Kunioの世界の切手紹介と海外写真集

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世界の年賀切手(日本編)

 最近ではメールが流行っていますが、世界(特にアジア・日本)の正月には欠かせない年賀切手。 世界で最初に年賀切手を発行したのは南米のパラグアイで1931年に1932年用年賀切手として発行されていた。 次に発行したのは日本である。十二支というのはもともと年を数えるために作られた中国の数詞です。干支の名前は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類です。その後時間や月も同じように十二支で数えるようになりました。ですから、十二支は12進法の数字を数えるためにあるのです。また日本でも沖縄が琉球と呼ばれていた頃の年賀は紅型(沖縄を代表する伝統的な染織技法の一つ)で十二支の生き物を構成されたものが多いです。 新年を寿ぐ習慣は古くからありますが、郵便による年賀状の交換は、今日では欠かすことのできない迎春の恒例風習となっています。 日本最初の年賀切手は、昭和11年(1936)の年賀用として昭和10年に発行された富士山です。 その後、一時の中断がありましたが、昭和23年(昭和24年用)から毎年発行しています。表中の年は発行年ではなく年用の意味。 満州でも1937年に年賀切手が発行された。 尚、「干支別性格」はコチラを転載させていただきました。海外ではウサギ年をネコ年にしている国も少なくないです。


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 日本の年賀切手 干支の名前は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類

■年賀切手は年賀状のやり取りをする郵便物に貼るために発行されるもので、日本のほか韓国、中国、台湾にも似た風習がある国で発行されている。また近年では日本や中国などにおける正月の習慣のないアメリカ合衆国においても中国系市民向けに発行されることもある。確かにアメリカ合衆国やカナダも中国系や日系人が多いからですね。同様なものにキリスト教文化圏で使用されるクリスマス・カードを発送するのに用いられるクリスマス切手がある。また、干支はすでに商(殷)代に現れており、殷墟出土の亀甲獣骨からたくさんの干支が日付をあらわすために用いられている。もともと干支は、六十進法による紀日・番号・数字であった。殷代ではこれを「十日十二辰」と呼称していたようである。

年賀

最初の年賀 渡辺崋山の富嶽
の図(1936年用、富士山)

年賀
(1937年用、二見浦、夫婦岩)

年賀 注連飾り
(1938年用、しめ飾り)

年賀・双喜の文字
(満州、1937年)

子(1936年、富士山) 年賀 (1937年用、二見浦、夫婦岩) 年賀 (1938年用、しめ飾り) 年賀 年賀・双喜の文字(満州、1937年)

 子(ネズミ)歳

子(1960年、矢数、琉球)

子(1960年、米食いねずみ)

子(1972年、紅型、琉球)

子(1960年、米食いねずみ) ねずみ 琉球 紅型 年賀

子(1972年、宝船)

子(1984年、小槌乗りねずみ)

「干支別性格」:子歳(ね・ねずみ) 人当たりはやわらかく、細かいことにまで気が付くデリケートな性格です。
家系の衰えを守り立てる宿命を持ち、努力すれば必ず人の上に立って活躍できる人です。几帳面で用心深いとも言える消極さは、生活に対する防衛意識のなせる技です。無駄遣いせずこつこつお金を貯めますが、使い方は下手で、生きたお金の使い方を知りません。直観力に優れているのでひとつのことに集中すると成功しますが、集中することは苦手です。中年までは苦労しがちですが、苦労に対する忍耐力を持ち、悲観的にはなりません。

子(1972年、宝船) 子(1984年、小槌乗りねずみ)

奈良井土鈴 「福徳十二支土鈴・ねずみ」 2008年

甲府土鈴「十二支招福土鈴・子」

奈良井土鈴「福徳十二支土鈴・ねずみ」は、ねずみがちゃんちゃんこを着ている土鈴で、長野県塩尻市奈良井で制作されている玩具です。

甲府土鈴「十二支招福土鈴・子」は、山梨県甲府市で制作されている土鈴で、温かみのある作風が特徴の玩具です。

奈良井土鈴「福徳十二支土鈴・ねずみ」 甲府土鈴「十二支招福土鈴・子」

 丑(ウシ)歳

丑(1949年、羽根つき)

丑(1961年、闘牛、琉球)

「色絵土器皿(梅)」
(1973年)

丑(1985年、竹州牛)

丑(1949年、羽根つき) 「色絵土器皿(梅)」(1973年) 丑(1985年、竹州牛) 年賀

「干支別性格」:丑歳(うし) 職人気質といわれるような頑固で無骨な性格です。
内面には強い剛気や神経質な面を秘めていますが、自己表現が下手なため一見温厚でのんびりした内気な性格に見られます。正直者で責任感が強く辛抱強いのですが、強情で気難しく無骨で付き合いが悪い面があります。他人の気持ちを量る能力が乏しいため、家族や友人たちから憎まれることすらあります。好き嫌いがはっきりしていることは、長所でもあり短所でもあります。

佐世保市の民芸品「願かけ牛」は、室町時代の言い伝えに由来する陶器製の縁起物で、佐世保市の郷土玩具として知られています。大願成就の「赤牛」。

「三次人形」は、広島県三次市で作られている工芸品で、天神、女物、武者物などの種類があります。天神の乗った2種類の牛をデザインしています。

長崎県・佐世保市の民芸品
「願かけ牛」 2009

広島県三次市の工芸品、
三次人形 「寝牛乗り天神」

長崎県の民芸品「願かけ牛」 広島県三次市の工芸品、三次人形 「寝牛乗り天神」

 寅(トラ)歳

寅(1950年、丸山応挙)

寅(1962年、朝日と海鳥、琉球)

寅(1962年、張り子のトラ)

寅(1950年) 寅(1962年、朝日と海鳥、琉球) 寅(1962年、張り子のトラ) 年賀

寅(1974年、梅竹透釣燈籠)
室町時代. 重要文化財 年賀

寅(1986年、神農の虎)

寅(2010年、
静岡張子「首振りの虎」)

寅(2010年、加賀魔除虎)

寅(1974年、梅竹透釣燈籠) 寅(1986年、神農の虎) 年賀 寅(2012年、静岡張子「首振りの虎」) 寅(2012年、加賀魔除虎)

寅(2010年、
静岡張子「首振りの虎」)

寅(2010年、石川県・金沢市
加賀魔除虎)

「首振りの虎」は、静岡県静岡市で作られており、東海道の張子の虎として昔から有名な郷土玩具です。虎の猛々しさはなく、可愛らしく短い足で大きな首を振るユーモラスな姿をしています。
加賀国(現在の石川県南部)で古くから作られている郷土玩具です。お節句に飾り、虎の威をもって悪魔を追い払い勇武を念じる縁起物とされています。また、丸みを帯びて、愛嬌たっぷりに首を振る虎の姿は福を招くものとしても愛玩されています。

「干支別性格」:寅歳(とら) 親分肌のワンマンな性格です。
独立心が旺盛で、決して徒党を組んだりせず、単独で行動することが多いです。勇気と冒険心が強く、新しいことにも積極的にチャレンジし、意志が強固で言い出したら後には引きません。子分にあたる人には親切で慈悲深く、頼まれると断れず一生懸命やり遂げます。一方負けず嫌いで、思い通りにならなければ力ずくでも押さえかかろうとします。目上の者にも臆することなく自己主張をするので、敵は多く人を脅かすこともあります。

 兎(ウサギ)歳

兎(1951年)

兎(1963年、のごみ人形)

兎(1963年、紅型、琉球)

兎 ウサギ

兎(1975年、
桂離宮水仙の釘隠)

兎(1987年、
めおとうさぎのもちつき)

★「干支別性格」:卯歳(う・うさぎ) 温厚で愛嬌があり、柔和な性格です。
争い事はもっとも苦手で、時々の事情にすんなりと乗っていく柔軟で従順な対応をします。野心や大望を持たないため、目上の者から引き立てられ可愛がられます。人の出入りを好み、よくご馳走するので誰からも好感をもたれます。浮気で多産系なので、異性関係には注意が必要です。自分にも他人にも甘く諦めはよいので人気はありますが、何事もやりっ放しの面があります。

兎(1975年、桂離宮水仙の釘隠) 年賀 兎(1987年、めおとうさぎのもちつき)

佐原張り子・餅つきうさぎ
1999年

山形張り子・玉乗兎
1999年

西会津張り子「首振り招福卯」
(2011年、福島県耶麻郡)

稲畑人形「子兎土鈴」
(2011年 兵庫県丹波市)

佐原張り子・餅つきうさぎ 山形張り子・玉乗兎 西会津張り子「首振り招福卯」(福島県耶麻郡) 稲畑人形「子兎土鈴」(兵庫県丹波市)

佐原張り子・餅つきうさぎについて :  明治時代末期に始まった佐原張り子は、昔ながらの手張りにより作られており、切手の意匠の餅つきうさぎの他にも、だるま、亀車、カニ車、張り子の虎、鯛つりえびす、馬コ花嫁、鈴もちおかめなどがあります。 
山形張り子・玉乗について :  山形張り子の始まりは、幕末安政の頃、京都の渋江長四郎が山形に定住し、人形作りを始めたことによります。切手の意匠の玉乗兎の他にも、猿の玉乗、ねまり寅(山形の方言で、いまにも飛びかかろうとする寅の姿)、だるま、面(おかめ、ひょっとこ)などがあります。

西会津張り子は、会津街道の宿場町であった福島県西会津町で永く伝わる郷土玩具です。郵便切手に描かれている「首振り招福卯」の長い耳は福を集める縁起物とされています。こくりこくりと首を振る可愛らしい表情が特徴です。
稲畑人形は、丹波の国、稲畑で生まれた郷土人形で代表作には天神、金時などがあります。郵便切手に描かれている「子兎土鈴」は、雪兎のような円形をし、彩色も愛嬌たっぷりです。一つ一つ手造りでころころと鳴る土鈴の音は丹波の風物の一つです。

 辰(タツ)歳

「干支別性格」:辰歳(たつ・りゅう) 気位が高く、スケールの大きい個性豊かな性格です。
表面的には静かで一見温和に見えますが、常に高い理想を持ち、自尊心の強い人です。傲慢で人の意見を聞かず、自分の意見を通すので、争いやすく言葉に角があります。生来聡明であり理知に富んでいますが、理想が高く現実離れしていることもあるので、理想と現実のギャップに苦悩する面があります。芸術的、専門的分野で優れた才能をもち、直観力、集中力、実行力が人並み以上にありますが、気まぐれで怠惰となり、せっかくの才能を発揮できない面をあわせ持ちます。

辰(1952年、翁の面)

辰(1964年、紅型、琉球)

辰(1952年、翁の面) 正月 年賀

辰(1976年、たつぐるま)

辰(1988年、辰張り子)

相模土鈴「頭竜(とうりゅう)」
(神奈川県) 2012年

辰(1976年、たつぐるま) 辰(1988年、辰張り子) 相模土鈴(さがみどれい)「頭竜(とうりゅう)」(神奈川県)

相模土鈴は、陶芸家相沢が制作している土鈴の総称です。昭和30(1955)年から干支、動物、植物、乗り物、重要文化財などを題材として制作され、湘南の民芸品として親しまれています。本作品は、民俗学者南方 熊楠(みなかた くまぐす)や柳田 国男(やなぎだ くにお)の文献等をヒントに制作されています。頭や口に縁起物の玉が置かれているのが特徴で、運気の上昇を願って創作されています。

 巳(ミ、ヘビ)歳

巳(1953年、三番叟人形)

巳(1965年、麦わらへび)

巳(1977年、竹ヘビ)

巳(1989年、土鈴の蛇)

巳(1953年、三番叟人形) 正月 年賀 おせち料理 巳(1977年、竹ヘビ) 1988年 蛇 土鈴

巳(2001年、
深大寺土鈴・まき巳)

巳(2001年、
笹野彫・巳)

巳(2001年、深大寺土鈴・まき巳) ヘビ 巳(2001年、笹野彫・巳) ヘビ

★「干支別性格」:巳歳(み・へび) 表面は落ち着いた静かでクールな印象ですが、内に情念を秘めています。
感情豊かでユーモアがあり、聡明でやさしさと暖かさを持っていますが、猜疑心が強く用心深い性格です。辛抱強く勤勉ですが、裏を返せば執念深く諦めが悪いとも言えるでしょう。気品が高く虚栄心が強いので、人の下に立つのを嫌います。人に対して興味を示しますが、自分に干渉されるのは嫌います。猜疑心や嫉妬心を冷静に対処すれば、人に愛され成功を収めます。

巳(1965年、紅型、琉球)

奈良井土鈴(ならいどれい)
「福袋巳」2013

門司ヶ関人形(もじがせきにんぎょう)「干支の巳」

年賀 ヘビ年 琉球 紅型 奈良井土鈴(ならいどれい)「福袋巳(ふくぶくろみ)」 門司ヶ関人形(もじがせきにんぎょう)「干支の巳」

奈良井土鈴は、中西康二氏が中山道奈良井宿(現塩尻市奈良井)で制作している玩具です。種々の福が一杯詰まった縁起のよい福袋と十二支を組み合わせた土鈴のシリーズを作ろうとして制作され始めました。本作品はこのシリーズ中の1点で、粘土成形は流し込みではなく昔ながらの手詰めです。
門司ヶ関人形は、上村誠氏が北九州市門司の工房で制作している親指サイズの小さな手捻り土人形です。土本来の温かさを出すため、一般の窯で焼き上げる陶人形とは異なり、自然乾燥させた土生地の上に直接着色されています。

 午(ウマ)歳

午(1965年、三春駒)

午(1966年、紅型、琉球)

午(1978年、飾り馬)

午(1965年、三春駒) 年賀 午(1978年、飾り馬)

★「干支別性格」:午歳(うま) 円満で忍耐強く、独立心が強い調子のよい性格です。
生命力が強くバイタリティがあって負けず嫌いですが、細かいことが嫌いで大雑把なためすべての面で行き届かないところがあります。短気でわがままなところがあり礼儀を欠きやすいですが、悪気はありません。誰とでも友達になれますが、たちまち離れていってしまう人も多いです。じっとしていられない性分のため落ち着きがなく、軽薄な印象もあります。開放的で思慮が浅く、秘密を守りにくい面があり、ギャンブルや酒におぼれ散財する傾向があります。

午(2001年、スゲ細工・稲馬)

午(2001年、吉良の赤馬)

午(2001年、スゲ細工・稲馬) 午(2001年、吉良の赤馬) 年賀

琉球張り子(りゅうきゅうはりこ)「チンチン馬」(沖縄県)と中山人形(なかやまにんぎょう)「土鈴春駒(どれいはるこま)」(秋田県) 2013年

<中山人形(なかやまにんぎょう)「土鈴春駒(どれいはるこま)」(秋田県)> : 
中山人形は、秋田県横手市で樋渡徹(ひわたしとおる)氏が製作している玩具です。明治の初め頃から作られている中山人形は、明快な彩色で優雅なものが多く、歌舞伎人形、節句人形などが多く作られています。「土鈴春駒」は中山人形のうち十二支にちなんで作られたものの一つです。
<琉球張り子(りゅうきゅうはりこ)「チンチン馬(うま)」(沖縄県)> :
「チンチン馬」は、沖縄県那覇市の中村真理子氏が製作した琉球張り子で、黄色地に花模様が描かれた木製の箱車の上に晴れ着を身にまとって馬にまたがる琉球王朝時代の王を表わした玩具です。「チンチン馬」という名前は、箱車を引くときに箱裏にしかけた針金の弦が「チンチン」と鳴ることに由来しています。

 未(ヒツジ)歳

未(1955年、加賀起き上がり)

未(1967年、紅型、琉球)

未(1979年、ひつじ鈴)

未(1967年、奈良の一刀彫)

未(1955年、加賀起き上がり) 羊年 紅型 琉球 年賀 未(1979年、ひつじ鈴)

未(2003年、
陶人形・干支土鈴 未)

未(2003年、
江戸趣味小玩具・宝珠の未)

★「干支別性格」:未歳(ひつじ) 従順で温和、情に厚く親切ですが、消極的な性格です。
正直で曲がったことが嫌い。用心深く念入りに物事を行います。人と対立することを嫌うので、人間関係も平穏で波乱がありませんが、行動的でないため優柔不断と見られる面があります。同情心が厚く、頼み事は自分が困っていても断れません。遠慮がちで臆病なため、自己主張することが苦手で才能が埋もれがちですが、よき理解者を得れば大成します。繊細で見えないところに苦労する傾向があります。
「陶人形 干支土鈴」は、素焼きの色をそのまま生かした土鈴で、橋本紀比古氏が北海道札幌市で昭和55年から制作しているものです。
「江戸趣味小玩具」は、江戸時代から浅草に伝承されている精巧な細工をほどこした小玩具で、現在は「仲見世 助六」が東京都台東区浅草で制作しています。

未(2002年、陶人形・干支土鈴 未) 年賀 未(2002年、江戸趣味小玩具・宝珠の未) 年賀

 申(サル)歳

申(1956年、東北・こけし)

申(1968年、紅型、琉球)

申(1968年、のぼりざる)

申(1980年、喜々猿)

申(1956年、こけし) 年賀 申(1968年、のぼりざる) 申(1980年、喜々猿) 年賀

申(1992年、猿の三番叟)

申(2004年、サル、お年玉郵便切手小型シート)
「姫路張子・出世猿」、「伊予一刀彫・三番叟」

伊予一刀彫・三番叟」は、ノミの切れ味を活かして制作されているかわいらしい玩具で、愛媛県松山市で約60年間制作が続けられており、現在は2代目南雲氏が受け継いでいます。
「姫路張子・出世猿」は、兵庫県神崎郡で明治初期から反古紙を使用した変わらない技法で制作されている素朴で温かみのある玩具で、現在は4代目松尾隆氏が受け継いでいます。

猿の三番叟

「干支別性格」:申歳(さる) 才知に富み、目先が早く器用ですが、ずる賢いところもある性格です。
明朗快活で軽妙・機敏、前向きで楽天的な人です。机の前に座っているより、人とかかわるほうが好きです。聡明で知能が高く、臨機応変に対処できるので世渡り上手といえましょう。反面、情が薄く、飽きやすい性格ですので、約束を破ったり軽率な行動をとることがあります。人気者でありながら、誉められるためにはなんでもするという一面もあり、内面はデリケートでこだわりを持つ人が多いようです。

 酉(トリ)歳

酉(1957年、長崎・だんじり)

酉(1969年、紅型、琉球)

酉(1981年、にわとり)

酉(1969年、米沢の一刀彫)

酉(1957年、だんじり) 年賀 酉(1981年、にわとり) 年賀

「干支別性格」:酉歳(とり) 先見の明があり決断が早いが、反面せっかちという性格です。
頭の回転も速く万事に如才なく、愛嬌を振り撒く交際上手です。お洒落で色彩感覚も優れていますが、外見を飾って派手好きです。計画的で無駄を嫌い、徹底した効率主義ですが、自己中心的な面もあり気変わりも多く、忍耐力に欠けます。神経質で疑り深く、人を信用しきれないため心労が絶えません。大望を抱きますが辛抱が足りないため、失敗することがあります。

日田土鈴は、天領として代官所のあった日田市で作られている郷土玩具です。日田市の豆田町には当時の面影を残す古い家並みが保存されています。
下野土鈴は、古く下野国(しもつけのくに)と呼ばれ、奈良時代には国分寺や国分尼寺等が設けられた栃木県の郷土玩具です。栃木の瓦の土と陶器の里・益子の土を使って各地の伝説等を題材として作られています。

日田土鈴・十二支 酉 2005年

下野土鈴・十二支 とり

日田土鈴・十二支 酉 下野土鈴・十二支 とり

 戌(イヌ)歳

戌(1958年、東京・いぬはりこ)

戌(1970年、
奈良法華寺の「守り犬」)

戌(1982年、犬)

戌(1958年、東京・いぬはりこ) 年賀切手 戌(1982年、犬)

戌(1958年、紅型、琉球)

戌(1970年、紅型、琉球)

「干支別性格」:戌歳(いぬ) 実直で忠義の心が厚く、決して人を裏切らないまじめな性格です。正義感にあふれ保守的ですので、決められた規則や規律を守り、はみ出すような行為を嫌います。頑固で干渉されるのを嫌い気ままなため、人に媚びず気難しいところがあります。一本気なため状況分析能力に欠け、判断に甘く騙されることがあります。トップに立つより信頼できる主人を見つけ、二番手を目指すのが性分に合っています。

秋田犬 2006年

佐土原人形・戌 2006年

秋田犬 佐土原人形・戌(さどわらにんぎょういぬ)

古くは「大館犬」とも呼ばれた秋田犬は、代表的な日本犬の1種です。もともと闘犬として作り出された犬で、日本犬の中では唯一の大型犬です。立ち耳とくるっと巻かれた尾が特徴です。1931年には天然記念物に指定されました。
宮崎県佐土原町で江戸時代より伝わる「佐土原人形」。京都の伏見人形や福岡の博多人形の影響を受けながら作られてきました。動物では「犬」や「馬」の形が多く作られており、土の素朴さとおおらかな風貌は、広く愛好されています。

 亥(イ、イノシシ)歳

亥(1959年、獅子舞、琉球)

亥(1959年、鯛えびす)

亥(1971年、紅型、琉球)

亥(1971年、イノシシ)

年賀 琉球 獅子舞 亥(1959年、鯛えびす) 年賀 イノシシ 沖縄 琉球 紅型 亥(1971年、イノシシ) 年賀

亥(1983年、しし乗り金太郎)

亥(1983年、しし乗り金太郎)

「干支別性格」:亥歳(い・いのしし) 自尊心が強く強固な意志をもち、人の意見を聞かず押し通して譲らない、まさに猪突猛進の性格です。
表面は剛毅に見えますが、情に弱く涙もろい一面があります。竹を割ったようにまっすぐな性格で、曲がったことを嫌います。熱中しやすく強情なため、周囲との協調の精神に欠け、人に憎まれ損をすることがあります。天真爛漫で暖かな思いやりと包容力を持っていますが、いったん思い込むと止まらず、暴力・暴言を発することがあります。

江戸趣味小玩具「宝珠の猪」
 2007年

とやま土人形「干支(亥)」
2007年

江戸趣味小玩具「宝珠の猪」 とやま土人形「干支(亥)」

江戸趣味小玩具は、八代将軍吉宗が発した「ぜいたく禁止令」がきっかけで誕生したといわれる、江戸時代から浅草に伝承されている精巧な細工をほどこした小玩具で、現在は「助六(すけろく)」が東京都台東区浅草で制作しています。
とやま土人形は、江戸時代末期、名古屋の陶器職人広瀬安次郎(ひろせやすじろう)が富山藩主前田利保(まえだとしやす)に「天神臥牛(てんじんがぎゅう)」を献上したのが始まりといわれています。江戸時代末期以降、発展して、民間信仰、縁起物、あるいは、子供の玩具として数多く作られてきた、富山の郷土玩具です。

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■干支の名前は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類です。
■正月(しょうがつ、しょうがち)とは、各暦の年初のこと。文化的には旧年が無事に終わった事と新年を祝う行事である。正月飾りをし、正月行事を行ったり正月料理を食べて、盛大に祝う。 日本では、1月1日の元日のみを国民の祝日としているが、実際には少なくとも3日までの三箇日を「お正月」と呼んで、事実上の祝日と同じ状態となる。 正月には前年お世話になった人や知人などに年賀状を送る習慣があり、お年玉つき年賀はがきの抽選日までを正月とする習慣も多い。元来は年の初めに「お年始」として家に挨拶に行ったり人が訪ねて来たりするはずのものが簡素化されたものとも言える。1990年代末頃から携帯電話が普及したこともあり、年賀状でなくメールなどで済まされることが多くなってきている。正月とは本来、その年の豊穣〔ほうじょう〕を司る歳神様〔としがみさま〕をお迎えする行事であり、1月の別名です。現在は、1月1日から1月3日までを三が日、1月7日までを松の内、あるいは松七日と呼び、この期間を「正月」と言っています。地方によっては1月20日までを正月とする(二十日正月・骨正月)こともあります。正月は家に歳神様をお迎えし、祝う行事です。歳神とは1年の初めにやってきて、その年の作物が豊かに実るように、また、家族みんなが元気で暮らせる約束をしてくれる神様です。正月に門松〔かどまつ〕やしめ飾り、鏡餅を飾ったりするのは、すべて歳神様を心から歓迎するための準備です。
そもそも、私たちの祖先は"全てのモノには命がありなんらかの意味がある"という「アニミズム」を信仰しており、作物の生命〔いなだま〕と人間の生命〔たま〕は1つのものであると考えていました。そのため、人間が死ぬとその魂はこの世とは別の世界に行き、ある一定の期間が過ぎると個人の区別が無くなり「祖霊」という大きな集団、いわゆる「ご先祖様」になると信じられていました。この祖霊が春になると「田の神」に、秋が終わると山へ帰って「山の神」に、そして正月には「歳神」になって子孫の繁栄を見守ってくれているのだと言います。

年賀状について

年賀状を出す期間は、12月15日〜25日頃です。また年賀状を私製ハガキに切手を貼って出す場合は、朱書きをします。出していない人から年賀状が届いた場合は、すぐに返事を書きますが、投函が1日以降になる場合は、「元旦」という文字を入れずに投函日を書きます。年賀は1月7日までのことを指すので、それ以降に出す場合は「寒中見舞い」、立春を過ぎたら「余寒見舞い」として出します。また文面には、新年明けて晴れ晴れした相手のことを考え、弔事や法事、離婚、廃業などの不祝儀ごとは書かない方が良いでしょう。

世界の年賀切手(日本編)

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