世界の代表的な家畜哺乳類(牛・豚・猪)の切手
世界の非常に馴染みの深い家畜動物(牛・豚)と猪(いのしし、イノシシ)の切手です。ウシ(牛、 Cattle)は、哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ウシ亜科の動物。野生のオーロックス(絶滅)をもとにして、新石器時代に西アジアで家畜化されたと考えられる。スペインの闘牛士の切手も入れています。ブタ(豚、学名 Sus scrofa domesticus、英名 pig)は、哺乳網ウシ目(偶蹄目)イノシシ科の動物で、イノシシ(Sus scrofa)を家畜化したものである。ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギといった家畜は原種が絶滅、またはかなり減少してしまっているが、ブタは、原種であるイノシシが絶滅せず生息数も多いまま現存しているという点が特徴的である。免疫力が強く、抵抗性だけでなく環境への適応性にも富んでいるため飼育は容易です。いずれも、誰もが知っている家畜です。同じ家畜の中でも鶏は鳥の切手に入れています。この2種類も馬と同様で飼ってみると非常に人懐こい動物です。チベット高原に生息するヤク(偶蹄目、ウシ科)やも入れました。バッファロー (buffalo)はウシ族の動物でアジアスイギュウ(水牛、本来の意味)、アメリカバイソン(北米での主な用法)を示しています。ウシの切手は映画「シャレード」でも、スパイが隠匿した莫大な資金が3枚の切手に変わっていたとの話で有名です。アジアの野生牛は絶滅の危機に瀕しています。すでに絶滅した「原牛(げんぎゅう)」と呼ばれる「オーロックス」がモンゴルから。ジャコウウシはヤギですが収録。 "家畜", "イノシシ"のニュースを掲載中。
哺乳類(海洋生物除く)の切手の索引 [ 哺乳類・爬虫類・両生類・節足動物トップ |犬|家畜(牛・豚・いのしし)|馬・シマウマ・ロバ| |
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牛(ウシ) |
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■ウシ族 (Bovini) は、ウシ科ウシ亜科の1グループ。外見はウシに似ている。つまり、大型(大型動物であるウシ科の中でも特に大型)で、太い体躯を持つ。ウシ、アジアスイギュウ、ヤク、ガウル、バンテンは家畜化されており、経済的に重要である。また、アメリカバイソンもかつてはアメリカンインディアンにとって、半家畜および狩猟の対象として経済的に重要だった。バッファロー (buffalo) は、本来はアジアスイギュウのことである。しかし、他にもウシ族のさまざまな種がバッファローと呼ばれ、特にアメリカ合衆国ではアメリカバイソンのことが多い。スイギュウ(水牛)は、ウシ族のうち水辺を好むもの、特に、アジアスイギュウ属とアフリカスイギュウ属をさす。ただし、buffaloが水牛と訳されることがあるため、まれに、特に水辺を好むわけではないアメリカバイソンなどをさしていることもある。 バッファローは相当曖昧な言葉ですが、ウシ族の動物。アジアスイギュウ(本来の意味)、アメリカバイソン(北米での主な用法)などを指します。 |
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野生牛・バンテン(Bos javanicus)、ベトナム、1988年 |
危急種・ガウル(ベトナム、1988年) |
危急種・タイの野生牛・コープレイ(1973年) |
アジア水牛(bubalus bubalus、 |
タイの野生牛・バンテン(Bos javanicus、1976年) |
危急種・ガウル(タイ、1975年) |
カンボジアの野生牛 |
インドの牛(水牛の様です) |
■ガウル:英名:GAUR,分類:偶蹄 目、ウシ科 分布:インド,ビルマ,マレ−半島 形態:牛の仲間では世界最大で,体長3m,体高2.2m,体重1,000kgにも達する。メスはオスより一周り小さい。角は雌雄いずれにもあり,上方に曲がり長さ70cm以上になる。体毛は暗褐色で,オスは黒色に近い。前後の足の先端は白色である。肩から背の隆起がよく発達しているのが特徴である。VU(危急種) |
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沖縄・闘牛の切手 |
ブータンの牛(立体切手) |
ベルギー領コンゴの水牛 |
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中国の牛 |
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上段:黄牛、水牛、ヤク |
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オーロックス |
バッファロー(アメリカ、1970年) |
牛とヤギ(ニュージーランド,1956年) |
ヌー、ウシカモシカ |
■オーロックス(aurochs、Bos primigenius)は偶蹄目ウシ科に属するウシの一種で、 更新世中期、(30万年ほど前)ユーラシア北部に出現した後、ヨーロッパを中心としてアフリカ北部からユーラシア大陸各地に広く分布していたが、17世紀初頭に絶滅した。「原牛(げんぎゅう)」と呼ばれる、現在のヨーロッパ系統の家畜のウシの先祖に当たる種で、1万5千年前のラスコー洞窟の壁画にその姿が残っている。体格は体長250〜310cm、体高140〜185cm、体重600〜1000kg。体色はオスが黒褐色または黒色、メスは褐色。角は大きく滑らかで、長さは80cmほどとされる。 |
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スペインの闘牛と闘牛士(1960年) スペイン闘牛では、「マタドール」と呼ばれる闘牛士が活躍する |
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■闘牛:牛と闘牛士が戦う競技は、スペインやポルトガル、フランス、ラテンアメリカなどで行われており、特にスペインでは闘牛は国技とされ、盛んである。ここにあげた闘牛の切手はスペインにて1960年に発行されたもので全揃いです。闘牛士は「勢子」と呼ばれる。スペイン闘牛では、「マタドール」と呼ばれる闘牛士が活躍するが、マタドールは正闘牛士であり、 |
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闘牛士全体の1割しかいない。残りの9割は准闘牛士で、まともに活躍できるのはさらにその1割しかいない。 |
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コスタリカの牛 |
ベトナムの水牛 |
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■闘牛は、牛と牛、または牛と闘牛士、牛と犬が戦う競技。牛と牛が戦う競技は、特に牛相撲、牛突き、牛の角突きなどと呼ばれ日本でも各所(岩手県久慈市、新潟県二十村郷(長岡市、小千谷市など)、島根県隠岐島、愛媛県宇和島市、鹿児島県徳之島、沖縄県うるま市など)で行われています。 |
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ベトナムの牛相撲(1999年) |
ラオスの闘牛・牛相撲 |
ネパールの牛 |
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ヤク(Yak,モンゴル、1958年) |
ヤク |
■ヤク(学名:Bos grunniens)はチベット高原に生息するウシ科ウシ属の動物。体長2.9m、体重500kg程度。高地に適応しており、体表は蹄の辺りまで達する黒く長い毛に覆われている。換毛はしないため暑さには弱い。肩がコブ状に盛り上がっている。オス、メス共に長い角をもち、長さは1mに。 |
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(Yak、Bos grunniens、 |
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■乳牛(にゅうぎゅう)あるいは乳用牛(にゅうようぎゅう)とは、家畜化された牛のうちで、特に乳の出る量が多くなるように品種改良された牛のこと。日本ではホルスタインがよく知られている。品種としては、ホルスタイン種、ガンジー種 、ジャージー種 、エアシャー種 、ブラウンスイス種 があります。 |
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ベトナム・水牛 |
中国・チベットの牛(1952年) |
アフガニスタン(1985年) |
レバノンの乳牛 ホルスタイン種 |
放牧中の牛・農民の日 |
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シリアのトラクターと乳牛 |
バイソン(フランス、1974年) |
アルタミラ洞窟のバイソン(2種) |
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ベトナムのバッファロー |
バッファロー(アンゴラ,1953年) |
アメリカの牛・ |
フランスの世界遺産ラスコー洞窟の切手です。旧石器時代末期に描かれた牛の壁画です。 |
食用牛 |
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ウシ(スウェーデン、1995年) |
山牛(スウェーデン、1994年) |
八ヶ岳中信高原・赤岳 |
ジャコウウシ |
乳牛(ホルスタイン)と牧場 |
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■ジャコウウシ(麝香牛、Ovibos moschatus)は、動物界脊索動物門哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ジャコウウシ属に分類されるヤギ。カナダ北部、デンマーク(グリーンランド)に自然分布。体長170-230cm。肩高110-150cm。体重200-400kg。メスよりもオスの方が大型になる。全身は黒や灰色、褐色の長い毛で覆われ、厳しい寒さにも耐えられる。繁殖期にあたる7-9月になると眼下腺から匂いのある分泌液を出す。 |
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バイソン(カナダ、1981年) |
タンザニアの乳牛(1991年) |
バッファロー(北ボルネオ) |
ハイランド牛(イギリス、1984年) |
乳牛(Cow、ポーランド) |
牛(cattle、ポーランド) |
伊賀牛 |
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伊賀牛(いがぎゅう)は、三重県の伊賀地方で育てられている食用の牛で、三重県の特産物の1つ。黒毛和種であり、但馬牛の種雄を使って生まれた牝牛かつ処女牛に限った宮崎県産の素牛を肥育している。 |
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アフリカスイギュウ |
水牛の親子(アルバニア) |
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■アフリカスイギュウ(阿弗利加水牛、Syncerus caffer)は、動物界脊索動物門哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科アフリカスイギュウ属に分類されるウシ。体長200-300cm。肩高140-180cm。体重オス600-900kg。メス400-600kg。全身は黒や褐色の粗い毛に覆われている。食性は植物食で、草、木の葉などを食べる。 |
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雄牛(Bull、ルーマニア,1962年) |
雌牛・乳牛(Cow、ルーマニア) |
食糧増産(オーストラリア) |
ホルスタイン、オランダ原産 |
ジャージー牛、 |
シャロレー牛、フランス原産、 |
クレオール牛、混血種 |
スイス・ブラウン種 |
■ジャージー牛−イギリス原産、褐毛色。象げ色の風味の濃い牛乳が採れるので有名ですが、 実は乳・肉両用種です。 |
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△TOP | |||
豚(ブタ、Sus scrofa domesticus)・猪(イノシシ、Sus scrofa) |
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■ブタは、原種であるイノシシが絶滅せず生息数も多いまま現存しているという点が特徴的である。免疫力が強く、抵抗性だけでなく環境への適応性にも富んでいるため飼育は容易です。イノシシの家畜化は8,000年以上前からユーラシア大陸の東西で行われ、各地で独立に家畜の豚が誕生したと考えられている。今はイスラム圏となった古代オリエントや古代エジプトでも豚を食用としていた。東アジアでも中国の新石器時代から豚は家畜化されていた。主な品種(breeds)に大ヨークシャー種、高座豚に代表される中ヨークシャー種、ランドレース種、デュロック種、黒豚に代表されるバークシャー種、ハンプシャー種などがある。 |
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中国の養豚(ブタ)の予防接種 |
養豚(ブタ)の健康 |
養豚(ブタ) |
仏領ソマリア・イノシシ |
養豚(ブタ)の親子 |
養豚(ブタ)の食事 |
イノシシ(ブータン) |
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プリズムの様な立体画像 |
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イノシシ(カンボジア) |
イボイノシシ |
■イノシシ(猪、豬、Sus scrofa)は、ウシ目(偶蹄目)・イノシシ科に分類される動物。十二支のひとつ(「亥」)に数えられる動物の一つであり、犬と同じくらい鼻が非常に敏感で神経質な動物である。 |
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デンマークの養豚業(1987年) |
カワイノシシ(River fog) |
アフガニスタンのイノシシ |
クリボウ(ハンガリー,1976年) |
ベーコン工場100年記念 |
スペイン領 Rio Muni,1967年 |
クリボウはイノシシの子供です。 |
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■世界の養豚:養豚(ようとん) とは、家畜として豚を飼育すること。最も古い骨は現在の中国南部から見つかった紀元前8000年ごろのものである。ついでメソポタミアの紀元前4000年、エジプトの紀元前3000年ごろの骨が古い。ヨーロッパの養豚の歴史は古く、イギリス諸島においても紀元前4000年の骨が見つかっている。インド東部、東南アジア、中央アジア南部にも養豚が広がった。FAOの統計資料によると、2002年の全世界における豚肉(ポーク)の生産量は9419万トンであり、頭数と同様、中国が半数を占める。中国
4460万トン (47.4%) 、アメリカ 894万トン (9.5%) 、ドイツ 412万トン (4.4%) 、スペイン 299万トン (3.2%)
、フランス 235万トン (2.5%) 。ついで、ブラジル、カナダ、デンマーク、ポーランド、ベトナムである。 また養豚の飼料は、現代日本の養豚では輸入穀物を主体とした飼料を用いているが、古代以来、伝統的には養豚に用いられる飼料は、東アジアでは人糞、ヨーロッパではドングリが主体であり、これに残飯が補助的に用いられた。西アジアではその後イスラム教の広まりによってほとんどの地域で養豚が廃絶したため、伝統的な飼料体系がいかなるものであったかは不明な点が多い。 |
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イノシシ(Sus scrofa、 |
野生のイノシシ(アルバニア、1962年)学名:Boar |
ジャイアント・フォレスト・フォグ(野生豚、ウガンダ、1992年) |
イボイノシシ(warthog、 |
イノシシ |
エチオペア・イボイノシシ |
豚(ブタ、pig)の親子 |
野生のイノシシ(ソ連) |
■イボイノシシ P. aethiopicus - サハラ砂漠以南のアフリカに広く分布。主にサバンナに生息。 Warthog |
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雄のイノシシ(Boar、ルーマニア) |
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■最近話題のイベリコ豚(Cerdo Iberico): 2003年2月に輸入解禁されたスペインの高級豚。トロけるような甘味がある脂肪分と、旨味の濃い赤みが特徴。 60%近い脂肪含有量があり、オレイン酸を多く含むため、同じくオレイン酸を多く含むオリーブオイルにちなんで、足のあるオリーブオイルとも呼ばれる。 良質なイベリコ豚は、ドングリを食べさせて育てる。高級生ハム、ハモン・イベリコの材料となる。 |
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森一鳳・眠る猪 |
森一鳳・野を駆ける猪 |
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世界の代表的な家畜哺乳類(牛・豚・猪)の切手 |
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