アジアの旅行写真|世界遺産の澳門(マカオ、Macau)の世界遺産「マカオ歴史地区」 |
マカオ
マカオ (China Macau)、澳門(おうもん、アオメン、広東語,オウムン)は、カジノ(Casino)と世界文化遺産を中心とした世界的な観光地としても知られる。マカオの22の歴史的建造物と8カ所の広場が「マカオ歴史市街地区」として世界文化遺産に登録されました。ところどころにヨーロピアンな雰囲気の残る素敵な町・マカオ。 また、クリーム色の教会が多いです。 マカオ歴史地区とは、20以上の建築や広場などの古跡を含む地区です。 マカオ歴史地区はかつてのポルトガルの植民地であったマカオにおける東西文化のユニークな同化と共存を窺い知ることができると評価された。 2005年、中国で31番目のユネスコ世界遺産に登録された。
ご注意)写真は2009年12月に娘が撮影したものです。著作権は保持しています。 |
マカオ歴史地区の世界遺産
■マカオ歴史地区で世界遺産に登録されているものは以下の通りです。(切手は、こちら)
(1)歴史的・宗教的建築物 :
@媽閣廟 A港務局(港務局大樓, Quartel dos Mouros) B鄭家屋敷(Casa da Cheang, 旧文華大屋, Casa
do Mandarim - 思想家鄭観応の故居) C聖ローレンス教会(風順堂) D聖ヨゼフ修道院及び聖堂 Eドン・ペドロ5世劇場(崗頂劇院,
伯多祿五世劇院, Teatro de Pedro V) Fロバート・ホー・トン図書館 G聖オーガスティン教会(聖奧斯定教堂, Igreja de
Santo Agostinho) H民政総署 I三街会館(三街會館, 關帝廟, Pagode Sam Cai Vu Cun) J仁慈堂(仁慈堂大樓)
K大堂(大堂, 聖母聖誕堂) L盧家屋敷(金玉堂, Casa de Lou Kau) M聖ドミンゴ教会(聖ドミニコ教会,板樟堂) N聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊、聖パウロ天主堂跡)
Oナーチャ廟(Templo de Na Tcha) P旧城壁 Qモンテの砦(大炮台, Fortaleza do Monte) R聖アントニオ教会(聖安多尼教堂,
花王堂) Sカーザ庭園(Casa Garden) 21プロテスタント墓地 22ギア要塞(東望洋炮台, Fortaleza da Guia)
(2)広場 :
@リラウ広場(阿婆井前地, Largo do Lilau) A聖オーガスティン広場(聖奧斯定前地崗頂前地, Largo de Santo Agostinho)
Bセナド広場(議事亭前地, Largo do Senado) Cバラ広場(媽閣廟前地, Largo do Pagode da Barra) D大堂広場(大堂前地,
大廟頂) E聖ドミンゴ広場(板樟堂前地) Fイエズス会紀念広場(耶蘇会紀念広場, Largo da Companhia de Jesus) Gカモンエス広場
世界遺産・聖ポール天主堂跡
■聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊、聖パウロ天主堂跡ポルトガル語: Ruinas de Sao Paulo)は、イエスの使徒である聖パウロに捧げられた、マカオにあるポルトガルの17世紀の大聖堂である。今日、その遺跡は、マカオの最も有名な歴史的建築物の一つである。2005年、聖パウロ天主堂跡は、公式にユネスコの世界遺産「マカオ歴史地区」の一部として登録された。1582年から1602年にイエズス会士によって建築されたこの天主堂は、当時、アジアで最大のカトリック教会であった。それで、ヨーロッパの王族は、互いに競ってこの天主堂に寄進を行った。しかし、珠江デルタの主要港の地位を香港に取って代わられ、マカオの重要性が低下すると、この天主堂の運命も同じく傾き、1835年の台風時の火事によって焼失した。モンテの砦(大砲台)が、この遺跡を見下ろしている。 下はサン・パウロ(聖ポール)天主堂の裏側。
■サン・パウロ(聖ポール)天主堂跡のファサードの彫刻は、七つ頭のヒドラを踏みつける女性が、漢字で「龍の頭を踏みつける聖母」と描写されているように、東洋的な主題についてのイエズス会のイメージを含んでいる。他の彫刻としては、イエズス会の設立者たち、イエスによる死神退治、そして最上段には羽を広げた鳩などがある。旅行者は、背面からファサードの上段まで登ることができる。幸運のために、階段から遺跡の上段の窓に硬貨を投げることが習慣となっている。
世界遺産・カルモ教会
世界遺産・聖ドミニコ教会
■聖ドミニコ教会(聖ドミンゴ教会)は、メキシコのアカプルコから来たドミニコ会スペイン人修道士3人によって1587年に建てられた、木造の簡素な礼拝所がその始まり。 現在の教会は1828年に再建されたものといわれます。 コロニアル風バロック様式のファサード(正面外壁)は、クリーム色の壁に純白の漆喰で繊細な装飾が施され、マカオのファサードの中で最も美しいと評判です。
高温多湿の気候のため大きく開け放つことができる濃いグリーンの鎧戸が、鮮やかなコントラストをなしています。 祭壇には「バラの聖母像」と呼ばれる聖母マリア像を祀っており、これが中国語で「バラの教会」と呼ばれる所以です。 また教会左側のチャペルには、小さめの聖母像が置かれています。 これはポルトガルのファティマに出現したといわれる聖母伝説の「ファティマの聖母」で、毎年5月13日の日没時、ここからペンニャ教会まで聖母像を送る巡行「ファティマ聖母マリアの行列」が行われています。 創建当初は木造壁の簡素な礼拝所で、隣のマーケットの喧騒がつつぬけでした。 このため、中国人から「板張りのお堂」の呼び名が付けられ、いまもその呼び名が残っています。
マカオの聖ドミニコ教会(聖ドミンゴ教会,クリーム色の瀟洒な教会) |
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聖母子が刻まれたレリーフと噴水 |
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■聖ドミンゴ教会は、バロック様式の教会です。
世界遺産・聖フランシスコ・ザビエル教会
キリスト(マカオ中心街のセナド広場の近くで) |
■聖フランシスコ・ザビエル教会 聖方濟各聖堂 (スィンフォンツァイコスィントン)日本にキリスト教を布教したことで知られる、聖フランシスコ・ザビエルの遺骨を正式に祀る教会として1928年にマカオに建てられました。 白とクリーム色に彩られた、バロック様式のこじんまりした教会です。 ザビエルは日本での布教活動後、マカオに向かう途中に南シナ海の上川島で病死。遺体はインドのゴアに葬られましたが、両腕を切り離し、片方はローマへ、片方はいったん日本に送られたものの、キリシタン弾圧のあおりを受けてマカオに移されました。 |
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懺悔室 サン・パウロ(聖ポール)像(セナド広場の近くで) |
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世界遺産・カテドラル大堂
■カテドラル(中国語では「大堂」または「主教座堂」、ダイトン(ジュカウゾォトン))は、1576年にマカオに建立された歴史ある教会。 当時は木造だったが、損傷が激しく、1937年に現在の姿へ改築されたという。重厚なつくりだ。ステンドグラスが鮮やかで、教会内部にいると、ここが中国であることをついつい忘れてしまう。 マセナド広場の近くです。当時はタイパという土とワラでできたレンガで築かれ、幾度となく修復・再建が繰り返されました。 現在の重厚な石造りの建物は1937年のものです。上海製の漆喰を使い、ファサード(正面)はヨーロッパの大聖堂のように両側に鐘楼がそびえ立っています。また壁の一部を張り出して作ったピラスターという柱も特徴的です。 内部は清楚な白壁で、正面奥と両脇のステンドグラスも美しく目を引きます。 毎年、復活祭に行われるキリスト受難の行進はこの教会からスタートし、大規模なミサも執り行われます。 カテドラルは、徳川幕府の時代に殉教した長崎の日本人キリシタンの遺骨が、かつて聖ポール天主堂からここに移されて安置されていたこともあるそうです。 なお、司教館には聖ポール天主堂の博物館に展示されている「長崎26聖人殉教図」のオリジナルが保管されるなど、マカオは日本人キリシタン迫害の歴史と関係の深い場所です。
※長崎26聖人殉教:1597年2月5日、長崎・西坂において十字架刑に処せられ、最初の殉教者となった26人の司祭、修道士、信徒は、1627年に教皇ウルバノ8世により福者に、1862年、教皇ピオ9世によって聖人に列せられました。この「日本26聖人」のうち、5人はスペイン人、1人はポルトガル人で、残りの20人が日本人です。
カテドラル大堂(大堂, 聖母聖誕堂、Catedral Igreja da Se) |
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大堂(カテドラル大堂, 聖母聖誕堂)のステンドグラス |
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A-Ma Temple (traditional Chinese: 媽閣廟), situated on the southwest tip of
the Macau Peninsula, is one of the oldest and most famous Taoist temples
in Macau. Built in 1488, the temple is dedicated to Matsu, the goddess
of seafarers and fishermen.
世界遺産・セナド広場
■セナド広場は、1990年代前半にはポルトガル本国から敷石職人を呼び、ポルトガルの石を使って現在のモザイク模様のカルサーダス(石畳)が敷設されました。中央の噴水が設置されたのは1960年のことで、それ以来、地元住民からは「噴水池」の名前で呼ばれています。周囲をパステルカラーのネオクラシック様式の建物や文化財が取り囲む、とても華やかな雰囲気の広場です。
マカオの教会の綺麗なステンドグラス マクドナルド・ハンバーガーのお店です。(拡大)マカオのセナド広場のマックも世界遺産の景観を意識しています。 |
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■中国や香港は中国語と英語の並列表記ですが、マカオでは中国語とポルトガル語の並列なので、中国らしさとヨーロピアンスタイルの融合が実感できる異国ムード満点の町です。 |
■セナド広場:マカオの中心街のセナド広場は、ポルトガル統治時代のマカオ市政庁の正面に位置する南欧の雰囲気あふれる広場です。広場の中央には噴水があり、ポルトガルの大航海時代を象徴する地球儀が中に入っています。広場を囲む建物は、旧マカオ市政庁,郵便局,観光局,仁慈堂で、どれも典型的なヨーロッパ式の建築様式を持っており、異国情緒満点です。
世界遺産・盧家屋敷(ロウガァダイオッ)
■世界遺産・盧家屋敷(ロウガァダイオッ)は、1889年に建てられた、商人・廬華詔の邸宅だ。透かし彫りなどを見ると中国独特の様式という印象を受けるが、窓にはステンドグラスなどがはめられたりして、ヨーロッパの空気も感じられる。
盧家屋敷(ロウガァダイオッ)のステンドグラス |
■盧家大屋(ロウガァダイオッ)「1889年に建てられたこの邸宅は、マカオにいくつもの大きな建物を所有していた中国広東省生まれの貿易商・廬華詔の屋敷。灰色レンガを使い2階建てで中庭がある伝統的な中国式住居ですが、様式や建築技術は東洋と西洋の両方が贅沢に取り入れられており、建造物としての価値と芸術性の高さから保護・保全の対象となりました。」(マカオ観光局公式サイト) 外壁の青レンガは時間をかけて磨かれたもので、その滑らかさに職人の最高技術が伺えます。「クリスチャン・シティー」中心部であるセナド広場と路をはさんで建っており、マカオにおける文化共存の具体例として数えられます。 |
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世界遺産・媽閣廟(マァコッミュウ)
■媽閣廟(マァコッミュウ)は、中国南部や台湾などで広く信仰されている航海の女神「阿媽(アマ)」を祀ったマカオ最古の中国寺院。
正門、中国式鳥居と、4つのお堂から成り、一つのお寺に異なる神々を祀っていることから、多様な信仰に支えられた中国文化の代表例とされています。正門をくぐると、丘を登る階段に沿って、正殿、正覚禅林殿、弘仁殿、観音閣の4つのお堂が建っており、正殿、正覚禅林殿、弘仁殿には阿媽と道教の神が、一番上の観音閣は仏教の観音が祀られています。 正殿が建てられたのが1605年といわれ、現在の4つのお社の構成は1800年代に出来上がったものです。
A-Ma Temple (traditional Chinese: 媽閣廟), situated on the southwest tip of
the Macau Peninsula, is one of the oldest and most famous Taoist temples
in Macau. Built in 1488, the temple is dedicated to Matsu, the goddess
of seafarers and fishermen.
マカオの町の風景
■どこの国もそうかもしれませんが、お土産を購入するのに便利なのが地元のスーパーマーケット。 マカオ(澳門)にもスーパーマーケットが沢山あり、お土産屋さんにある商品と同じものがスーパーで安く手に入ります。
ちなみにスーパーは漢字で「超級市場」です。 観光地では、スーパーでのお土産購入は旅の常道ですね。 海外の観光客目当てのお土産でなくネイティブ・庶民的なお土産が見つかります。
■マカオのマーケット |
マカオ語(ポルトガル語:Macanese、またはMacau Creole)又はパトゥア語とは、マカオが植民地支配を受け、様々な人種の流動を受けた結果、形成されたクレオール言語の一種。言語要素としては、マレー語や広東語、ポルトガル語及び若干のスペイン語とイタリア語の影響を受け、これらが混合した形になっている。 |
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マカオの裏通り 薬屋さん(健康薬行) |
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マカオの情報
■約450年の長きにわたり、マカオでは中国とポルトガルの両国民が相互の生活様式や価値観を認め合い、文化を融合・共有してきました。 世界でも類いまれなこの異文化共生の地の誕生は、16世紀半ばにポルトガル人航海士たちがマカオに居住を始めたことに始まります。当時の中国明王朝は世界へ通ずる窓としての役割を認め、やがてマカオは東西の国際貿易港として、またヨーロッパの宣教師たちにとって東アジアへの布教活動の拠点として発展していきます。遺産登録された歴史的建造物に教会が多いのはその証であり、彼らがもたらした西洋的な社会インフラ技術や建築遺産の数々が、中国の伝統的建築物に囲まれ完全な形で保存されている姿に、マカオの世界遺産たる価値があるのです。
2005年7月、南アフリカで開催された第29回ユネスコ世界遺産会議において、マカオの22の歴史的建造物と8カ所の広場が「マカオ歴史市街地区」として世界文化遺産に登録されました。中国の世界遺産としては31番目の登録であり、名実ともにマカオが歴史・文化遺産の宝庫であることを広く世界に印象付けました。 |
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■マカオの民族と宗教:約45万人の人口のうち96%が中国人で、残りはポルトガル人など様々。宗教は、仏教、キリスト教のカトリック、プロテスタントが主。中国語(広東語)とポルトガル語が公用語だが、日常会話はほとんど広東語。英語は商業用に使われる第3の公用語で、ホテルや高級レストランでは通じる。タクシーやバス、地元の店での会話は広東語が基本。英語が通じず困ったら、漢字で筆談するのが一番よいそうです。
アジアの旅行写真| |
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