三重写真集|阿漕平治の伝説,泅水術観海流発祥の地,真盛上人誕生地,笠着地蔵・初瀬街道 |
三重県 津市内、一志町、白山帳町
津市内:謡曲や浄瑠璃で有名な阿漕(あこぎ)平治の伝説 泅水術(古式泳法)観海流発祥の地、阿漕浦、津市一志町:真盛上人誕生地や笠着地蔵 初瀬街道、津市白山町:亀ヶ広桜並木。
一志町(いちしちょう)と白山町(はくさんちょう)は、2006年(平成18年)1月1日に津市・久居市・安芸郡河芸町・芸濃町・美里村・安濃町・一志郡香良洲町・白山町・美杉村が合併して新・津市となり、一志町・白山町は廃止された。合併後はそれぞれ津市一志町・津市白山町となった。
一志町は、ベビースターラーメン(おやつカンパニー)が有名。
白山町は、室生赤目青山国定公園の青山高原、大観音寺&ルーブル彫刻美術館が有名です。
2020年11月現在、今は新型コロナウイルス感染症( COVID-19(coronavirus disease 2019))が蔓延している状況で、最新の写真は2014年以降で撮影。
ご注意)画像の無断転用はお断りします。
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阿漕塚(あこぎつか)
■【阿漕平治の伝説】津市阿漕町に、阿漕塚と刻まれた小振りの石碑がある。この塚にまつわるのが、阿漕平治の伝説である。
その昔、阿漕が浦に平治という親思いの漁夫がいた。ところが、その母が病にかかり、日に日に衰えていった。なんとかならないかと困り果てていると、阿漕が浦にいる「やがら」という魚を食べさせれば、回復するという事を耳にした。 しかし、困ったことに阿漕が浦は禁漁の海(伊勢神宮に供える魚をとる漁場)であった。 悩んだあげく、ついに海に網を入れ「やがら」を母親に食べさせると、元気になっていくようであった。 だが、ある嵐の夜、舟に忘れた笠が証拠になって捕らえられ、簀巻きにして海に沈められたというのである。
阿漕塚 平治の霊を祀る。 |
阿漕塚の説明 |
阿漕塚の松尾芭蕉句碑 |
松尾芭蕉句碑:「月の夜の何を阿古木に啼く千鳥」 |
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阿漕塚の松尾芭蕉句碑 |
謡曲や浄瑠璃の阿漕 |
阿漕浦 |
■ この平治伝説は、「伊勢の海あこきか浦に引くあみもたひ重れはあらはれにける」という古歌に基づくのであるが、平治の名はなく、また謡曲「阿漕」も殺生を
業とする漁夫の嘆きで孝子伝説ではない。浄瑠璃になって宝暦年間(1751〜63)上演、文化14年(1817)改作「勢州阿漕浦鈴鹿合戦 平治住家の
段」で広く宣伝され、それをまた芝居に仕組んで「阿漕平治」を実在の人物のようにしたことから、孝子伝説に結び付くのである。
泅水術観海流(しゅうすいじゅつかんかいりゅう)
■嘉永5年(1852)、藤堂藩の武術のひとつに採用された古式泳法「観海流」。泅水術(古式泳法)観海流発祥の地、阿漕浦には、毎年1月中旬に観海流習得者による公開演技が披露されます。
観海流の開祖は、武州忍藩(今の埼玉県)の浪士宮発太郎信徳です。 師は、諸国遊歴中に、遊泳術を習得して、のちに津の藤堂藩に来ました。 家老藤堂高克公は、発太郎の泳ぎをみて、その妙技に感心して、海を観ること陸の如し、すなわち「観海如陸」の句を与えて賞讃しました。 観海流の由来は、この句の観海の二字をとってつけたものです。
宮発太郎信徳 |
泅水術(古式泳法) |
伊勢湾海洋 |
海洋スポーツセンター(津ヨットハーバー)は、伊勢湾岸のほぼ中央に位置し、1年を通じて穏やかな海面は伊勢志摩方面への クルージングやヨットレースのホームポートとして最適です。 |
真盛上人誕生地(一志町)
■天台真盛宗の開祖・真盛は、嘉吉三年(1443)に現在の一志町大仰(おおのき)で生まれました。 真盛は、伊勢の国司、北畠氏所属の有力地侍の子として誕生。母が地蔵菩薩の宝珠をおしいただいて呑む夢を見て授かったことから、宝珠丸と名づけられた。 現在、大仰には明治時代に誕生寺として再興された寺院があり、その入口には昭和13年(1938)県指定史跡となった「真盛上人誕生地」の碑が建てられています。 彼は、7歳のときから寺に入り、14歳で剃髪して真盛と名乗るようになりました。 19歳から20年間、比叡山で厳しい修行に耐え、権大僧都(ごんのだいそうず)という地位まで登っています。 母の死をきっかけとして、自分自身の栄誉よりも、念仏による救いを説くことに生きがいを見い出したようです。 伊勢をはじめ越前や河内にも足を伸ばし、百姓から将軍(足利 義尚)や天皇(後土御門天皇)に至るまで、様々な人から慕われ、天皇からは上人と名乗ることを許されました。 明応4年(1495)、53歳のとき伊賀の西蓮寺で亡くなり、ここに葬られました。 三重県指定史跡
真盛上人幼少像 |
産湯井戸 |
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天台真盛宗・誕生寺 |
境内の白梅 |
真盛上人誕生地 案内 |
大仰橋を渡り、街道をしばらく進むと右手に天台真盛宗の開祖真盛上人が生まれたと伝えられる場所に建てられた誕生寺が見えます。地内には真盛誕生時の産湯をとったとされる井戸に井戸館。
笠着地蔵 初瀬街道(一志町)
■真盛上人誕生地から初瀬街道を進むと街道の難所といわれた場所に至ります。 その傍らの大岩には、笠着地蔵と呼ばれる約180pの地蔵菩薩が刻まれています。 これは真盛上人が幼少の頃、雲出川に捨てられた際に笠に乗って川をさかのぼり、この淵にたどり着いたという伝説を基に彫られたものだそうです。 この笠着地蔵は、地域住民の信心も厚く、街道の道中安全を祈る地蔵とされ、これまで多くの旅人を見守ってきました。
かさつき地蔵 |
笠着地蔵 |
笠着地蔵(石彫) |
真盛上人ゆかりの渕 雲出川 |
地蔵桜 |
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■雲出川(くもずがわ)は、三重県を流れる一級水系の本流。 奈良県との県境に位置する三峰山に源を発し、八手俣川や長野川、中村川などを併せ伊勢湾に注ぐ。津市香良洲町の河口にある正三角形に近い形をした三角州は、教科書で採りあげられている事例がある。
亀ヶ広桜並木(白山町)
伊勢街道のひとつ「長谷道」として、参宮客も行き来したという雲出川沿いの道で、左岸500mに渡ってソメイヨシノを中心に約250本の桜並木が続く。 雲出川八景のひとつ。
三重県津市白山町二本木。 2014.04
亀ヶ広桜並木 ちょうど満開の時でした トイレがなかった! |
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新広瀬橋の下流に鯉のぼりが気持ちよさそうに・・・ |
亀ヶ広桜並木 |
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注)Wikipediaと観光地のHP、公式パンフレットを参考にさせてもらっています。
三重写真集|阿漕平治の伝説,泅水術観海流発祥の地,真盛上人誕生地,笠着地蔵・初瀬街道,亀ヶ広桜並木 |