世界の年賀切手(日本編)
最近ではメールが流行っていますが、世界(特にアジア・日本)の正月には欠かせない年賀切手。 世界で最初に年賀切手を発行したのは南米のパラグアイで1931年に1932年用年賀切手として発行されていた。 次に発行したのは日本である。十二支というのはもともと年を数えるために作られた中国の数詞です。干支の名前は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類です。その後時間や月も同じように十二支で数えるようになりました。ですから、十二支は12進法の数字を数えるためにあるのです。また日本でも沖縄が琉球と呼ばれていた頃の年賀は紅型(沖縄を代表する伝統的な染織技法の一つ)で十二支の生き物を構成されたものが多いです。 新年を寿ぐ習慣は古くからありますが、郵便による年賀状の交換は、今日では欠かすことのできない迎春の恒例風習となっています。 日本最初の年賀切手は、昭和11年(1936)の年賀用として昭和10年に発行された富士山です。 その後、一時の中断がありましたが、昭和23年(昭和24年用)から毎年発行しています。表中の年は発行年ではなく年用の意味。 満州でも1937年に年賀切手が発行された。 尚、「干支別性格」はコチラを転載させていただきました。海外ではウサギ年をネコ年にしている国も少なくないです。
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日本の年賀切手 干支の名前は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類 |
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■年賀切手は年賀状のやり取りをする郵便物に貼るために発行されるもので、日本のほか韓国、中国、台湾にも似た風習がある国で発行されている。また近年では日本や中国などにおける正月の習慣のないアメリカ合衆国においても中国系市民向けに発行されることもある。確かにアメリカ合衆国やカナダも中国系や日系人が多いからですね。同様なものにキリスト教文化圏で使用されるクリスマス・カードを発送するのに用いられるクリスマス切手がある。また、干支はすでに商(殷)代に現れており、殷墟出土の亀甲獣骨からたくさんの干支が日付をあらわすために用いられている。もともと干支は、六十進法による紀日・番号・数字であった。殷代ではこれを「十日十二辰」と呼称していたようである。 |
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最初の年賀 渡辺崋山の富嶽 |
年賀 |
年賀 注連飾り |
年賀・双喜の文字 |
子(ネズミ)歳 |
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子(1960年、矢数、琉球) |
子(1960年、米食いねずみ) |
子(1972年、紅型、琉球) |
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子(1972年、宝船) |
子(1984年、小槌乗りねずみ) |
★「干支別性格」:子歳(ね・ねずみ) 人当たりはやわらかく、細かいことにまで気が付くデリケートな性格です。 |
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奈良井土鈴 「福徳十二支土鈴・ねずみ」 2008年 |
甲府土鈴「十二支招福土鈴・子」 |
奈良井土鈴「福徳十二支土鈴・ねずみ」は、ねずみがちゃんちゃんこを着ている土鈴で、長野県塩尻市奈良井で制作されている玩具です。 |
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丑(ウシ)歳 |
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丑(1949年、羽根つき) |
丑(1961年、闘牛、琉球) |
「色絵土器皿(梅)」 |
丑(1985年、竹州牛) |
★「干支別性格」:丑歳(うし) 職人気質といわれるような頑固で無骨な性格です。 |
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佐世保市の民芸品「願かけ牛」は、室町時代の言い伝えに由来する陶器製の縁起物で、佐世保市の郷土玩具として知られています。大願成就の「赤牛」。 |
長崎県・佐世保市の民芸品 |
広島県三次市の工芸品、 |
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寅(トラ)歳 |
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寅(1950年、丸山応挙) |
寅(1962年、朝日と海鳥、琉球) |
寅(1962年、張り子のトラ) |
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寅(1974年、梅竹透釣燈籠) |
寅(1986年、神農の虎) |
寅(2010年、 |
寅(2010年、加賀魔除虎) |
寅(2010年、 |
寅(2010年、石川県・金沢市 |
「首振りの虎」は、静岡県静岡市で作られており、東海道の張子の虎として昔から有名な郷土玩具です。虎の猛々しさはなく、可愛らしく短い足で大きな首を振るユーモラスな姿をしています。 |
★「干支別性格」:寅歳(とら) 親分肌のワンマンな性格です。 |
兎(ウサギ)歳 |
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兎(1951年) |
兎(1963年、のごみ人形) |
兎(1963年、紅型、琉球) |
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兎(1975年、 |
兎(1987年、 |
★「干支別性格」:卯歳(う・うさぎ) 温厚で愛嬌があり、柔和な性格です。 |
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佐原張り子・餅つきうさぎ |
山形張り子・玉乗兎 |
西会津張り子「首振り招福卯」 |
稲畑人形「子兎土鈴」 |
佐原張り子・餅つきうさぎについて : 明治時代末期に始まった佐原張り子は、昔ながらの手張りにより作られており、切手の意匠の餅つきうさぎの他にも、だるま、亀車、カニ車、張り子の虎、鯛つりえびす、馬コ花嫁、鈴もちおかめなどがあります。 |
西会津張り子は、会津街道の宿場町であった福島県西会津町で永く伝わる郷土玩具です。郵便切手に描かれている「首振り招福卯」の長い耳は福を集める縁起物とされています。こくりこくりと首を振る可愛らしい表情が特徴です。 |
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辰(タツ)歳 |
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★「干支別性格」:辰歳(たつ・りゅう) 気位が高く、スケールの大きい個性豊かな性格です。 |
辰(1952年、翁の面) |
辰(1964年、紅型、琉球) |
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辰(1976年、たつぐるま) |
辰(1988年、辰張り子) |
相模土鈴「頭竜(とうりゅう)」 |
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相模土鈴は、陶芸家相沢が制作している土鈴の総称です。昭和30(1955)年から干支、動物、植物、乗り物、重要文化財などを題材として制作され、湘南の民芸品として親しまれています。本作品は、民俗学者南方 熊楠(みなかた くまぐす)や柳田 国男(やなぎだ くにお)の文献等をヒントに制作されています。頭や口に縁起物の玉が置かれているのが特徴で、運気の上昇を願って創作されています。 |
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巳(ミ、ヘビ)歳 |
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巳(1953年、三番叟人形) |
巳(1965年、麦わらへび) |
巳(1977年、竹ヘビ) |
巳(1989年、土鈴の蛇) |
巳(2001年、 |
巳(2001年、 |
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★「干支別性格」:巳歳(み・へび) 表面は落ち着いた静かでクールな印象ですが、内に情念を秘めています。 |
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巳(1965年、紅型、琉球) |
奈良井土鈴(ならいどれい) |
門司ヶ関人形(もじがせきにんぎょう)「干支の巳」 |
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奈良井土鈴は、中西康二氏が中山道奈良井宿(現塩尻市奈良井)で制作している玩具です。種々の福が一杯詰まった縁起のよい福袋と十二支を組み合わせた土鈴のシリーズを作ろうとして制作され始めました。本作品はこのシリーズ中の1点で、粘土成形は流し込みではなく昔ながらの手詰めです。 |
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午(ウマ)歳 |
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午(1965年、三春駒) |
午(1966年、紅型、琉球) |
午(1978年、飾り馬) |
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★「干支別性格」:午歳(うま) 円満で忍耐強く、独立心が強い調子のよい性格です。 |
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午(2001年、スゲ細工・稲馬) |
午(2001年、吉良の赤馬) |
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琉球張り子(りゅうきゅうはりこ)「チンチン馬」(沖縄県)と中山人形(なかやまにんぎょう)「土鈴春駒(どれいはるこま)」(秋田県) 2013年 |
<中山人形(なかやまにんぎょう)「土鈴春駒(どれいはるこま)」(秋田県)> : |
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未(ヒツジ)歳 |
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未(1955年、加賀起き上がり) |
未(1967年、紅型、琉球) |
未(1979年、ひつじ鈴) |
未(1967年、奈良の一刀彫) |
未(2003年、 |
未(2003年、 |
★「干支別性格」:未歳(ひつじ) 従順で温和、情に厚く親切ですが、消極的な性格です。 |
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申(サル)歳 |
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申(1956年、東北・こけし) |
申(1968年、紅型、琉球) |
申(1968年、のぼりざる) |
申(1980年、喜々猿) |
申(1992年、猿の三番叟) |
申(2004年、サル、お年玉郵便切手小型シート) |
「伊予一刀彫・三番叟」は、ノミの切れ味を活かして制作されているかわいらしい玩具で、愛媛県松山市で約60年間制作が続けられており、現在は2代目南雲氏が受け継いでいます。 |
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★「干支別性格」:申歳(さる) 才知に富み、目先が早く器用ですが、ずる賢いところもある性格です。 |
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酉(トリ)歳 |
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酉(1957年、長崎・だんじり) |
酉(1969年、紅型、琉球) |
酉(1981年、にわとり) |
酉(1969年、米沢の一刀彫) |
★「干支別性格」:酉歳(とり) 先見の明があり決断が早いが、反面せっかちという性格です。 |
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日田土鈴は、天領として代官所のあった日田市で作られている郷土玩具です。日田市の豆田町には当時の面影を残す古い家並みが保存されています。 |
日田土鈴・十二支 酉 2005年 |
下野土鈴・十二支 とり |
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戌(イヌ)歳 |
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戌(1958年、東京・いぬはりこ) |
戌(1970年、 |
戌(1982年、犬) |
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戌(1958年、紅型、琉球) |
戌(1970年、紅型、琉球) |
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★「干支別性格」:戌歳(いぬ) 実直で忠義の心が厚く、決して人を裏切らないまじめな性格です。正義感にあふれ保守的ですので、決められた規則や規律を守り、はみ出すような行為を嫌います。頑固で干渉されるのを嫌い気ままなため、人に媚びず気難しいところがあります。一本気なため状況分析能力に欠け、判断に甘く騙されることがあります。トップに立つより信頼できる主人を見つけ、二番手を目指すのが性分に合っています。 |
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秋田犬 2006年 |
佐土原人形・戌 2006年 |
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古くは「大館犬」とも呼ばれた秋田犬は、代表的な日本犬の1種です。もともと闘犬として作り出された犬で、日本犬の中では唯一の大型犬です。立ち耳とくるっと巻かれた尾が特徴です。1931年には天然記念物に指定されました。
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亥(イ、イノシシ)歳 |
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亥(1959年、獅子舞、琉球) |
亥(1959年、鯛えびす) |
亥(1971年、紅型、琉球) |
亥(1971年、イノシシ) |
亥(1983年、しし乗り金太郎) |
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★「干支別性格」:亥歳(い・いのしし) 自尊心が強く強固な意志をもち、人の意見を聞かず押し通して譲らない、まさに猪突猛進の性格です。 |
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江戸趣味小玩具「宝珠の猪」 |
とやま土人形「干支(亥)」 |
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江戸趣味小玩具は、八代将軍吉宗が発した「ぜいたく禁止令」がきっかけで誕生したといわれる、江戸時代から浅草に伝承されている精巧な細工をほどこした小玩具で、現在は「助六(すけろく)」が東京都台東区浅草で制作しています。
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