三重写真集｜津　高田本山　真宗高田派本山 本山専修寺は三重県津市一身田町にあります。「専修寺」の名の由来は浄土系宗派の特徴である専修念仏に基づく。1225年（嘉禄元年）、親鸞53歳のとき明星天子より夢のお告げで根本道場（如来堂）を建立が起源

津　高田本山　本山専修寺

■真宗高田派本山 専修寺は三重県津市一身田町にあります。「専修寺」の名の由来は浄土系宗派の特徴である専修念仏に基づく。1225年（嘉禄元年）、親鸞53歳のとき明星天子より「高田の本寺を建立せよ」「ご本尊として信濃の善光寺から一光三尊仏をお迎えせよ」との夢のお告げを得て、現在の栃木県真岡市高田の地に専修念仏の根本道場（如来堂）を建立したのが起源とする。
説明では高田本山のページも利用させていただきました。　 高田本山専修寺の「御影堂」及び「如来堂」が、建造物として県内初の国宝になりました！　御影堂・如来堂はいずれも高さ25メートル以上もある木造建造物。平成29年には、三重県内では初めて、国宝建造物に指定されました。

　　

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真宗高田派本山 専修寺	一身田の安楽橋を渡ると 寺内町	黄色の塀に五本の白線 高貴な寺院の印
黄色の塀に五本の白線	本山専修寺境内　案内図	一身田の寺内町
■総門の漆喰の黄色い塀に５本の白線がこの寺院の格式の高さを表しています。 そして菊の紋章は天皇家の寺であることを表しています。
高田本山　唐門　 重要文化財	高田本山　唐門 重要文化財	高田本山　唐門　説明
■唐門は如来堂の正面に建つ門で、文化６年（１８０９）に木挽きが始まり、文政１０年（１８２０年）に地築き、天保１５年（１８４４）に棟上げをしている。 屋根は檜皮葺で、正面と背面の軒に大きな唐破風があることから唐門と呼ばれる。　重要文化財
高田本山　唐門　菊の紋章	高田本山　唐門　菊の紋章	高田本山　唐門　 透かし彫り

■現在の三重県津市一身田町にある専修寺は、1469〜1487年に真慧（しんね）が伊勢国の中心寺院として建立した。当時この寺は「無量寿院」と呼ばれており、文明10年（1478年）には真慧は朝廷の尊崇を得て、「この寺を皇室の御祈願所にする」との後土御門天皇綸旨（専修寺文書第29号）を得ることに成功した。

高田本山　山門　 重要文化財	高田本山　山門 重要文化財	高田本山　山門 重要文化財
■山門（さんもん）　重要文化財　２階建で、間口２０ｍ、奥行９ｍ、高さ１５．５ｍの大きな門である。正面の柱間は５間で、そのうち中の３間に扉を付けて入口とし、２階内部には釈迦三尊像を安置している。下層の組物は大仏様の形式をとり、挿肘木という肘木が斗にのらず直接柱に挿込まれる形になっている。全体の形式と組物の用い方は京都の東福寺三門（応永１２年（１４０５）建立・国宝）とよく似ており、参考にしたと思われるが、裏側で３間分だけ屋根が張りだしている点（裏向拝）は他に例をみない珍しい手法である。
高田本山　山門　説明	高田本山　山門	高田本山　山門

■御影堂（みえいどう）　重要文化財　間口 42.72ｍ　奥行33.50ｍ　一重（単層）入母屋造　向拝三間付　本瓦葺　宗祖親鸞聖人の木像を中央須弥壇上に安置し、歴代上人の画像を両脇壇および両余間に敬置するお堂となっております。畳七百二十五枚が敷かれており、全国の現存木造建築の中でも五番目の巨大な堂です。

御影堂　国宝	御影堂　国宝	御影堂　国宝
■辻越後守の銅燈籠　この銅燈籠は、辻越後守陳種の代表的な作品で、笠にには８個の蕨手がつけられ、笠の上には火焔の付いた宝珠がのせられている。基礎と中台は側面を８つに分けていて、基礎には唐獅子が浮き彫りされている。
御影堂　国宝　説明	御影堂前の　灯篭	辻越後守の銅灯篭
■通天橋（つうてんきょう）　重要文化財　全長３１，８６ｍ　幅６，７９ｍ　唐破風造　本瓦葺 御影堂と如来堂を結ぶ廊下で、両御堂の縁側にかかっているため高床とし、板張りで、柱間はすべて吹抜けとしている。柱の外側に床と同じ高さの縁側をとりつけ、その端に高欄を置いている。床下は柱に三手先の挿肘木を挿し込んで、この縁側を受けている。屋根はいわゆる「照り起（むく）り」で、両端に唐破風をつける。天上のあたりには細部に彫物を多用し、同一部材でも彫物の図柄や形に変化を持たせ、建物の単調さを防ごうとする工夫が凝らされている。
通天橋と勘六松	勘六松の説明	如来堂　国宝
■勘六松は、１７４３年如来堂の地突きの際になかなか工事が進まないのを憂いた「勘六」という老人が如来堂建立の無事を願い、自ら地突きの穴に飛び込んだ。「勘六」を讃えるために植えられた松と言い伝えられている。
如来堂と御影堂　通天橋	■如来堂　間口25.66ｍ　奥行26.62ｍ　一重　裳階付　入母屋造　向拝三間付　本瓦葺 御影堂の西に配置され、御影堂とならんで南面するお堂です。　「証拠の如来」と呼ばれる阿弥陀如来立像を本尊とし、教義上この堂が伽藍の本堂となります。 国宝	灯篭
如来堂　国宝	如来堂　国宝	如来堂　国宝

■御廟拝堂は、屋根の正面と背面に大きな千鳥破風、正面の軒に唐破風をつけて、やや大仰な外観を示すが、内部は構造材を露出させたブッキラボウな感じの建物になっている。
■御廟唐門は、長押のあたりや柱の間、それに扉などを隅々まで装飾彫刻で埋めつくし、工芸品のような美しさを見せる。

蓮の鉢と御廟拝堂	高田本山境内案内図	御影堂と蓮の鉢
高田本山境内	高田本山境内	茶所（進納所） 重要文化財

■茶所（ちゃじょ）　重要文化財　間口１８，４５ｍ　奥行１３，２１ｍ　木造平屋建て　正面向拝一間　軒唐破風付　本瓦葺　　山門を入ってすぐ右手にある湯茶の接待所である。向拝から中へ入ると、正面が仏間で、大きな仏壇が設けられている。　北側の２間通りは瓦敷の土間で、中央に竈を設け、２個の湯釜が懸けられていて、その一つに宝暦１０年（１７６０）の陽刻銘がある。建物はこれと同時の建築であろう。

御影堂前水舟と龍の口	御影堂前水舟と龍の口	御影堂前水舟の井戸
如来堂　国宝	如来堂　国宝	納骨堂の山門

■国宝　：　西方指南抄 6冊 親鸞筆　附:覚信等直門弟写本 6冊　/　三帖和讃 親鸞筆 3冊
■国の重要文化財　：　御影堂　/　如来堂　/　山門　/　唐門　/　通天橋　/　御廟拝堂　/　
御廟唐門及び透塀（附：骨堂）　/　鐘楼　/　茶所（進納所）　/　太鼓門　/　大玄関　/　
対面所　/　賜春館　/　木造阿弥陀如来立像　伝・快慶作　/　紙本著色善信上人絵詞伝 5巻 永仁3年　/　絹本著色阿弥陀三尊像（1904年重文指定）鎌倉時代　/　絹本著色阿弥陀三尊像（1913年重文指定）高麗時代　/　紙本淡彩歌仙像（伊勢・中務・小大君） 3幅 鎌倉時代　/　観無量寿経 後柏原天皇宸翰 1冊 附:尊盛添文1通　/　後陽成天皇宸翰消息（伏見殿宛）　/　水鏡 上･中･下 3帖 鎌倉時代　/　唯信鈔 聖覚作 親鸞筆（寛喜2年・1230年）・唯信鈔文意 親鸞筆（康元2年・1257年）・唯信鈔文意 親鸞筆（康元2年）　/　親鸞上人消息 10巻　/　教行信証（高田本） 6冊　/　見聞集 2冊 親鸞筆・大般涅槃経要文 1冊 親鸞筆　/　尊号真像銘文 2冊 親鸞筆 正嘉2年（1258年）　/　慈円自筆書状（「不可説之夢記」云々）　/　専修寺聖教（しょうぎょう）82点　/　専修寺文書（306通）11巻、1幅、7帖、284通

Senju-ji (専修寺), also known as Takadayama (高田山), is the chief Buddhist temple of the Takada branch of Joodo Shinshuu,, a Japanese sect of Buddhism. Founded by Shinran in 1226, it was later named an imperial temple (勅願寺, chokuganji). Though the temple's central sacred mountain (本山, motoyama) is located in Tsu city, Mie prefecture, where Senju-ji was originally founded, today the head temple (本寺, hondera) is in Takata, Ninomiya town, in Tochigi prefecture.
Commonly called by its nickname Takada Honzan. In addition to the temple compound village which was created on the Ishinden site (一身田), the Buddhist prayers spread by Shinran are still said today. The main hall is an important cultural asset as the largest wooden structure in the prefecture, and there is also a treasure hall with national treasures and important cultural assets.

一身田寺内町　説明	一身田寺内町　規模	一身田寺内町　説明
■浄土真宗最大宗派の東西本願寺に匹敵する広大な境内を持ち、周囲は寺内町を形成している。その集落は現在もはっきり見分けることができる。地元では「高田本山」と呼ばれている。 寺内町（じないちょう、じないまち）とは、室町時代に浄土真宗などの仏教寺院、道場（御坊）を中心に形成された自治集落のこと。濠や土塁で囲まれるなど防御的性格を持ち、信者、商工業者などが集住した。

■真慧（しんね、永享6年（1434年）- 永正9年10月22日（1512年11月30日））は、室町時代中期から戦国時代にかけての浄土真宗（高田派）の僧。出自については、下野国高田専修寺定顕の子とも弟とも言われている。専修寺継承の翌1465年（寛正6年）、本願寺の勢力拡大を巡って蓮如と対立する。その結果、蓮如との関係を断ち切り、伊勢国一身田に無量寿院を建立した。その後、専修寺を無量寿院に移して高田派の拠点とし、真宗高田派の教勢を拡大した。

News：映画「浅田家！」　〜津市からはじまる感動の物語〜　は、三重県津市出身の写真家「浅田政志」氏の写真集を原案にした映画「浅田家！」で政志の故郷である津市もロケ地となりました。　高田本山 専修寺もその中の一つで、政志と兄・幸宏が参拝するシーンや幼少期の兄弟が記念撮影をするシーンでロケ地になっています。　（2020年）

三重写真集｜津　高田本山　 津市一身田にある真慧が建立したお寺さん・本山専修寺

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