春の梅(ウメ)・秋の菊(キク)の花
日本人には非常に親しみ易く、馴染み深い花 梅(ウメ)・菊(キク)の花切手です。花の観賞だけでなく実なども食べられる実利に長けた花達です。 桜も梅も菊も流石に日本の花で日本切手には多数描かれています。 Prunus
mume(梅)はバラ科の花です。中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か 遣唐使(けんとうし)が中国から 持ち帰ったと言われています。 菊はキク(Chrysanthemum またはイエギク、
Dendranthema grandiflorum (Ramatuelle) Kitam.)と言います。 梅の名所で生まれ育ったせいか、すごく愛着があります。 成人までは神奈川県の曽我の梅林、今は奈良県の月ヶ瀬梅林です。 江戸時代以降、花見といえばサクラということになっている。 しかし奈良時代以前に「花」といえば、むしろ梅を指すことの方が多かった。 梅が次第に桜によって駆逐されはじめるのは、平安時代中頃からの事だそうです。
"梅の花", "菊の花"の最新ニュースや写真も折り混ぜて掲載中。 (拡大)は画像クリックで拡大します。
■種類を限定した花分類 |
|||
頁内索引[ 梅|菊 ] | |||
■梅:学名 Prunus mume(梅)はバラ科の花です。中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か 遣唐使(けんとうし)が中国から 持ち帰ったらしい。 花芽はモモと異なり、一節につき1個となるため、モモに比べ、開花時の華やかな印象は薄い。毎年2月から4月に5枚の花弁のある1センチメートルから3センチメートルほどの花を葉に先立って咲かせる。花の色は白、またはピンクから赤。梅には300種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に分類される。梅の実を採るのは主に豊後系です。 |
|||
中国の梅花(1985年) |
緑蔓、垂枝、龍游 |
朱砂、酒金、杏梅 |
|
|
|||
台閣と凝声(1985年、中国) |
梅の花(台湾) |
||
■梅の果実の利用:梅は花を観賞するほか、果実を梅干し、梅酒、梅酢やジャムなどにして食用とする。また甘露梅やのし梅などの菓子や、梅肉煮などの料理にも用いられる。漢方薬では燻蒸(くんじょう)して真っ黒になった実を烏梅(うばい)といい、健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用があるといわれる。中国では話梅(広東語: ワームイ)と呼ばれる干して甘味を付けた梅が菓子として売られている。バラ科の葉や未成熟の青い果実、核の中の種子には青酸配糖体が含まれ、未熟な種子や腸内細菌の酵素により、シアンを生成する。これが胃酸により有毒性を発揮すると、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡するといわれている。シアンの生成は胃酸や胃の消化酵素によるものではないので、大量の種子をかみ砕いた場合を除いて誤摂取による中毒の危険は限られる。アンズの種子による重症例がある一方、幼児が青梅の果肉を囓った程度では心配ないとされる。(Wikipedia) ただ私の祖母は、青梅が好きで食べて毛が抜けた話も聞いています。 青梅には注意を。 |
|||
尾形光琳・国宝・白梅図と紅梅図 |
横浜・大倉山の梅の花(拡大) |
ブンゴウメとメジロと九重連山 |
|
日本の梅 |
小田原城と梅(神奈川) |
梅(日中国交正常化10年、中国、1982年) |
|
第一次新昭和梅花模様100円 |
第三次新昭和梅花模様 |
||
台湾の梅の花 |
台湾の梅の花 |
台湾の梅の花 |
■梅は春の兆しを感じていち早く咲くので,好まれるのでしょうか。桜より梅の方が落ちついて上品な感じがするからでしょうか。,「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」という,菅原道真が太宰府へ流されるときに詠んだ句が思い出されます。天神様の紋章は梅の花ですし,また境内に梅の木が多く植えられている訳です。 |
梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、梅の実の付き方も悪くなる。梅の木の剪定は必要ですよ。桜の木は逆に剪定は不要です。梅は日本では、奈良時代「万葉集」では”ウメ”、平安時代以後は”ムメ”、現在は”ウメ”と言っている。梅干が、現在のように一般家庭の食卓に並ぶようになったのは江戸時代です。江戸では大晦日や節分の夜、梅干に熱いお茶を注いだ「福茶(ふくちゃ)」を飲み、正月には、黒豆と梅干のおせち「喰い積み(くいづみ)」を祝儀物として食べたそうです。梅は品種の改良が非常に盛んで、中国からの渡来種のほか、江戸時代に育成・改良が行われたものなどがあり、現在では300種を越える園芸品種があります。梅盆栽には野梅系の園芸品種として知られる難波紅や玉拳、浮牡丹がよく使われています。梅は長期間植え替えしないでほうっておくと枝数が減って、樹形が悪くなってしまうので、若木であれば1〜2年に1回くらいの割合で植え替えと剪定を行いましょう。 |
梅の花(東京,2003) |
||
梅の花(和歌山県) |
梅の花(静岡県) |
||
奈良県の月ヶ瀬梅林(2009年3月撮影)・・日本国指定名勝。旧添上郡月ヶ瀬村の梅林。約1万3千本の梅がある。樹齢600年の古木が存在。 |
■名張からは車で25-30分の距離の月ヶ瀬梅林に、3月8日行ってきました。朝から天気もよく、名張川沿いに山道をガタゴト走り奈良県の月ヶ瀬梅林に到着しました。梅の花は7−8分咲きの状態でしたが、白梅と紅梅が鮮やかなコントラストを見せて、写真で見る以上に非常に綺麗でしたよ。三重県伊賀市に隣接する梅の名勝・月ヶ瀬梅渓(奈良県奈良市月ヶ瀬尾山とその周辺(旧添上郡月ヶ瀬村)に位置する梅林)は、白梅や紅梅などの花が鮮やかさを増し、観光客らを楽しませています。名張川(五月川)を挟んで両岸に梅林が広がり、数は約1万3千本にのぼる。 |
||
梅の花(中国) |
梅の花(中国) |
水戸・偕楽園の庭と梅(1966年) |
|
ウメとサクラソウ |
ブンゴウメ(大分県、2009年) |
ウメ(和歌山県、2008年) |
ウメ(福岡県、2008年) |
寅(1974年、梅竹透釣燈籠) |
丑年・「色絵土器皿(梅)」 |
我が家の庭の紅梅 |
ゴッホの絵画 |
自宅の庭に咲く梅の花 |
京都国立博物館の庭の白梅と大きな灯篭 京都国立博物館の庭の白梅と紅梅(2010年、2月) |
||
尾形光琳が描く「梅」 |
国宝・尾形光琳「白梅図・紅梅図」 |
ハローキティ うつし金蒔絵 梅(2007年)(拡大) | |
ウメと太宰府天満宮(福岡) |
ブンゴウメと高崎山(大分) |
名張は昨年以降積雪が多いですが健気に咲く梅の花が春の到来を教えてくれます。(2011.01.30撮影) |
|
|
|||
湯島天神の女坂からの白梅 |
|||
花と果実の写真の索引 [ 蓮と睡蓮|春の花と果実[ No.1|No.2 ]|夏の花と果実[ No.1|No.2 ] |
|||
寒紅梅(カンコウバイ) |
寒紅梅(カンコウバイ) |
||
寒紅梅は、梅の一品種。寒中に紅色の八重の花が咲く。《季 冬》 |
|||
△TOP | |||
■菊:学名 Chrysanthemum morifolium : Chrysanthemum : キク属 morifolium : クワ属(Morus)のような葉のChrysanthemum(クリサンセマム)は、ギリシャ語の
「chrysos(黄金色)+ anthemon(花)」が語源。中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、 陰暦の9月9日(重陽の節句)には菊酒を飲み長寿の祈願をしたそうです。東洋で最も古くからある鑑賞植物で平安時代に中国から渡来。改良が重ねられ多くの品種がある。漢名の「菊」は”究極、最終”を意味し、一年の一番終わりに咲くことから名づけられた。キク科の植物は被子植物のなかでは最も繁栄しているものの一つで、世界中に2万種以上が自生しています。 アメリカの有名な女性人類学者、ルース・ベネディクトが1946年に出版した『菊と刀』は、この半世紀間ずっと、日本人の民族性を研究する名著として、社会人類学の学界で広く引用されてきた。 |
|||
日本の菊 |
日本の菊(1967年、66年) |
ゴッホの描く『クリサンテミュームと野の花の花瓶』(拡大○) |
菊の花(ベトナム、1994年) |
台湾(中華民国)の菊 |
ルノワールの描く『菊 |
||
中国の菊(1960-61年) |
|||
黄十八、大如意、二喬、如意金鈎、帥旗 |
|||
温玉、天○舞、斑中玉筍、 |
|||
■中国の菊花栽培の歴史は、周の時代(約紀元前1066〜紀元前771年)まで遡ることができる。 奈良時代の末期、菊は薬草として中国から日本に伝えられ、すぐに日本の上層社会の注目を集めた。宮廷や貴族の庭には、みな菊が植えられた。 嵯峨天皇は『菊花賦』を書いた。905年に撰せられた『古今和歌集』のなかに、在原業平朝臣や紀友則、大江千里ら13人の、菊を詠じた詩作が収められている。紫式部が宮廷貴族の生活を描いた名作『源氏物語』のなかでも、秋の菊について書かれている。(例えば、21巻の『少女』や27巻の『篝火』)。 野のあちこちに散らばって咲く、さまざまな姿の色鮮やかな「黄花」(中国での菊の別称)は、日本に「持ち込まれ」てから、権勢や尊厳、崇高のシンボルになり、皇室や貴族の愛玩する珍しい花となった。皇室や貴族の紋章は、もとは蓮の花だったが、後にみな、菊花に変えられた。(『人民日報』) |
|||
1974年ベトナムで発行された菊の切手 |
1974年ベトナムで発行された菊の切手 |
||
小田原城と菊(神奈川) |
日本の菊 |
ノジギク(兵庫県、2009年) |
|
■食用菊:花を食用にするもので、刺身のつまとして見かけることも多い。この花は花びらのみを食用とする独特の甘みがあり、茹でてお浸しにしたり、酢の物や胡桃合え、天ぷらや吸い物に用いられる。また干して加工品がつくられる。旬は秋。主な品種に「松波」「安房宮」などがある。他に桃紫色の花を咲かせる「延命楽」(通称「もってのほか」)が有名。 |
|||
キク科サワギク属 |
四季の花・第3集「菊」 |
福島・二本松の菊人形 |
菊( Chrysanthemum、アルバニア) |
■9月9日は重陽の節句です。 重陽の節句の起源は、ほかの節句と同様古来中国にさかのぼることができます。中国では、奇数は縁起のよい陽の数とされ、一番大きな陽の数である九が重なる9月9日を、「重陽」として節句のひとつとしてきました。 中国ではこの日、茱萸(しゅゆ=ぐみの実のこと)を袋に入れて丘や山に登ったり、菊の香りを移した菊酒を飲んだりして邪気を払い長命を願うという風習がありました。これが日本に伝わり、平安時代には「重陽の節会(ちょうようのせちえ)」として宮中の行事となり、江戸時代には武家の祝日に。中国では、菊の花には不老長寿の薬としての信仰があり、鑑賞用としてより先に薬用として栽培されていたようです。 漢方でも薬効を認められている菊の花の種類は少なくありません。 |
愛知の自然・菊(2006年) |
||
菊切手10銭(日本) |
菊切手壱円(日本) |
菊の花(2000年) |
菊(カラーマーク付き) |
会場で展示されていた菊の盆栽、菊が盆栽とは? 2010年消防フェスタ(11月14日、於;名張市役所前広場) クリックで拡大 |
|||
山菊と呼ばれる小菊は、丈夫で芽吹きが良く、花付きも良いので作る人の思うがままに、いろいろの形への仕立て方が出来ます。 |
|||
2011年11月5日 名張菊友会の菊花展 名張市役所(Chrysanthemum) |
|||
2011年11月5日 名張菊友会の菊花展 名張市役所(Chrysanthemum) |
|||
2011年11月5日 名張菊友会の菊花展 名張市役所(Chrysanthemum) |
|||
大菊は、花の直径が18cm以上のもので、花型によって「厚物」、「管物」、「広物」に分けます。また、仕立ては三本仕立て、一本仕立て、七本仕立て、千輪作り、競技用切花、ダルマ作り、福助作り
等があります。 |
|||
花と果実の写真の索引 [ 蓮と睡蓮|春の花と果実[ No.1|No.2 ]|夏の花と果実[ No.1|No.2 ] |
|||
△TOP |
植物切手|日本人には非常に親しみ易く、馴染み深い花 |
|||