像 |
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パンテオン(Pantheon)と手前はPiazza Rotondaのオベリスク |
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂にあった |
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■パンテオンという言葉には「万神殿(あらゆる神を祭った神殿)」という意味があります。(PANは「全ての」「全部の」、TEOSは「神」あるいは「神聖なもの」を意味するギリシャ語由来の接頭辞です。) |
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『ギリシャ神話のクレイオ』 ミニャール |
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■クリオネ(和名ハダカカメガイ、貝殻は成長すると失いますが巻貝の仲間です。)は、ギリシャ神話のクレイオの事で、最高神ゼウスと記憶の女神ムネシュネ(正妻ではない)の間に生まれた9人のミューズ(女神)の一人です。 ミューズ(ムーサとも呼ばれる)達は、人間の過ごすこの世を飾り、様々な芸術を司どる女神とされクレイオの分野は歴史で持ち物は巻物です。 クレイオは、神の身では人間に恋をする事は許されないのに、アプロディテ(ヴィーナス)が人間のアドニスに恋したと嘲笑した呪いから人間であるマケドニアのペラ王に恋をするようになり、その間に生まれたのがヒュアンキトス(太陽神アポロンの同性愛相手の美少年)です。 |
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★ティーターンは、ギリシア神話・ローマ神話に登場する神々である。ウーラノス(天)の王権を簒奪したクロノスを始め、オリュンポスの神々に先行する古の神々である。巨大な体を持つとされる。狭義には、ウーラノスとガイアの間に生まれた12柱の神々の兄弟姉妹を指す(ティーターン十二神)。 |
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その他美術関係の切手・写真(切手が主体) |
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■美術工芸や本ページ作成する上で参考にしているページ |
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1.Web Gallery of Art, (英語) |
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★文章などはWikipediaを参考にさせていただきました。 |
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美術切手&写真|ギリシア神話とローマ神話の神々 |
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