鳥類の切手|猛禽類(ワシ、タカ、隼・トビ等)やコンドル
鳥類の中でも捕食する猛禽類(ワシ、タカ、隼、鳶等)の切手です。 鷲(わし)とは、タカ目タカ科に属する鳥のうち、オオワシ、オジロワシ、イヌワシ、ハクトウワシなど、比較的大き目のものを指す通称である。 タカ科にて、比較的大きいものをワシ、小さめのものをタカ(鷹)と呼ぶが、明確な区別はなく、慣習に従って呼び分けているに過ぎない。 鷲の尾羽は矢羽根として最高のものとされる。陸奥国の名産として朝廷や伊勢神宮の遷宮の折などに鷲の尾羽を献上したという記録が残っている。 猛禽類(もうきんるい)は、鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食(または死食)する習性のある鳥類の総称。 獲物を捕まえるための鋭い爪、掴む力が強い趾(あしゆび)、鉤型に曲がったくちばしを持つことが共通の特徴である。 ワシ、タカ、コンドル、フクロウなどが代表的である。 リンネは狩りをする鳥を単一の目(Accipitres)にまとめ、Vultur(コンドル、ハゲワシ)、Falco(ワシ、タカ、ハヤブサなど)、Strix(フクロウ)、Lanius(モズ)の4属を含めている。コンドルは猛禽類に入れるかどうかですが、コウノトリ目でありますが動物の死体を漁って食物としている事で入れました。 フクロウとミミズクの違いは学問的にもはっきりしておらず、頭部の上方に突き出た耳のように見えるものを羽角(うかく)というが、羽角のない種をフクロウ、羽角のある種をミミズクと呼んでいる。"猛禽類", "ワシ", "ハヤブサ", "フクロウ"のニュース掲載中。 参考頁:玉川大学・教育博物館・鳥類図鑑。
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ワシ・タカ・ハヤブサ・トビ等の猛禽類 |
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■猛禽類(もうきんるい)は、鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食(または死食)する習性のある鳥類の総称で、ワシ、タカ、コンドル、フクロウなどが代表的である。これらの猛禽類はリンネ前後の時代(17〜18世紀)には鷲類・鷹類・隼類及び梟類に分類された。ちなみにリンネは狩りをする鳥を単一の目(Accipitres)にまとめ、Vultur(コンドル、ハゲワシ)、Falco(ワシ、タカ、ハヤブサなど)、Strix(フクロウ)、Lanius(モズ)の4属を含めている。このうち前2者のワシタカ類を昼行性猛禽類、フクロウ類を夜行性猛禽類とも呼び、現在モズは普通は猛禽類には含めない。 |
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ワシ・タカ・ハヤブサ |
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オジロワシ(Haliaeetus albicilla、スウェーデン) |
特別天然記念物・カムリワシ |
ヒゲワシ(髭鷲、Lammergeier、 |
ダルマワシ(達磨鷲、:Terathopius ecaudatus、Bateleur Eagle) |
レッドリスト掲載 |
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■ダルマワシ(達磨鷲、学名:Terathopius ecaudatus)は、タカ目タカ科に分類される鳥。本種のみでダルマワシ属を形成する。赤い嘴が目立つ美しいワシである。生息地は、アフリカのサハラ砂漠以南の、サバンナや低木地、開けた森林
です。切手は実際とは少し違っているようです。顔が赤いのではなく嘴が赤い。 |
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オジロワシ(日本、1993年) |
イヌワシ |
ハクトウワシ(Haliaeetus leucocephalus 、ロシア) |
オオワシ 天然記念物 |
Aquila chrysaetos |
Haliaeetus leucocephalus |
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モンゴルの鷲(1988年)・オジロワシ Haliaeetus albicilla の色々な生態 |
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■オジロワシ (尾白鷲、学名:Haliaeetus albicilla)は、タカ目タカ科に属する鳥。体長約80p。翼を広げると2mにも達する、大型のワシである。淡褐色の体に、白く短い尾羽、黄色いくちばしを持つ。 |
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アゼルバイジャンの猛禽類(1994年) |
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オジロワシ(Haliaeetus albicilla) |
カタジロワシ(Aquila heliaca) |
ソウゲンワシ |
ヒゲワシ |
■ヒゲワシ(髭鷲、Gypaetus barbatus)は、鳥綱タカ目タカ科ヒゲワシ属に分類される鳥。全長115cm。翼を広げると時には3m近くになる。喉部から、髭のようにふさふさとした黒い羽毛が生えている。 |
スウェーデンの鳥(オジロワシ) |
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シロエリハゲワシ(Griffon Vulture Gyps fulvus、モンゴル) |
ヒゲワシ(Bearded Laemmergeyer、Gypaetus barbatus、モンゴル) |
クロハゲワシ(Black Vulture Aegypius monachus、モンゴル) |
イヌワシ(Golden Eagle、Aquila chrysaetos、モンゴル) |
ハクトウワシ |
■ハクトウワシ(白頭鷲、学名:Haliaeetus leucocephalus、英:Bald eagle)は、タカ目タカ科に属する鳥類。アメリカ合衆国の国鳥。 |
フィッシュイーグル(Fish Eagle) |
イヌワシ(狗鷲/犬鷲、Golden Eagle、Aquila chrysaetos) |
ヒゲワシ(髭鷲、Lammergeier、 |
カタジロワシ(肩白鷲、Imperial Eagle、ハンガリー) |
イヌワシ(Golden Eagle、Aquila chrysaetos、ベルリン) |
アフリカソウゲンワシ(Tawny Eagle、学名:Aquila rapax ) |
(学名:Gypaetus barbatus) |
(学名:Aquila heliaca) |
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■オオタカ(大鷹、Accipiter gentilis)は、タカ目タカ科に属する中型の種。 日本における鷹類の代表的な種である。雄の全長約50cm、雌の全長約60cm、翼開長約100〜130cm。日本の亜種は白い眉斑と黒い眼帯が特徴。平地から山岳地帯にまで生息している。飛翔能力が高く、中小型の鳥類(ハト・カモ等)や小型哺乳類(ネズミ・ウサギ等)を空中あるいは地上で捕らえる里山の猛禽類。 |
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オオタカ(Goshawk、Accipiter gentilis、ベルリン) |
アフリカソウゲンワシ(Tawny Eagle、学名:Aquila rapax ) |
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■ミサゴ(鶚、雎鳩、学名:Pandion haliaetus)は、鳥綱タカ目ミサゴ科ミサゴ属に分類される鳥。ミサゴ属に属するのは本種のみである。俳句などの文学上は冬の季語。全長54-64cm。雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に達する太い黒褐色の線が走る。後頭部に小さな冠羽がある。嘴は黒く、脚は青灰色。日本において、ミサゴは魚を捕るタカとして古来より知られ、『日本書紀』では覚賀鳥と記されているほか、『太平記』、『看聞日記』、『古今著聞集』など、様々な文献で記述が確認できる。食性は肉食性で主に魚類を食べるが、爬虫類、鳥類、貝類を食べることもある。 |
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ミサゴ(鶚、Osprey、Pandion haliaetus、ハンガリー) |
ミサゴ(鶚、Osprey、Pandion haliaetus、タカ科、モンゴル) |
ノスリ(Buzzard、学名:Buteo buteo、タカ科、ソ連、1965年) |
アカトビ(Red kite,学名:Milvus milvus、タカ科) |
■日本において、ミサゴは魚を捕る鷹として古来より知られ、『日本書紀』では覚賀鳥と記されている。『太平記』、『看聞日記』、『古今著聞集』など、様々な文献で記述。 |
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■ノスリ(Buteo buteo)は、動物界脊索動物門鳥綱タカ目タカ科ノスリ属に分類される鳥類の一種。夏季はアフリカ大陸やユーラシア大陸の亜寒帯や温帯域で繁殖し、冬季は熱帯や温帯へ渡り越冬する。全長50-60cm。翼開長100-140cm。体重500-1300g。オスよりもメスの方が大型になる。背面は褐色、腹面は淡褐色の羽毛に覆われる。喉の羽毛は黒い。虹彩は褐色。 |
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ハヤブサ(隼、学名:Peregrine Falcon、ギリシャ) |
オジロワシ (White-tailed Sea Eagle、ギリシャ、1979年) |
ハヤブサ(隼、学名:Peregrine Falcon、スイス) |
ハヤブサ(隼、学名:Peregrine Falcon、ベルリン) |
■ハヤブサ(隼、Falco peregrinus)は、非常に飛翔速度が速く、降下時の最高速度は時速200km、時には時速300kmに達することもある。急降下速度は現生鳥類最速とされ、そのスピードを生かした狩りをする。シマハヤブサ (F. p. furuitii)は日本固有亜種, 絶滅危惧IA類。 |
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ハヤブサ(隼、学名:Peregrine Falcon) |
チョウゲンボウ(長元坊、Kestrel、学名:Falco tinnunculus ) |
シロハヤブサ(白隼、gyrfalcon、学名:Falco rusticolus) |
ハヤブサ(隼、学名:Peregrine Falcon、スウェーデン、1973年) |
オジロワシ (White-tailed Sea Eagle、スウェーデン) |
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チョウゲンボウ(長元坊、Kestrel、学名:Falco tinnunculus )の飛翔の姿 イギリス、2003年 |
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■チョウゲンボウ(長元坊、学名:Falco tinnunculus、英名:Common Kestrel)は、タカ目ハヤブサ科に分類される鳥類の一種。小型のハヤブサ類。別名馬糞鷹(まぐそだか)。 全長30-35 cm。翼を広げると70 〜80 cmになる。体重は雄が150 g、雌が190 g程度である。雌の方が大型である。羽毛は赤褐色で黒斑がある。雄の頭と尾は青灰色。雌は褐色で翼の先が尖っている。齧歯類や小型の鳥類、昆虫、ミミズ、カエルなどを捕食する。素早く羽ばたいて、体を斜めにしながらホバリングを行った後に急降下して地上で獲物を捕らえることが多いのが特徴。 |
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シマハヤブサ(日本) |
タイタハヤブサ |
チゴハヤブサ(Hobby falcon、Falco subbuteo) |
チョウゲンボウ(長元坊、Kestrel、Falco Tinnunculus) |
(学名:Falco fasciinucha) |
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■ヒメチョウゲンボウ(姫長元坊、Lesser kestrel、Falco naumanni)のつがい(ポーランド、1975年) 雄は頭部が青灰色 ■ニシアカアシチョウゲンボウ(西赤足長元坊、Red-footed Falcon、Falco rufipes、ハヤブサ科)のつがい 雄は青みを帯びた黒色で、脚が赤い、雌は背中が黒灰色、頭部と腹部が黄褐色 |
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イヌワシ(Aquila chrysaetos、インド、1992年) |
シロハヤブサ |
シロハラツミ(ハイタカ族、Accipiter brachyurus, w:New Britain Sparrowhawk,パプアニューギニア、固有種) |
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中国の猛禽類(1987年) |
以下の4点はクリックで拡大 |
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トビ(鳶、学名:Milvus migrans) |
オオノスリ |
オオワシ |
クロハゲワシ |
ヒゲワシ |
イヌワシ(Aquila chrysaetos 、ルーマニア) |
アメリカチョウゲンボウ(USA、1991,95年/Falco sparverius) |
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■アメリカチョウゲンボウ(Falco sparverius)は、全長28cm。頭頂部の羽毛は赤く、その周囲の羽毛は灰色。眼や嘴の周囲の羽毛は白く、2対の黒い斑紋がある。背面の羽毛は尾羽の羽毛は赤褐色。尾羽の後部の羽毛は黒く、さらに先端部の羽毛は白い。オスの翼は青味がかった灰色、メスの翼は褐色の羽毛で覆われる。 |
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クマタカ(台湾、1998年) 台湾の猛禽類 |
カンムリワシ(台湾、1998年) |
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トビ(台湾、1998年) |
カザノワシ(台湾、1998年) |
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■ハルパゴルニスワシ (Harpagornis Eagle, Harpagornis moorei ) は、かつてニュージーランドの南島に生息していた大型のワシである。ハースト・イーグル
(Haast's Eagle) という名でも知られる。 翼を広げた際の長さが3mにもなるという史上最大のワシであった。しかし餌となるモア(モア(英語:Moa)は、ニュージーランドにかつて生息していた、ダチョウ目モア科に属する大型の走鳥類の総称。現在ではすべてが絶滅した。恐鳥とも言う。)が絶滅したため、この鳥も絶滅した。モアは約1000年前のマオリ族のニュージーランドへの上陸後、生息地の森林の減少や乱獲により急速に生息数が減少。 |
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猛禽類に関する書籍の紹介 |
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雪村・松鷹図 |
■雪村(せっそん、永正元年(1504年)? - 天正17年(1589年)頃)は、室町時代後期の、水墨美術家。戦国時代を生きた絵師で僧侶。雪村周継とも称す。常陸国部垂(茨城県常陸大宮市)に佐竹氏の一族として生まれる。名前から分かるように、雪村自身、雪舟を強く意識し尊敬していたようだが、画風に影響を受けなかった。関東の水墨画のなかでも極めて独自性が高い画風を確立した。後の尾形光琳は雪村を好み、模写を幾つも試みている。 |
雪村周継・「松鷹図」(部分) |
ニューギニアオウギワシ |
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■ニューギニアオウギワシ(Kapul Eagle):パプアオウギワシ. グ学名 Harpyopsis novae-guineae 現学名 Harpyopsis novaeguineae グ英名 New-Guinea Harpy-Eagle 現英名 New Guinea Eagle 体 長 75cm〜90cm. ニューギニア及びパプア諸島。 |
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コンドル |
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■コンドル (学名:Vultur gryphus)は、タカ目コンドル科に分類される鳥類。南アメリカ大陸アンデス山脈に生息する。 南米コンドル とも呼ばれる。古くからコンドルの仲間は真の猛禽類であるタカ目なのではなく、コウノトリに近縁なのではないかという指摘はされてきたが、全体的にあまりにも猛禽類的な形態をしているため、定説の地位は獲得できなかった。20世紀末になって遺伝子解析によってやはりコウノトリに近縁なタクソンであることが確認され、古い比較解剖学的研究でコウノトリとの縁の近さを指摘した研究があったことが再評価されるようになったのである。 |
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コンドル(condor、学名:Voltur gryphus、ベトナム、1985年) |
コンドル(アルメニア、2007年) |
コンドル(アイスランド、1987年) |
コンドル(アメリカ、1971年) |
■コンドルの大きさは、クチバシから尾の先までがおよそ1.2m、両翼の端から端の長さがおよそ3mで、10kg以上になる。翼長ではもっと大きい鳥もあるが、翼の幅(前の縁から後ろの縁までの長さ)が極端に大きく、翼の面積がたいへん広くなっている。これは上昇気流に乗って空高く舞い上がるのに適している。また、コンドルの衛生を保つ適応として、頭と首には羽毛が生えていない。これは大型動物の死体に頭を突っ込んで餌をとると、自己消化や腐敗で発生する浸出液や血液などが頭部や首に付着し、羽毛があるとこの液が羽毛に大量に染み込み、皮膚上に蓄積されて不衛生になるのを避けるためである。特に北米のカリフォルニアコンドルは絶滅が危惧されている。 |
鳥類の切手|猛禽類(ワシ、タカ、隼・トビ等)やコンドル |
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