日本の写真・風景｜大阪府・高槻市　大王の杜

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大阪府・高槻市

　高槻市（たかつきし）は、大阪府の北摂三島地域に位置する市。京都市と大阪市との中間に位置し、二大都市のベッドタウンとして発展している。『古事記』や『日本書紀』にある神武東征の時に、大和で長髄彦一族に苦しめられた。そこで道臣命と可美真手命を東征軍の長に任じ、征伐に成功したことから天皇は三島の土地を与えた。高槻に人が住み始めたのは、約2万年前の旧石器時代で、郡家今城遺跡で生活跡が発見されている。その後弥生時代になり、安満遺跡では三島地方で最初の米作が開始された。古墳古代は摂津国嶋上郡にあたる。　昔、会社に入社当時、安満新町に下宿していた。　電車の操作場がそばにあり、それが安満遺跡と思われる。
日本でも有数の古墳群地帯で、真の継体天皇陵とされる今城塚古墳など古墳時代初期から末期までの各時代の古墳が現存している。
　新池遺跡（今城塚古墳附（つけたり）新池埴輪製作遺跡として国の史跡に指定）は日本最古（5 - 6世紀）最大級の埴輪工場で新池遺跡ハニワ公園として保存・公開されている。
　

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ページ内索引　〔　高槻市立いましろ大王の杜｜史跡新池埴輪製作遺跡　〕

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高槻市立いましろ大王の杜

■「今城塚古墳公園」と「今城塚古代歴史館」の2つを総称して「高槻市立いましろ大王の杜（だいおうのもり）」と名付けられた。
■今城塚古墳（いましろづかこふん）は、大阪府高槻市郡家新町（ぐんげしんまち）にある前方後円墳。　国の史跡に指定されている。　造営時の6世紀前半では最大級の古墳である。宮内庁の治定は受けていないが第26代継体天皇の真の陵（三島藍野陵）とする説が有力で、発掘調査が可能な大王陵になる。　摂津北部、三島平野の中央部に位置し、古墳時代後期の6世紀前半に築造された前方後円墳である。　三島野古墳群に属する。墳丘の長さ190メートル、二重の濠がめぐっており、内濠、外濠を含めた兆域は340メートル×350メートルの釣鐘状の区画を呈し、淀川流域では最大規模の墳墓となっている。
　古墳の被葬者は、形状や埴輪等の年代的特徴、また『古事記』『日本書紀』『延喜式』など文献資料の検討から、6世紀のヤマト政権の大王墓と推定され、6世紀前半に没した継体天皇とするのが学界の定説になっている。

下は「今城塚古墳公園」です。

今城塚古墳	今城塚古墳	今城塚古墳

今城塚古墳に並ぶ夥しい埴輪（レプリカ）　埴輪祭祀場		今城塚古墳の模型

埴輪祭祀場	今城塚古墳	夥しい埴輪（レプリカ）

今城塚古墳と模型	レプリカ埴輪の祭礼行列	家、器台、大刀、盾、巫女、武人、力士、鳥など、136点以上の形象埴輪が発掘された今城塚古墳の埴輪祭祀場(はにわさいしば)。これらのなかでも、高さ170センチメートルの日本最大の家形埴輪は、千木(ちぎ)と堅魚木(かつおぎ)をいただいた立派なもの。

■継体天皇（けいたいてんのう、450年?〈允恭天皇39年〉 - 531年3月10日?〈継体天皇25年2月7日〉）は、日本の第26代天皇（在位：507年3月3日?〈継体天皇元年2月4日〉 - 531年3月10日?〈継体天皇25年2月7日〉）。　諱はヲホド。『日本書紀』では男大迹王（をほどのおおきみ）、『古事記』では袁本杼命（をほどのみこと）と記される。　別名として、『日本書紀』に彦太尊（ひこふとのみこと）とある。　漢風諡号「継体天皇」は代々の天皇とともに淡海三船により、熟語の「継体持統」から継体と名付けられたという。
　『記紀』によれば、15代応神天皇の5世孫であり越前国を治めていた。本来は皇位を継ぐ立場ではなかったが、四従兄弟にあたる第25代武烈天皇が後嗣を残さずして崩御したため、大伴金村・物部麁鹿火などの推戴（すいたい）を受けて即位した。　『記紀』は共に継体天皇を応神天皇の5世の子孫と記している。また、『日本書紀』はこれに加えて継体を11代垂仁天皇の女系の8世の子孫とも記している。
　陵（みささぎ）は、宮内庁により大阪府茨木市太田3丁目にある三嶋藍野陵（みしまのあいののみささぎ：三島藍野陵）に治定されている。宮内庁上の形式は前方後円。遺跡名は「太田茶臼山古墳」で、墳丘長227メートルの前方後円墳である。しかし、本古墳の築造時期は5世紀の中頃とみられている。
　一方、大阪府高槻市郡家新町の今城塚古墳（前方後円墳、墳丘長190m）は6世紀前半の築造と考えられることから、歴史学界では同古墳を真の継体天皇陵とするのが定説となっている。

★7カ年に渡る復元整備事業が2011年3月で完了し2011年4月1日、日本初となるであろう埴輪祭祀場を発掘調査位置にレプリカにて復元し、また復元埴輪等を展示する今城塚古代歴史館と史跡今城塚古墳を一体的に公開。

以降は、「今城塚古代歴史館」の展示物です。」

阿蘇ピンク石製の石棺片	阿蘇ピンク石の石切場（熊本県宇土市）　修羅で移動	観音寺境内の石棺片石橋に使われていた
旧観音寺境内で発見
阿蘇ピンク石製大王の石棺（レプリカ）	阿蘇ピンク石製石棺（レプリカ）	大王の遺骸　阿蘇ピンク石製石棺

石棺片（阿蘇ピンク石）	石棺片（二上山白石）	★阿蘇ピンク石は、熊本県宇土市網津町の馬門地区で産出する阿蘇溶結凝灰岩である。産地に因んで馬門石（まかどいし）とも言う。ピンク色の美しい発色が特徴で加工性に優れ、古墳時代には石棺として利用された他、近世には石橋や水道管として利用された。

★二上山付近で産出されるほとんどの凝灰岩は溶結凝灰岩で、色が白いことから二上山白石（しろいし）と呼ばれている。 ★弁天山古墳群は南平台丘陵上にあって、大阪府下でも有数の規模を誇る古墳時代前期～中期にかけての10数基からなる古墳群です。とくに前期の3基の前方後円墳（弁天山A1・B1・C1号墳）が順次造営され、首長墓の系譜がうかがえる貴重なものです。弁天山C1号墳の調査を実施したところ、墳丘全面を川原石で葺き、楕円形や円筒形の埴輪を並べていたことが判明しました。また、後円部には竪穴式石室と粘土郭、前方部には粘土郭の埋葬施設があり、竪穴式石室には銅鏡3面をはじめ、碧玉製の腕輪類や合子、管玉等が埋葬されていました。弁天山古墳群の被葬者は、古墳から見下ろすことができる淀川北岸に勢力をもっていた「三島の王」とみられる。
三角縁三神三獣鏡　弁天山C1号墳（4C中頃）	「吾作」銘　斜縁二神二獣鏡　弁天山C1号墳（4C中頃）	「青龍三年」銘　方格規矩四神鏡　「吾作」銘,三角縁環状乳四神四獣鏡　安満宮山古墳（３C中頃）

★安満宮山古墳（あまみややまこふん）から出土した５枚の青銅鏡（重要文化財（国指定））です。　安満宮山古墳は、大阪府高槻市安満御所の町にある古墳。　形状は長方形墳。高槻市の公園墓地内にある古墳で、もともとは安満山古墳群（６世紀後半から７世紀にかけて造られたと考えられる大規模な群集墳）の中の一つの古墳だったが墓地開発の時に他の古墳は破壊されてしまった。　墳形は長方形で、規模は東西18メートル、南北21メートルと推定される。　埋葬施設はコウヤマキ製の割竹形木棺の直葬。墓地を拡張するために事前に行った発掘調査によって魏の年号「青龍三年（235年）」銘鏡などの副葬品が出土している。青龍三年の鏡の発見により3世紀後半の築造とされている。出土品の中に青龍三年の銘鏡及び三角縁神獣鏡が出土したことから、それらの銅鏡が邪馬台国の女王卑弥呼が魏から贈られた「銅鏡百枚」の一部とする説もある。
三島最古の古墳　安満宮山古墳	三角縁環状乳四神四獣鏡,「吾作」銘　斜縁二神二獣鏡,「陳是作」銘　平縁同向式神獣鏡　安満宮山古墳（３C中頃）	「青龍三年」銘鏡の説明安満宮山古墳（３C中頃）

三角縁獣文帯四神四獣鏡説明	家形埴輪	鎧を着た埴輪（埴輪製作遺跡）

	家形埴輪、人物埴輪（男性）	玉類と斜縁四獣鏡車塚古墳（４c末））

須恵器類	太刀形埴輪新池遺跡（５Ｃ）	６世紀の円筒埴輪　説明

円筒埴輪	今城塚古墳の築造時の姿を再現した

武人の家形埴輪	日本最大の家形埴輪（大王の家）	武人の家形埴輪

牛の埴輪	武人の家形埴輪	発掘された埴輪祭祀場

白鳥の埴輪	鶏の埴輪	両手を高く掲げる巫女埴輪

片流れ造の家　埴輪	イノシシと犬の埴輪	須恵器他　出土品（6C）

円筒埴輪の鹿の文様	力士の埴輪	★円筒埴輪の数々。弥生時代に供え物を入れる器やその器台に由来すると云い、やがて、円筒埴輪や朝顔形埴輪として、聖域を示す“結界”の役割を持つようになったのだそうです。 ★墳丘からは、大王クラスの権力者でないとなかなか用いられない、大きな石棺が３つも見つかっています。

今城塚古墳の設計　説明	今城塚古墳の 1/100スケールの美しい模型	衝角付甲（レプリカ）

馬具　辻金具、杏葉	鞍	玉枕（レプリカ）阿武山古墳（７Ｃ）

★杏葉【ぎょうよう】馬具の面繋(おもがい)，胸繋(むながい)，尻繋(しりがい)につける装飾具。皮または金属製で，名は形がアンズ（杏）またはイチョウ（銀杏）の葉に似ていることに由来する。 ★玉枕は数百個のガラス玉を銀の針金で連ね、かご状に編み上げたもの。 ★阿武山古墳（あぶやまこふん）は、大阪府高槻市奈佐原・茨木市安威にある古墳。国の史跡に指定されている。　阿武山（標高281.1メートル）の山腹に位置する。昭和初期に地下から古代の貴人の埋葬遺体が発掘され、被葬者を藤原鎌足（中臣鎌足）に比定する説が知られる
冠帽（レプリカ）　／　継体大王の生涯

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史跡新池埴輪製作遺跡

■史跡新池埴輪製作遺跡（ハニワ工場）は、5世紀中頃から6世紀中頃までの約100年間操業していた、日本最古最大級の埴輪生産遺跡です。
　3棟の大形埴輪工房と18基の埴輪窯、工人集落などが丘陵上約27,000平方メートルの発掘調査で確認され、大王陵級の古墳の埴輪生産システムを具体的に知ることができる貴重な遺跡です。
　ここで作られた大量の埴輪は太田茶臼山古墳(5世紀中頃、茨木市・現継体陵)や史跡今城塚古墳(6世紀前半、郡家新町)といった巨大古墳をはじめとして、土保山古墳や昼神車塚古墳などの三島の有力者の墓に立て並べられました
　

新池埴輪製作遺跡入口埴輪と新池	A群ハニワ窯〔1～3号〕（5世紀中頃）	C群ハニワ窯〔18号〕（6世紀前半）

大形埴輪工房と埴輪窯	大形埴輪工房・作業場の発掘調査	大形埴輪工房　作業場

大形埴輪工房　作業場	大形埴輪工房　発掘跡	大形埴輪工房　作業場説明

畳80畳敷きもの広さの大形埴輪工房	復元　埴輪窯	窯の発掘調査と復元

埴輪窯	土室(はむろ)の丘陵上に、古代の埴輪工場(はにわこうば)跡・新池埴輪製作遺跡があります。工場が開かれたきっかけは、太田茶臼山古墳(茨木市)の造営とみられています。大量の埴輪を古墳に立て並べるため、古墳の近くで埴輪づくりに適した場所――窯を築く斜面地があり、材料の粘土と砂と水、そして燃料にする薪が手近にある――を探し、ここを埴輪工場と定めたのでしょう。また同時に確認された7～8世紀の集落跡からは新羅土器も出土していて、冒頭に掲げた『日本書紀』の記述を裏付ける遺跡でもあります。