世界の衣装(コスチューム・ファッション)・民族衣装の切手 東ヨーロッパ編
世界の衣装(コスチューム・ファッション)・民族衣装(ethnic costume、Folk costume)の切手・東ヨーロッパ編(ウクライナ、スロバキア、チェコ、ハンガリー、ベラルーシ、ブルガリア、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、ロシア、アルメニア)です。ヨーロッパその他諸外国の切手は@ハンガリーの民族衣装(コスチューム)の切手、Aスペイン、Bドイツ、 を参照下さい。ヨーロッパ周辺は、幾度と無く侵略や植民地が繰り返されてきたので、実に多くのスタイルが生まれました。このように、衣服は生まれ、育ち、変貌し、死滅する生命体と言えます。民族衣装と歴史は切っても切れない関係で、民族衣装の歴史的背景は、良くも悪くも人間が培ってきた文化的財産なのでは?
参考:『Folk costume』、『世界の民族衣装一覧(Wikipedia)』
■衣装・仮面・舞踊関連の切手の索引 [ 衣装切手のトップ (アジア編|オセアニア編|アフリカ大陸編|アメリカ大陸編| |
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国際連合によるヨーロッパの区分 |
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東ヨーロッパの民族衣装(ethnic costume) |
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■そもそも洋服がヨーロッパの民族衣装から生まれたものであるため、基本的には洋服である。刺繍や装飾などで民族色を出すことが多い。スコットランドの男性用スカートであるキルトや、ロシアのサラファン、ルバシカがよく知られている。イタリア・オランダ・ギリシャ・ブルガリア・ロシア・エストニア・リトアニア・イギリス・ドイツ・オーストリア・フランス・フィンランド。など様々な国のものが長年時間をかけ今日のかたちになっているものが洋服である。 ヨーロッパの代表的な民族服・民族衣装 : イタリア:トガ(古代ローマ) マニカ・スタッカビーレ / オランダ:サボ / ギリシャ:ヒマティオン(古代) フスタネラ / ブルガリア:スクマーン / ロシア:ルバシカ サラファン / エストニア:サルク カイセッド / リトアニア:マルシュキニアイ / イギリス:キルト(スコットランド) / ドイツ:レーダーホーゼン / オーストリア:ディアンドル / フランス:コアフ / フィンランド:プク / |
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チェコスロバキアの民族衣装 |
チェコの詳細は「チェコ(Cezh、プラハ)」で。 |
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チェコスロバキアの各地の民族衣装(1956年) |
1.40k スロバキア(Slovakia)のCicmany、 |
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見ていて透明感のある肌の質感も伝わってくるような繊細なデザインの綺麗な切手です(チェコスロバキア、1956年) |
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17世紀 刀を持つ兵士、ボディーガード、レースの服を着る婦人、婦人、男(1983年) |
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民族衣装の女(絵画) |
民族衣装(ボヘミア モラビア) |
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1944年 |
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Pilsenの女性(ボヘミア) |
Slovackoの男(モラビア) |
HANAの女性(モラビア) |
Teshinskoの女性(シレジア) |
■スロバキア共和国、通称スロバキアは、中央ヨーロッパの国。基調となっているのは大陸性気候である。高度が上がるほど雨量が増し、中央北部のタトラ山地では2000mmに達する。、国土の1/3が森林であるほか、ステップ性の草原も残っている。 |
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花を編む少女、春の乙女、木こり(スロバキア、1939-44年) |
カラフルな卵を運ぶ民族衣装の女性、 |
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民族衣装に関する書籍類 |
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ルーマニアの民族衣装 |
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Suceava女性の衣装 |
Suceava男性の衣装 |
Harghita女性の衣装 |
Harghita男性の衣装 |
Gorj女性の衣装 |
地域の民族衣装 35b:Oltenia,40b:Tara Oasului,50b:Transylvania(トランシルヴァニア)55b:,Muntenia,1l:Banat,1.75l:Moldavia(モルダヴィア) ルーマニア、1958年 | ||
Gorj男性の衣装 |
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MuscelとBistrita-Nasaudの男女の民族衣装(ルーマニア、1985年) |
VranceaとVilceaの男女の民族衣装(ルーマニア、1985年) |
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Tirnave男性の衣装(1987年) |
Llfovの女性と男性の衣装(1987年) |
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■ルーマニア(Romania )は、東ヨーロッパに位置する共和制国家。南西にセルビア、西にハンガリー、北にウクライナ、北東にモルドバ、南にブルガリアと国境を接し、東は黒海に面している。首都はブカレスト。 東欧では数少ないロマンス系の言語の内で、最大の話者数を擁するルーマニア語を公用語として採用している国家であり、宗教的には正教会の影響が強い。ルーマニアは小麦の生産に適した天候、土壌に恵まれており、生産高ではトウモロコシが小麦に次ぐ。従って、主食は小麦とトウモロコシが基本となる。小麦はパンに加工される。トウモロコシは挽いて粉にし、煮てから牛乳、バターを混ぜ込み、ママリガにして食べる。イタリアのポレンタに似た料理で、見かけは多少黄色味の強いマッシュポテトに似ている。 |
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ハンガリーの民族衣装 |
(写真集「ハンガリー」にも掲載) | ||
■ハンガリーの衣装は派手で、エプロンと膨らんだスカートが特徴的。たっぷりギャザーを寄せたスカートに、パニエをはいて膨らませる。エプロンとショールをつける。頭のベールは同じ共同体であることを表わす為につけていると聞いた。レースが多いですね。 |
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カザールの女(Kazar地方) |
エルシェクチャナードの女 |
カロチャの女(Kalocsa地方) |
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カランツシャーグの女/カプヴァールの男/デブレツェンの女 |
ホルトバギーの男/クソコリーの女/ドゥナーントゥールの男 |
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ブーヤークの女/アルフェルドの男/メザーケヴェシュドの花嫁 |
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1.70fo:刺繍による帯状装飾のコート「シュツール」を着ている。 |
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ハンバリーの民族衣装 1f:スロヴァキア人、2f:ドイツ人、3f:クロアチア人、4f:ルーマニア人(1981年) |
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ブルガリアの民族衣装 |
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大阪万博 万博のエンブレムとブリガリアの女性(1970年) |
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ブルガリアの民族衣装 |
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各種の民族衣装着た女性(ブルガリア、2005年) |
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■ブルガリア共和国(ブルガリアきょうわこく、Republic of Bulgaria、勃牙利)、通称ブルガリアは、東ヨーロッパの共和制国家である。 バルカン半島に位置し、北にルーマニア、西にセルビア、マケドニア共和国、南にギリシャ、トルコと隣接し、東は黒海に面している。首都はソフィア。住民は、 スラヴ系のブルガリア人が83.9%、トルコ人が9.4%、ロマ人が4.7%。ブルガリアの料理は、周辺のバルカン半島諸国と類似するものが多く、ひき肉料理や煮込み料理、シレネと呼ばれるヤギの乳からつくられるチーズ、ヨーグルトなどが代表的。 |
Risenの民族衣装 |
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Gabrovoの民族衣装 |
Trnskの民族衣装 |
Videnの民族衣装 |
Gocedelchevの民族衣装 |
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ウクライナの伝統的な民族衣装(2003) |
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Harkiv、スムイ、ドネーツ ・・ クウクライナの伝統的な民族衣装 |
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■ウクライナ(Ukraine)は、歴史的・文化的には中央・東ヨーロッパの国々との関係も深い。キエフ大公国が13世紀にモンゴル帝国に滅ぼされた後は独自の国家を持たず、諸侯はリトアニア大公国やポーランド王国に属していた。17世紀から18世紀の間にはウクライナ・コサックの国家が興亡し、その後ロシア帝国の支配下に入った。第一次世界大戦後に独立を宣言するも、ロシア内戦を赤軍が制したことで、ソビエト連邦内の構成国となった。1991年ソ連崩壊に伴い独立した。16世紀以来「ヨーロッパの穀倉」地帯として知られ、19世紀以後産業の中心地帯として大きく発展している。天然資源に恵まれ、鉄鉱石や石炭など資源立地指向の鉄鋼業を中心として重化学工業が発達している。ソ連時代にチェルノブイリ原子力発電所事故が起きたが、現代でも原子力発電は盛んである。ウクライナの国土のほとんどは、肥沃な平原、ステップ(草原)、高原で占められている。ドニエプル川、ドネツ川、ドニエステル川が横切っており、南のブーフ川とともに、黒海、アゾフ海に注ぎ込んでいる。主要民族はウクライナ人で、全人口の約8割を占める。他に少数民族としてロシア人、ベラルーシ人、モルドヴァ人、クリミア・タタール人、ブルガリア人、ハンガリー人、ルーマニア人、ポーランド人、ユダヤ人がいる。 |
ウクライナの着飾った女性 |
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タジク共和国等の伝統的な民族衣装(ソ連、1963年) |
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タジクの民族服/たて縞のカフタンにフェズをかぶり、女性はシャルワールをはいている |
キルギスの民族服/カフタに毛皮帽とブーツ(男)、プリーツスカートに外套またはサラファン(女) |
トルクメンの民族服/毛皮帽のカフタン(男)、タイトなシャルワールにゆるやかなチュニック |
アゼルバイジャンの民族服/カルパック帽に弾入れつきユート(男)、フェズ(トルコ帽)にベールに変り形袖の短上衣(女) |
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ベラルーシの伝統的な民族衣装(2001-5年) |
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ベラルーシの伝統的な民族衣装(2001年) |
ベラルーシの伝統的な民族衣装(2003年) |
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ベラルーシの伝統的な民族衣装(2005年) |
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ベラルーシの民族衣装は、主に亜麻から作られたもので、全体的に白っぽいという特徴があるそうです。 |
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■ベラルーシ共和国(Republic of Belarus)、通称ベラルーシは、東ヨーロッパに位置する共和制国家。東にロシア、南にウクライナ、西にポーランド、北西にリトアニア、ラトビアと国境を接する。首都はミンスク。ソビエト連邦から独立した。16世紀にはこの地は「ベラ(白)ルーシ」と呼ばれていた。17世紀にロシア帝国の支配下に入るとベロルシアと名付けられ、日本語でもこれを訳した白ロシアの名で長らく定着していた(この場合の「ロシア」は「ロシア」のことではなく「ルーシ」の意味)。ベラルーシ料理の特色としては、上流階級を長くポーランド人やリトアニア人が占めていた(リトアニア大公国およびポーランド・リトアニア共和国)ため農民料理が土台となっていること、ジャガイモの多用、食材を粥状にして食べることを好むことが挙げられる。 |
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アルメニアの民族衣装(1998,1999) |
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アララットの民族衣装 |
ヴァスプラカンの民族衣装 |
カリンの民族衣装・親子 |
ザンゲゾールの民族衣装 |
■アルメニア共和国(アルメニアきょうわこく、Republic of Armenia)、通称アルメニアは、西アジア、南カフカスに近接する共和制国家。首都はエレバン。黒海とカスピ海の間にある国で、西にトルコ・北にグルジア・東にアゼルバイジャン・南にアゼルバイジャンの飛び地ナヒチェヴァン自治共和国がある。1991年12月にソビエト連邦の解体により独立した。紀元前6世紀頃には国際的な商業活動を盛んに行っていたと言われ、紀元前1世紀にアルメニア高原を中心に大アルメニア王国を築き繁栄した。 |
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アルメニアの民族衣装(2006年)シャタグの男女の民族衣装 |
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ロシアの伝統的な民族衣装 |
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旧ソ連で1991年に発行された『ソ連の各地の休日の風景』から 民族衣装が多数見れます。 |
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Ascension Day(復活祭、キリスト昇天日)の親子:アルメニア |
新年(NewYear)を祝う女性:アゼルバイジャン |
plugushorul:モルダヴィア |
ivan kupala dayイ(ワン・クパーラ祭)のカップル:Byelorussia |
新年(NewYear)の祝い、人形:タジキスタン |
ざんげ節(shrovetide) にソリで行く家族:ロシア |
春の花・チューリップと女性:ウズベキスタン |
berikaoba(グルジアバグパイプ)吟遊詩人と女性:グルジア |
kys kumai、乗馬:キルギジア |
乗馬、放牧:カザフスタン |
収穫:トルクメニスタン |
新年(NewYear):エストニア |
ivan kupala dayイ(ワン・クパーラ祭)のカップル:ラトヴィア、穏やかな日曜日のご婦人方:リトアニア、クリスマス:ウクライナ |
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※ ivan kupala day(イワン・クパーラ祭)はバプテスマのヨハネの誕生祭(6月24日)で夏のクリスマスとも呼ばれているそうです。伝統的なスラブ民族の祭り。イワン・クパーラで知られているのは、ゴーゴリの戯曲『聖ヨハネ祭の夜の禿山』に基づいて作曲されたムソルグスキー作曲の「禿山の一夜」でしょう。その前夜、禿山に地霊チェルノボグが現れ、手下の魔物や幽霊、精霊達と大騒ぎして、夜明けとともに消え去るとという民話があるといいます。 |
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■ロシア連邦、またはロシアは、モスクワを首都としロシア人が国民の多数を占める大統領制の共和制国家。「ロシア連邦」「ロシア」は双方とも正式名称。世界最大の面積をもつ国土を有する。現在のロシア人は様々な民族の混血によって成立しているのでその起源をひとつに絞ることはできないが、国家や文化、言語の変遷において「ロシア民族」の祖となる人々は、北東ルーシと呼ばれる地域に古くから居住していた。ロシアには現在182の民族が存在しているが、80%以上は東スラブ系民族のロシア人(民族名)である。ロシア人以外にも、ウクライナ人、チェチェン人、イングーシ人、オセット人、カルムィク人、タタール人、バシキール人、チュヴァシ人、トゥヴァ人、サハ人、エヴェンキ人、タイミル人、マリ人、モルドヴィン人、カレリア人、イヌイット、ドイツ人、ユダヤ人、高麗人など多くの非スラヴ系民族がいるが、公用語であるロシア語が民族共和国を含め全域でほぼ完全に通用する。 |
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説明の補足ではフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を利用させていただきました。 | |||
世界の衣装(コスチューム・ファッション)・民族衣装の切手 東ヨーロッパ編 |
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