アジアの旅行写真|世界遺産の澳門(マカオ、Macau)旅行 |
マカオ
マカオ (Chinese Macau)、澳門(おうもん、アオメン、広東語,オウムン)は、中国大陸南岸の珠江河口(珠江デルタ)に位置する旧ポルトガル植民地で、現在はカジノ(Casino)と世界遺産(World Heritage.)を中心とした世界的な観光地としても知られています。 マカオという名称の由来には多数の説があり定かではないが、マカオ半島にある道教の廟、媽閣廟に由来する説が有名である。ポルトガルの船員がマカオの媽閣の前から上陸するときに地名を聞いたら、廟の名前を聞かれたと思って「媽閣」(日本語発音 : マーコク)と答えたからと伝えられている。 1887年の中葡和好通商条約により、澳門(マカオ)はポルトガルへの正式割譲となり、ポルトガル直轄の植民地となった。 マカオの22の歴史的建造物と8カ所の広場が「マカオ歴史市街地区」として世界文化遺産に登録されました。 ところどころにヨーロピアンな雰囲気の残る素敵な町・マカオ。 このページはマカオのトップページ。 世界遺産編とカジノ・グルメ編に分かれています。 マカオは小さな町ですが多数の世界遺産が凝縮されています。 マカオは3つの部分に分かれています。 マカオ半島、コロアネ島、タイパ島です。 約450年の長きにわたり、マカオでは中国とポルトガルの両国民が相互の生活様式や価値観を認め合い、文化を融合・共有してきました。 世界でも類いまれなこの異文化共生の地の誕生は、16世紀半ばにポルトガル人航海士たちがマカオに居住を始めたことに始まります。 当時の中国明王朝は世界へ通ずる窓としての役割を認め、やがてマカオは東西の国際貿易港として、またヨーロッパの宣教師たちにとって東アジアへの布教活動の拠点として発展していきます。 遺産登録された歴史的建造物に教会が多いのはその証であり、彼らがもたらした西洋的な社会インフラ技術や建築遺産の数々が、中国の伝統的建築物に囲まれ完全な形で保存されています。
ご注意)写真は2009年12月に娘が撮影したものです。著作権は保持しています。 |
マカオの名所・旧跡(世界遺産)
■マカオ歴史地区で世界遺産に登録されているものは以下の通りです。(切手は、こちら)
(1)歴史的・宗教的建築物 :
①媽閣廟 ②港務局(港務局大樓, Quartel dos Mouros) ③鄭家屋敷(Casa da Cheang, 旧文華大屋, Casa
do Mandarim - 思想家鄭観応の故居) ④聖ローレンス教会(風順堂) ⑤聖ヨゼフ修道院及び聖堂 ⑥ドン・ペドロ5世劇場(崗頂劇院,
伯多祿五世劇院, Teatro de Pedro V) ⑦ロバート・ホー・トン図書館 ⑧聖オーガスティン教会(聖奧斯定教堂, Igreja de
Santo Agostinho) ⑨民政総署 ⑩三街会館(三街會館, 關帝廟, Pagode Sam Cai Vu Cun) ⑪仁慈堂(仁慈堂大樓)
⑫大堂(大堂, 聖母聖誕堂) ⑬盧家屋敷(金玉堂, Casa de Lou Kau) ⑭聖ドミンゴ教会(聖ドミニコ教会,板樟堂) ⑮聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊、聖パウロ天主堂跡)
⑯ナーチャ廟(Templo de Na Tcha) ⑰旧城壁 ⑱モンテの砦(大炮台, Fortaleza do Monte) ⑲聖アントニオ教会(聖安多尼教堂,
花王堂) ⑳カーザ庭園(Casa Garden) ㉑プロテスタント墓地 ㉒ギア要塞(東望洋炮台, Fortaleza da Guia)
(2)広場 :
①リラウ広場(阿婆井前地, Largo do Lilau) ②聖オーガスティン広場(聖奧斯定前地崗頂前地, Largo de Santo Agostinho)
③セナド広場(議事亭前地, Largo do Senado) ④バラ広場(媽閣廟前地, Largo do Pagode da Barra) ⑤大堂広場(大堂前地,
大廟頂) ⑥聖ドミンゴ広場(板樟堂前地) ⑦イエズス会紀念広場(耶蘇会紀念広場, Largo da Companhia de Jesus) ⑧カモンエス広場
サン・パウロ(聖ポール)天主堂跡(拡大) サン・パウロ(聖ポール)天主堂跡 |
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サン・パウロ(聖ポール)天主堂跡 |
サン・パウロ(聖ポール) |
■サン・パウロ(聖ポール)天主堂跡のファサードの彫刻は、七つ頭のヒドラを踏みつける女性が、漢字で「龍の頭を踏みつける聖母」と描写されているように、東洋的な主題についてのイエズス会のイメージを含んでいる。他の彫刻としては、イエズス会の設立者たち、イエスによる死神退治、そして最上段には羽を広げた鳩などがある。旅行者は、背面からファサードの上段まで登ることができる。幸運のために、階段から遺跡の上段の窓に硬貨を投げることが習慣となっている。
※ヒドラ (Hydra) とは、刺胞動物のうちヒドロ虫綱花クラゲ目ヒドラ科に属する淡水産の無脊椎動物の総称である。 見た目からヒュドラーと考える人達がいる。 ヒュドラーは、ギリシア神話に登場する怪物である。長母音を省略してヒュドラとも表記される。ヒュドラーは巨大な胴体に9つの首を持つ大蛇の姿をしていた。
Ruins of St. Paul's, the facade of what was originally the Cathedral of
St. Paul built in 1602.
マカオの街並み
■聖ドミニコ教会(聖ドミンゴ教会)は、メキシコのアカプルコから来たドミニコ会スペイン人修道士3人によって1587年に建てられた、木造の簡素な礼拝所がその始まり。現在の教会は1828年に再建されたものといわれます。 コロニアル風バロック様式のファサード(正面外壁)は、クリーム色の壁に純白の漆喰で繊細な装飾が施され、マカオのファサードの中で最も美しいと評判です。
高温多湿の気候のため大きく開け放つことができる濃いグリーンの鎧戸が、鮮やかなコントラストをなしています。祭壇には「バラの聖母像」と呼ばれる聖母マリア像を祀っており、これが中国語で「バラの教会」と呼ばれる所以です。また教会左側のチャペルには、小さめの聖母像が置かれています。これはポルトガルのファティマに出現したといわれる聖母伝説の「ファティマの聖母」で、毎年5月13日の日没時、ここからペンニャ教会まで聖母像を送る巡行「ファティマ聖母マリアの行列」が行われています。創建当初は木造壁の簡素な礼拝所で、隣のマーケットの喧騒がつつぬけでした。このため、中国人から「板張りのお堂」の呼び名が付けられ、いまもその呼び名が残っています。
マカオタワーから臨む澳門(マカオ)の町 |
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マカオタワーの全景 マカオ市街地の瀟洒なビル群と喧騒 |
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■マカオ・タワーは高さ338mの近代的な通信塔です。頂上部には天望台の他に「スカイウォークX」や「バンジージャンプ」なども有名で、最近は日本のバラエティー番組などでもよく紹介されていますね。 |
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マカオタワーの上から下を覗く マカオ市内の教会 |
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■マカオフェリーターミナル(外港客運大樓)は、外港に位置するマカオの表玄関で、国際海上航路として世界一の運行密度を誇るマカオ⇔香港航路の一方の起点です。 香港からの高速船・ジェットフォイルのターミナルになっているだけでなく、ヘリポートも併設されています。 ターミナル内には観光案内所,郵便局,レストラン,お土産店,免税店などが入っています。乗り心地は今一で船酔い者続出。1時間くらい我慢して下さい。 |
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■西湾大橋(タイパ橋、中国語:西灣大橋、ポルトガル語:Ponte de Sai Van、英語:Sai Van Bridge)はマカオにあるマカオ半島とタイパ島を結ぶ斜張橋で、2004年12月19日に開通した。総距離は2.2キロメートル。
■マカオ半島から陸続きで珠海に入境すると税関でかなり待たされますが、高速船に乗って5分で広東省の珠海に入境できるから、陸からはいるより圧倒的に早いですよ。(イミグレの裏技)
マカオのグルメ・スイーツ
■マカオの料理は、オリーブオイルや少し辛目の香辛料、ニンニクなどでさっと軽く味付けしたものがマカオのポルトガル料理の特徴で、日本人に親しみやすい味付けです。
■世界遺産の聖ポール天主堂からセナド広場に続く通りには、お土産屋さんやスナックのスタンド、若者向けのファッションブランド店が軒を連ねて、さながら原宿の竹下通りといった雰囲気。いたるところからエッグタルトのいい香りが漂ってきます。マカオのパン屋さんではケーキの他に、お祝い用のお餅も売っています。マクドナルドのマカオ限定メニュー。干支のねずみをモチーフにしたくるくるのポテト。
ポルトガル料理・バカリャウ 大粒のムール貝のグラタン |
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■バカリャウは鱈の意味。コロッケ、クリーム味、グリルなど、鱈を使ったメニューは数多くあり、ポルトガル人が愛する食材です。バカリャウの後に「assado(焼く)」や「Cozido(ゆでる)」を付けて料理方をあらわします。 |
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澳門の飲茶レストランの風景(澳門、1996年) | ||
■エッグ・タルト (Egg Tarte)中国語では蛋達(ダンタッ)です。サクサクの生地と濃厚なカスタードクリーム。お店で焼きたてを是非ご賞味下さい。 ポルトガル風エッグタルトではロード・ストウズ・ベーカリー、マーガレット・カフェ・イ・ナタが人気の2店。 新好利(サンホウレイ)は地元の人気店、泰昌餅家(タイチョンベンガ)は香港最後の総督パッテン氏が好んだエッグタルト。 焦げ目が香ばしいポルトガル式と飲茶等である中国式がある。 写真はポルトガル式。 |
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マカオの街の中の小さなカフェ エッグタルトが有名 |
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マカオのお洒落な夜
■マカオのお洒落な夜(カジノのバーとウィン・マカオ (Wynn Macau) ホテルで)
※ホテル・リスボア(澳門葡京酒店、Hotel Lisboa Macau)は中国マカオ大堂区にあるカジノホテル。スタンレー・ホーの会社であるマカオ旅行娯楽会社(澳門旅遊娛樂股份有限公司)が所有する。 開業時のカジノと12階建ての曲線状のホテルは、1970年代にスタンレー・ホー、テディ・イップ、葉漢および霍英東が建設した。1991年には270室の別館が追加され計927室になった。2006年にはさらに別の別館「グランド・リスボア」が現在の複合施設の隣に建てられた。
※ウィン・マカオ(Wynn Macau、永利澳門)は、中華人民共和国のマカオ特別行政区にあるウィン・リゾート社が経営する統合型リゾート(IR)である。 アメリカ合衆国のラスベガスにあるウィン・ラスベガスのマカオ版として2006年9月にオープンしたマカオ最新の豪華カジノホテル。 マカオの中心部のAVENIDA DA AMIZADE(友誼大馬路)に位置し、600室を持つホテル内に、マカオでも最大級の面積を持つカジノや中華料理やイタリアン料理、日本料理などの4つのレストラン、スパなどの施設を持つ。
リスボアカジノ(葡京娯樂場)の内部 ダンス・バー(ゴージャスです) |
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■中国や香港は中国語と英語の並列表記ですが、マカオでは中国語とポルトガル語の並列なので、中国らしさとヨーロピアンスタイルの融合が実感できる異国ムード満点の町です。 |
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ウィン・マカオ (Wynn Macau) ホテルのシャンデリア |
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カジノの内部、天井画はルーブル美術館を髣髴とさせる(メインロビーからカジノへ続く廊下とカジノの内部) |
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マカオ~香港フェリー
■マカオフェリーターミナル(外港客運大樓(Outer Harbour Ferry Terminal))は、外港に位置するマカオの表玄関で、国際海上航路として世界一の運行密度を誇るマカオ⇔香港航路の一方の起点です。 香港からの高速船・ジェットフォイルのターミナルになっている。 大きさは6万5000平方キロメートルで、14の待合室があり、ふ頭は水中翼船用が12、フェリー用が2つです。 屋上にはヘリポートがあります。3フロアの中央が大きな吹き抜けになっていて、各階をエスカレーターでつなげるという開放的な設計になっています。 ターミナル内には観光案内所,郵便局,レストラン,お土産店,免税店などが入っています。 乗り心地は今一で船酔い者続出。 1時間くらい我慢して下さい。
※澳門友誼大橋(Bridge of Friendship)は、マカオにあるマカオ半島とタイパ島を結ぶ橋。総距離は4.7km。
マカオから香港行きのターボジェット・フェリー (マカオフェリーターミナル(外港客運大樓)) |
友誼大橋と外港碼頭 |
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西湾大橋(タイパ橋、中国語:西灣大橋、ポルトガル語:Ponte de Sai Van、英語:Sai Van Bridge) (拡大) |
■マカオは、香港の西南西64kmで中国大陸の南東、南シナ海に注ぐ珠江(Pearl River)の河口に当たる部分に位置する。中国広東省と陸続きの半島部と、その南のタイパ島、コロアン島からなり、東京・品川区とほぼ同面積である。半島とタイパ島は2本の橋(2.6km・4.38km)、タイパ島とコロアン島は2.11kmの橋で結ばれている。また、両島の間の埋立地コタイから中国大陸へは蓮花大橋が結んでいる。
マカオの情報
■約450年の長きにわたり、マカオでは中国とポルトガルの両国民が相互の生活様式や価値観を認め合い、文化を融合・共有してきました。 世界でも類いまれなこの異文化共生の地の誕生は、16世紀半ばにポルトガル人航海士たちがマカオに居住を始めたことに始まります。当時の中国明王朝は世界へ通ずる窓としての役割を認め、やがてマカオは東西の国際貿易港として、またヨーロッパの宣教師たちにとって東アジアへの布教活動の拠点として発展していきます。遺産登録された歴史的建造物に教会が多いのはその証であり、彼らがもたらした西洋的な社会インフラ技術や建築遺産の数々が、中国の伝統的建築物に囲まれ完全な形で保存されている姿に、マカオの世界遺産たる価値があるのです。
Macau (traditional Chinese: 澳門), also spelled Macao, is, along with Hong
Kong, one of the two special administrative regions of the People's Republic
of China. It lies on the western side of the Pearl River Delta, bordering
Guangdong province to the north and facing the South China Sea to the east
and south.
The territory's economy is heavily dependent on gambling and tourism but
also includes manufacturing.
Macau was a Portuguese colony and both the first and last European colony
in China. Portuguese traders first settled in Macau in the 16th century
and subsequently administered the region until the handover on 20 December
1999. The Sino-Portuguese Joint Declaration and the Basic Law of Macau
stipulate that Macau operates with a high degree of autonomy until at least
2049, fifty years after the transfer.
■マカオの民族と宗教:約45万人の人口のうち96%が中国人で、残りはポルトガル人など様々。宗教は、仏教、キリスト教のカトリック、プロテスタントが主。中国語(広東語)とポルトガル語が公用語だが、日常会話はほとんど広東語。英語は商業用に使われる第3の公用語で、ホテルや高級レストランでは通じる。タクシーやバス、地元の店での会話は広東語が基本。英語が通じず困ったら、漢字で筆談するのが一番よいそうです。
アジアの旅行写真|世界遺産の澳門(マカオ、Macau)旅行 |
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