ユリ科とキスゲ科、ヒガンバナ科の花切手
ユリ科 (Liliaceae、Lily) とは、被子植物の分類の一つ。単子葉植物に属する。ユリ、チューリップなど、地下に鱗茎・球根が発達するものが多いが、形態的には様々で、つる性のものや、葉が退化して茎が葉のようになったもの(アスパラガスやナギイカダなど)もある。主な種類は、ユリ
、チューリップ(別ページ)、マイヅルソウ(舞鶴草)、アスパラガス、イヌサフラン、ヒヤシンス、スズラン、ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ、ラッキョウ 、ヤブラン属 Liriope
です。 ユリはアジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上を数える。 白いユリはキリスト教では純潔の証・聖母マリアの象徴として尊ばれています。 ヒガンバナ科
(Amaryllidaceae) は単子葉植物の科の1つ。約60属800種以上を含む。 高山植物は別の頁に移動。 ※切手以外の写真は特記がない場合はクリックで拡大します。 |
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クロユリ(石川県、2009年) |
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(絶滅危惧種・古代生物・恐竜・UMA切手の索引) [ 絶滅の危機にある生物|古代生物・恐竜・化石|UMA(未確認動物) ] |
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■種類を限定した花分類 |
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■ユリは、ユリ目ユリ科のうち主としてユリ属(学名:Lilium)の多年草の総称。アジアを中心にヨーロッパ、北アメリカなどの亜熱帯から温帯、亜寒帯にかけて広く分布しており、原種は100種以上を数える。山岳地帯を含む森林や草原に自生することが多いが、数種は湿地に自生する。L. arboricolaは唯一の着生植物である。 一般的に、石灰質でない弱酸性の土壌を好む。代表的な種に、ヤマユリ、オニユリ、カノコユリ、ササユリ、テッポウユリ、オトメユリなどがある。また、ウバユリ属のウバユリ、バイモ属のクロユリ(どちらもユリ科)などもユリの名で呼ばれる。 東洋ではユリは食用や薬用に使用される。花の観賞は、日本では前近代にまでさかのぼる奈良の率川(いさかわ)神社の三枝祭(さいくさのまつり)などの例外もあるが、明治30年代頃から。 |
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赤いユリの花(リヒテンシュタイン) |
クロユリ(長野県、1998年) |
浄土ヶ浜とスカシユリ(岩手県) |
ユリと名古屋城(愛知県) |
■スカシユリ(透百合、Lilium maculatum Thunb.)は、ユリ科ユリ属に属する植物の一種。海岸の砂礫地や崖などに生える多年草。大きさは20cm〜60cmとなる。本種は古来より栽培・育種の対象となっており、交配の母種として使われることが多い。本種と近縁種をスカシユリ亜属(Lilium pseudolirion Thunb.)として分類することがある。杯状の花を上向きにつけることが特徴。本属には、本種スカシユリの他、近縁種のエゾスカシユリ、ヒメユリを含む。 |
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中国・香港のユリ |
ユリ(沖縄・1949年) |
テッポウユリ(日本) |
テッポウユリ(沖縄・1966年) |
■テッポウユリ(鉄砲百合、学名 Lilium longiflorum)は、ユリ目ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物。ラッパに似た形の筒状の花を横向きに純白色のとても美しい花を咲かせます。丈が 50cm-1m 程度に生長し、楕円形で長い葉をつけ、葉脈は水平方向に入る。原産地での花期は 4-6 月で、茎の頂上に純白で細長い花を横向きにつける。花長は 10-15cm、直径 5cm ほど、花弁が6枚あるように見えるが根元がつながっており筒状になっている。雌雄同花。 |
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ヤマユリ、アカカノコユリ、チョウセンヒメユリ、尖被ユリ(中国、2003年) |
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■日本では、ヤマユリ、コオニユリ、オニユリの3種がその鱗茎(ユリ根)を食用とするため栽培されている。苦みを除くためにあらかじめ軽く煮てから、さつまいもきんとんや雑煮、茶碗蒸しに用いる。 また、オニユリ、ハカタユリ、その他Lilium属の球根は百合(「びゃくごう」と読む)という生薬である。滋養強壮、利尿、鎮咳などの効果があり、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)などに使われる。 |
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クロユリ(石川県、2009年) |
ヤマユリ(神奈川県、2008年) |
■クロユリ(黒百合 学名:Fritillaria camschatcensis)はユリ科バイモ属の植物。別称ブラックサレナ。日本中部以北、千島列島、ロシア連邦のサハリン州、カムチャツカ半島、ウスリー地方、北アメリカ北西部に分布。高山植物で、高山帯の草地に生える。花期は夏。花は褐紫色で花径3cm程度、釣鐘の形をした花が下向きに咲くのが特徴。多年草。花言葉は「恋」「呪い」。または「復讐」。 |
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ユリ(Royal、アルバニア) |
ローヤル・リリー(ポーランド) |
テッポウユリと東平安名崎 |
ヤマユリ(神奈川県、1990年) |
■キリスト教においては白いユリ(マドンナリリー)の花が純潔の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴として描かれる。クレタ文明の遺跡のひとつであるクノッソス宮殿の壁画にはユリが描かれている。東洋ではユリは食用や薬用に使用される。花の観賞は、日本では前近代にまでさかのぼる奈良の率川(いさかわ)神社の三枝祭(さいくさのまつり)などの例外もあるが、明治30年代頃からである。幕末にフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本のユリの球根を持ち帰り、復活祭に用いられるイースター・リリーとして大流行すると、球根は近代日本の絹に次ぐ二番目の主要輸出品として外貨を獲得した。 |
エル・グレコ・『受胎告知』 |
■「受胎告知」には、聖母マリアが、天使ガブリエルからキリストの受胎を告げられる場面が描かれています。天使が左手に持つのは、マリアの純潔を象徴する白百合(ユリ)の花。中央に舞い降りているのは、聖霊の象徴の鳩です。デフォルメした長いか顔は印象的。(1600年頃、ブダペスト国立西洋美術館蔵。大原美術館 ハプスブルグ展にて) |
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■ヤマユリ(山百合、学名:Lilium auratum)とはユリ科ユリ属の球根植物。日本特産のユリ。北海道と関東地方や北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布する。和名は、山中に生えることからつけられた。草丈は1〜1.5m。花期は7〜8月頃。花は、花弁が外に弧を描きながら広がって、1〜10個程度を咲かせる。その大きさは直径20cm以上でユリ科の中でも最大級であり、その重みで全体が傾くほどである。 |
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ユリ(アメリカ、1994年) |
鉄砲ユリ(韓国、1975年) |
山百合(ヤマユリ,日本) |
カノコユリ(台湾) |
■沖縄・伊江島ゆり祭り:日本に自生する原種ユリ15種類の一つ「テッポウユリ」は自生地の中では伊江島が一番早く開花します。約86,000平方mの広大な公園内に咲き誇る20万球・100万輪のテッポウユリの白いじゅうたん。真っ青な海と白いユリの鮮やかなコントラストが楽しめます。 |
神奈川県の花 2004 ヤマユリ |
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サロマ湖を背景に、龍宮街道、観光馬車及びエゾスカシユリ |
サクユリ(利島、東京、2002年) |
ユリの花(チェコ、2005年) |
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■サクユリ(作百合、Lilium auratum var. platyphyllum)は、伊豆諸島に自生する伊豆諸島に固有のユリであり、ヤマユリの変種。 |
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アメリカ合衆国の綺麗な花(USA、2000年) ユリ科の花 |
アメリカ合衆国の綺麗な花(USA、2000年) ユリ科の花 |
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ネパール・ユリ |
Cardiocrinum giganteum(ネパールの巨大なヒマラヤユリ、希少種) |
タカサゴユリ (Trumpet lily, Easter lily) 、アマリリス、 |
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■「ユリ」という名を冠してはいるがユリ属には属さず、系統の遠いものも含まれる。 |
母の日・ヤブカンゾウ |
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■ヤブカンゾウ(藪萱草[学名:Hemerocallis fulva L. form. kwanso (Regel) Kitam.])は、ユリ科の多年草。ワスレグサ(忘草)ともいう。花は八重咲きで大陸産のホンカンゾウの品種とされているが、その起源については不明の点も多い。根は先端部が紡錘状に肥厚する。葉は根生し左右2列に並び、長さ40〜60センチメートル。葉幅はやや広く、4センチメートルに達し、広線形で無毛、全縁。花茎は高さ0.7〜1メートル、数枚の小さな包葉があり、茎頂は典型的な二又分枝を示し、黄褐色で赤色の斑紋(はんもん)がある花を数個つける。 |
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オニユリ(鬼百合・学名Lilium lancifolium) 名張 |
ヤマユリ(山ユリ、学名:Lilium auratum) 小田原 |
タカサゴユリ Takasagoyuri 名張 |
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花と果実の写真の索引 [ 蓮と睡蓮|春の花と果実[ No.1|No.2 ]|夏の花と果実[ No.1|No.2 ]| |
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■ユリ属は以下の亜属に分類される。 |
ウバユリ(姥百合、学名:Cardiocrinum cordatum) |
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■ウバユリ(姥百合、学名:Cardiocrinum cordatum)の和名は、花期の間に基部の葉が枯れて落ちることから、「葉がなくなる」ことを、姥の「歯がなくなる」ことにかけたもの。英名でgiant lilyと呼ばれることがある。樹林の林下を好んで生育する。ユリに似た花をつけるが、葉は大きく異なる。花期は7-8月。写真は曽爾村。 |
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ササユリ(笹百合、日本百合、学名:Lilium japonicum) |
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■ササユリ(笹百合、日本百合、学名:Lilium japonicum)は、ユリ科ユリ属の球根植物。日本特産で日本を代表するユリ。茎は立ち上がり、間隔をおいて葉をつける。葉はやや厚く、楕円形で比較的大きい。6〜7月頃に花を咲かせる。花の長さは10〜15cm位、雄しべは6本で赤褐色、芳香があり、色は淡いピンク、希に純白のアルビノのものもある。葉や茎が笹に似ていることからこの名がある。ササユリの減少は、自然が壊れていることの証であるとの意見もあります。 |
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■キスゲ(Hemerocallis thunbergii 黄萓)はンテイカ(禅庭花)と呼ばれ、ユリ科(APG分類体系ではキスゲ科(ワスレグサ科))の多年草。台湾では金針または黄花菜の名で食用とされる。
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霧多布湿原とエゾカンゾウ |
大江湿原とニッコウキスゲ |
エゾカンゾウ(蝦夷甘草、エゾゼンテイカ) 積丹半島 |
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カンゾウと巨岩大野亀 |
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■エゾカンゾウ(蝦夷萱草) 別名:エゾゼンテイカ(蝦夷禅庭花) ユリ科ワスレナグサ属 学名:Hemerocallis middendorffii 属名:ヘメロカリス属 エゾカンゾウの花は午前中に咲いて夕方に閉じる一日花。若葉やつぼみ、花びらは山菜として食用となります。癖が無く甘みがありシャキッとした食感で、「おひたし」や「天ぷら」「酢味噌和え」などが代表的な調理例。積丹半島 2013.07 |
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■ヒガンバナ(彼岸花、学名:Lycoris radiata)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。クロンキスト体系ではユリ科。リコリス、曼珠沙華(マンジュシャゲ、またはマンジュシャカ サンスクリット語 manjusaka の音写)とも呼ばれる。学名の種小名 radiata は「放射状」の意味。全草有毒な多年生の球根性植物。 |
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奈良・明日香の橘寺とヒガンバナ(彼岸花) |
■彼岸花(ひがんばな)の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来する。別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもある。上記の飢餓植物としての面から一考する価値はあると思われる。別名の曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来する。また、"天上の花"という意味も持っており、相反するものがある(仏教の経典より)。日にちを忘れない花です。 |
ヒガンバナ(台湾) |
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ヒガンバナ(韓国、1992年) |
真鶴半島の「はまゆう」 ハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum) |
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■ハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum)はヒガンバナ科の多年草。花の様子は、コウゾなどの樹皮を細く裂いて作った繊維から作った布と似ており、神道神事で用いられる白い布をゆう(ゆふ)と呼ぶ。水はけが良く日あたりの良い場所を好み、主に温暖な海浜で見られる(海浜植物)。別名のハマオモトは、肉厚で長い葉がオモト(万年青)に似ることから。 |
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ハマオモト(沖縄・1963年) |
三重 浜木綿(ハマユウ) |
アフリカ浜木綿(Crinum bulbispermum)赤 |
■アフリカ浜木綿(学名は Crinum bulbispermum / 英名は Orange river lily)ユリ科ハマオモト属の常緑多年草、南アフリカが原産です。わが国へは明治時代のはじめに導入され、「インドはまゆう(Crinum latifolium)」と同定されました。広く普及してきましたが、最近になってやっと同定の誤りがあったことが判明しました。 |
ヒガンバナ(曽爾村・屏風岩) |
タマスダレ(玉簾、学名:Zephyranthes candida ) |
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■タマスダレ(玉簾、学名:Zephyranthes candida )は、ヒガンバナ科の植物のひとつ。クロンキスト体系ではユリ科。別名はレインリリー。ペルー原産の球根草。夏〜初秋に花を咲かせる。 葉や鱗茎にリコリンというアルカロイド成分が含まれており、誤食すると嘔吐、痙攣の症状をおこす。 |
ナツズイセン(夏水仙、学名:Lycoris squamigera) |
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ユリ科とキスゲ科、ヒガンバナ科の花切手 |
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